待機児童300万人 なぜ保育園に入れない
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<第9回>「保育園落ちた」ブロガー 政府の対応策に疑問符
「この3年間、民主党政権時代の2倍以上のスピードで30万人分の保育の受け皿を整備した」 「来年度も10万人分以上の保育の受け皿をつくる。病気になった子供たちの保育も拡充する」 2016年…
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<第8回>「定員緩和」の落とし穴 保育園に“ブラック化”の恐れ
「保育園落ちた」の匿名ブログがきっかけで、待機児童問題が炸裂。焦る安倍政権は、大急ぎで“対策”をまとめていて、認可保育所より小さい面積で設置が可能な「小規模保育所」の定員枠を緩和する方針だ。現状では1…
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<第7回>お茶の水女子大が牽引 文京区に押し寄せる“難民”
東京都の待機児童問題は深刻だ。2015年は保育所に入れなかった子どもたちが7814人に上った。トップの世田谷区は1182人も抱えている。親は必死だ。保育所難民にはなるまいと、施設の多い自治体に引っ越…
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<第6回>周辺住民が拒絶も 知られざる新規開設“反対運動”
あまり知られていないが、待機児童が減らない原因のひとつに、保育園新設地の周辺住民による「反対運動」がある。“保育園はいらない”ということで、背景には「騒音問題」(業界関係者)があるというが、それだけ…
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<第5回>4人に1人が“認可”全滅 妊娠前から始まる保活事情
保活戦線は異常だらけだ。共働き子育て世代向けサイト「日経DUAL」が2012~15年に保活した男女736人を対象に行ったアンケートで、厳しい事情が浮き彫りになっている。 入所の第1希望は認可…
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<第4回>「整備スピードは2倍に加速」 安倍首相は現実逃避
安倍首相は昨年11月6日の「読売国際経済懇話会」で待機児童問題について、「(安倍政権になって)保育所の整備スピードは、これまでの2倍に加速しています」と胸を張っていた。 確かに、2013年4…
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<第3回>父母の“点数”で可否 保育園「入園基準」の不合理
「20カ所の保育所に問い合わせたが、全て“落ちた”」「入所をお願いしたら、100人待ちと言われ諦めた」――赤ん坊を抱える母親たちからは、こんな声が上がっている。原因のひとつに挙げられるのは、「制度の矛…
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<第2回>横浜も名古屋も…待機少なく見せる数字のトリック
「待機児童ゼロ作戦」を初めてブチ上げたのは小泉元首相だ。2001年の所信表明演説だった。あれから15年経っても、保育所入所待ちの子どもたちは一向に減らない。 そもそも、おかしいのが統計によって…
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<第1回>平均月収20万円…保育士の待遇が悪すぎる“理不尽”
「保育園落ちた日本死ね!!!」――匿名ブロガーの投稿で、保育所不足の深刻さが浮き彫りになった。待機児童は潜在人数を含めると300万人なんて推計もある。保育所が足りない大きな要因のひとつが保育士不足だ。…