企業深層研究
-
ヤクルト本社<上>仏ダノンと資本関係解消 不毛な20年に幕
ヤクルト本社は10月7日、仏食品大手ダノンが保有していたヤクルト全株式(6・61%)を売却したとの連絡を受けたと発表した。売却額は約600億円。今後もインドとベトナムの合弁事業は続ける。 過…
-
DCM HD<下>久田会長の「脱ホームセンター」宣言は決意表明
DCMホールディングス(以下、DCM)の業績は好調だ。2020年上期(3~8月期)の連結決算は、売上高にあたる営業収益は前年同期比11%増の2530億円、営業利益は76%増の223億円、純利益は78…
-
オイシックス・ラ・大地<下>コロナ禍の巣ごもり需要で快走
オイシックス・ラ・大地の2020年4~6月期連結決算の売上高は前年同期比42%増の231億円、営業利益は同3・8倍の20億円、純利益は同4・4倍の11億円だった。 新型コロナウイルスの影響に…
-
オイシックス・ラ・大地<上>大戸屋の援軍に馳せ参じた
オイシックス・ラ・大地の高島宏平社長(47)は、「半沢直樹」になろうとしたのだろうか? 「半沢直樹」(TBS系)は7年ぶりに続編として放送を開始し、回を追うごとに話題を集めた。第1~4話は敵対…
-
小泉グループ<下>レナウンは8件目 “お家芸”M&A路線の今後
小泉グループは事業買収(M&A)を成長ドライブとしてきた。2004年以降、オッジ・インターナショナルなどアパレル7社をグループ化し、今ではそれらの事業が連結売上高の約半分を占めるまでになった。レナウ…
-
小泉グループ<上>レナウン5ブランドを“バラ買い”した判断
アパレルの小泉グループ(大阪市=非上場)は民事再生手続き中のレナウンの紳士服「ダーバン」など主力5ブランドを今月30日に買収する。買収額は非公開。レナウンはブランド力があったためカネを出すスポンサー…
-
永谷園HD<下>米飯離れの処方箋どう描く…巣ごもり追い風に
永谷園は「お茶づけ海苔」「さけ茶づけ」「おとなのふりかけ」のお茶づけ・ふりかけ、「あさげ」「ゆうげ」といった味噌汁・吸い物、「煮込みラーメン」などの調理食品の3本柱を確立したが、次の大物が育っていな…
-
永谷園HD<上>大相撲懸賞金の最大スポンサー 無観客も不変
お茶づけ海苔の永谷園は、大相撲の懸賞金の最大のスポンサーである。人気力士、遠藤を起用したCMでおなじみの同社の懸賞の旗が土俵狭しと回るのは、相撲ファン以外にも広く知られている。 懸賞金は1本…
-
駅探<下>7人の新しい取締役のうち4人が「東芝」の出身者
駅探はもともと東芝の一部門だった。1997年4月、社内ベンチャーの駅前探険倶楽部を開設。携帯電話やパソコン向けに、インターネット上で時刻表連動の乗り換え検索サービスを始めた。山手線内のJR東日本・地…
-
駅探<上>大株主が“全役員クビ”宣言で社長交代のドタバタ劇
全役員クビ――。東証マザーズ上場で、乗り換え案内サービスを手掛ける「駅探」は、筆頭株主である東証1部上場のCEホールディングス(HD)から“全取締役を解任し、新役員を選任する”という株主提案を突き付…
-
サカタのタネ<下>メロンの代表格「アンデス」を開発
1965(昭和40)年に開かれた全米種苗審査会(AAS)総会で、一人の日本人が特別賞「シルバーメタリオン牌」を受賞した。優良品種育成に最も功績があった育種家に贈られる賞が、坂田種苗(現・サカタのタネ…
-
サカタのタネ<上>ブロッコリー種の世界シェアは65%
新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛を機に、家庭菜園に取り組む人が増えている。プランターでナスやトマト、キュウリなどを栽培する。ホームセンターや直売所では野菜苗の売れ行きが好調。貸農園でも新規…
-
テルモ<下>心臓カテーテル治療・ガイドワイヤでシェア60%
新型コロナウイルスは医療機器・用品の確保の必要性を安全保障のレベルにまで引き上げた。中国はマスク外交を積極的に展開。マスクの生産を中国に依存していた日本は深刻なマスク不足に陥り、政府は国産マスクの増…
-
テルモ<上>人工心肺「ECMO」で脚光 コロナ関連銘柄の本命
新型コロナウイルスの治療薬やワクチンの開発に時間がかかる中、肺炎になった重症患者を治療する最後の切り札となるのが人工心肺装置(ECMO=エクモ)である。カテーテルなど心臓血管分野で強みを発揮する最先…
-
ツルハHD<下>ドラッグストア業界は“大手3社”に集約される
ツルハホールディングス(HD)は、地場チェーンを次々と傘下に収めるM&A(合併・買収)で規模を拡大し、利益率の高いプライベートブランド(PB)商品を大量に投入する攻めの経営に特徴がある。 鶴…
-
ツルハHD<上>ドラッグイレブン買収で業界再編の目玉になる
コロナ禍、ドラッグストア業界の再編が加速する。 ツルハホールディングス(HD)はJR九州傘下のJR九州ドラッグイレブン(福岡県大野城市)の発行済み株式の51%を5月28日付で取得し、連結子会…
-
東横イン<下>専業主婦から経営者に転身した黒田社長の覚悟
東横イン社長の黒田麻衣子は女性経営者に与えられる数々の賞を総なめにした。「JAPAN WOMAN AWARD 2016」のリーダー輩出部門のグランプリを受賞。「エイボン女性年度賞2017」の教育賞、…
-
東横イン<上>軽症者を受け入れる“コロナ・ホテル”で脚光
厚生労働省は新型コロナウイルスの感染者を受け入れる軽症者向け宿泊施設について、都道府県別の受け入れ可能な部屋数を公表した(5月14日現在)。 患者の受け入れが可能な部屋数は44都道府県の計1…
-
ユニゾHD<下>社長は「みずほのラスプーチン」と呼ばれた男
日本興業銀行(現・みずほ銀行)は、東京大学で最も優秀な学生しか入れない超エリート揃いの銀行だった。天下の大秀才が蝟集する興銀で、とびきりの“切れ者”と評されていたのが、ユニゾホールディングス社長小崎…
-
ユニゾHD<上>日本初の「従業員による買収」を成功させた
演目は上場会社初の従業員による買収「エンプロイー・バイアウト(EBO)」である。 ユニゾホールディングス(以下、ユニゾと略)の小崎哲資社長が製作、監督、脚本、主演の4役をこなしたM&A劇だ。…