日本を乗っ取った「中国家電」徹底解剖
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<第6回>世界最強の製造大国と日本企業はどう向き合うべきか
性能、品質、デザイン、そして価格競争力まで満たした中国家電が日本の家電を凌駕する──。早晩、こうした時代が到来することが現実味を帯びてきた。中国家電を「なんちゃって家電」だと笑えなくなったとき、日本…
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<第5回>日本人社員のDNAが「パクリ」「壊れやすい」文化を変える
日本の家電メーカーの買収で中国企業が劇的に変わる。今回、美的(ミデア)が東芝買収で獲得するのは「日本人社員」だ。美的が「日本のものづくりのDNA」を手中に収めるのも、時間の問題となった。 中…
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<第4回>コスパ重視「安かろう悪かろう」の巨大市場を席巻
世界の家電市場は完全に中国メーカーの手に落ちた。中国が次に狙うのは、電機部品の“塊”である自動車市場の世界制覇だ。 「これからは中国がクルマ開発の舞台」――トヨタ自動車に35年間勤務し、現在は…
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<第3回>キューバまで虎視眈々と狙うスマホメーカー
バングラデシュの首都ダッカでは、街のあちこちで中国製のスマートフォンが鳴り響く。「メード・イン・チャイナ」だと分かるのは、着信音に中国の伝統曲が使われているためだ。 ミャンマーでも中国メーカ…
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<第2回>激しい安売り競争市場で「美的」が見いだした活路
東芝の家電事業を買収した美的。中国では美的の炊飯器が159元で売られている。日本円にして3000円程度。現地では「スタバのコーヒー5杯分」で買えてしまうという計算だ。 上海の外資系OLの陳慧…
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<第1回>東芝の白物家電を手に入れた「美的集団」の正体
シャープ本体、そして、東芝の白物家電事業――。日本を代表する電機メーカーが中国・台湾企業に次々、買収される時代がついに現実となった。これはほんの序章にすぎない。世界市場を席巻し始めた中国メーカーの実…