中国経済 崩壊へのカウントダウン
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<第18回>英EU離脱で新経済圏「一帯一路」に暗雲
“新シルクロード構想”に暗雲が垂れ込めている。 習近平国家主席は2013年に「一帯一路」と呼ぶ経済圏構想を打ち出した。中国から中央アジアを通り、欧州に入る「シルクロード経済ベルト(一帯)」と、…
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<第17回>ブレグジットで後ろ盾を失った習政権の焦り
英国のEU離脱は、習近平国家主席を直撃した。中国経済の成長持続に英国は重要な役割を担っている。ただし、あくまで「EUの一員」としての英国だ。シナリオは狂った。 昨年10月、習は英国を公式訪問…
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<第16回>標的は人民元? 米著名投資家ソロス氏が再始動
上海株の大暴落から1年が過ぎた。昨年6月12日、上海総合指数は過去最高の5178(1990年12月を100)を付けたが、ここが頂点だった。株価は猛烈に下げ始め、わずか3週間で3割の暴落を記録した。 …
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<第15回>投資家が注目 MSCI指数「中国A株」不採用の衝撃
習近平国家主席は大ショックだろう。人民元の国際化に黄信号がともり始めたからだ。 今月14日に世界の機関投資家が注目する米MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)は、新興市…
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<第14回>習主席のメンツ丸つぶれ 米との高速鉄道が白紙に
習近平国家主席のメンツは丸つぶれかもしれない。昨年9月、習の訪米直前に公表された事業が頓挫しそうだからだ。 中国の国有企業「中国鉄路総公司」を中心とする企業連合は、米エクスプレス・ウエスト社…
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緊迫の尖閣周辺…習政権の真の狙いは“景気失速の隠蔽”か
中国海軍の動きに、日本政府はピリピリしている。先週9日も、尖閣周辺の接続海域を艦船が航行。中国の軍艦が日本の領海に侵入する事態となれば、偶発的な衝突もあり得るだけに緊張は一気に高まった。 「9…
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<第12回>カラオケに数千万円 「京城四少」ケタ違いの豪遊
中国では、大富豪の子女を「富二代」と呼ぶ。日本だと「御曹司」「七光」「坊ちゃん」……といったところか。 富二代には納まりきれない超大富豪の子供たちも存在している。ある中国メディアは今月4日、…
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<第11回>ブランド品買い漁り 「富二代」が消えていく
中国人が大好きな旅行先は日本とフランスだと、英フィナンシャル・タイムズ(FT)が伝えた。また、中国人観光客が2015年に海外旅行で使った金額は約2150億ドル(約23兆円)だという。この額は前年に比…
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<第10回>G20成功のため“ゾンビ企業345社を淘汰”は本当か
中国の主要メディアは27日に閉幕した伊勢志摩サミットを猛烈に批判した。 中国外務省の幹部は「日本とG7のやり方に強い不満を表明する」とし、国営の新華社は「成果は乏しかった。日本は私欲のため(…
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<第9回>苛立つ中国 G20で「日本は加害者」と主張するのか
オバマ大統領の広島訪問に、中国は神経をとがらせていた。 先週、現役の大統領が初めて被爆地・広島を訪れ、平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に献花。オバマ大統領はスピーチで「広島は真実を教える。記憶…
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<第8回>EUは猛反発 中国「市場経済国」への遠い道のり
あれから15年――。中国が待ちに待った2016年12月が迫ってきた。 01年12月、中国は世界貿易機関(WTO)への加盟を果たした。世界で143番目の加盟国となったが、WTOは中国政府の経済…
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<第7回>関税引き上げで激減 世界中で終わりを告げた爆買い
中国人の「爆買い」は終わった。昨年から指摘されていることだが、実際に数字を見せつけられるとガク然とする。 日本百貨店協会は今月20日に4月の「全国百貨店売上高概況」を公表した。そこには、これ…
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<第6回>人民日報に登場 謎の人物「権威人士」は何者か
今月9日、中国の人民日報に登場した謎の人物が金融マーケットで注目を集めている。 「権威人士」(権威ある人物)と名乗るが、中国共産党の機関紙に堂々と出てくるだけに、市場関係者は「当局の意向をくん…
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<第5回>「巴拿馬文件」に怯える習近平政権
巴拿馬文件――。中国では、そう表記される。日本ではパナマ文書としておなじみだ。 「ただし、中国のネットでは検索してもヒットしないといわれています。政府がきちんと管理しているのだと思います」(第…
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<第4回>過剰在庫のウラ側で鉄鋼価格が上昇する狂乱
北京や上海、深圳など1級都市の不動産価格は相変わらず上昇を続けている。 今年1~3月期は北京11.3%、上海21.4%、深圳52.7%の上昇率だった。中国の国家統計局によると、主要70都市の…
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<第3回>上海株暴落から1年 リーマン・ショック級の悪夢が
中国株の暴落から、まもなく1年になろうとしている。 昨年6月12日、代表的な株価指数である上海総合指数は5178(1990年12月を100)の高値をつけた。過去1年間で株価は2.5倍になって…
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<第2回>著名投資家ジョージ・ソロス氏が警告した金融危機
著名投資家のジョージ・ソロス氏が今年初め、「中国発の世界金融危機に注意した方がいい」と警告を発した。 「中国は経済危機と呼んでいい状況に直面している」とも指摘している。 昨年6月に起き…
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<第1回>「死去」「最後の指導者」誤報連発 習体制は瓦解寸前
香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニングポスト」は先週21日付の紙面で、習近平国家主席を「死去」と報じた。習が統合作戦指揮センター(北京市)を視察した内容を伝えたが、この記事中、中央軍事委員会副主席…