習近平「アジア皇帝」への野望
-
貿易戦争、航行の自由、台湾も…「後発制人」で徹底抗戦
米中貿易戦争が、本物の戦争になりかねないキナ臭さを見せ始めた。 きっかけは今月23日、南シナ海南沙(英語名スプラトリー)諸島の美済(同ミスチーフ)礁の12カイリ内に、アメリカ海軍がミサイル駆…
-
米朝貿易戦争が勃発「最後はアメリカ国債を売り払うまで」
先週末に突如、勃発した米中の「貿易戦争」が、収まる気配を見せない。ワシントンで「もうひとつのホワイトハウス」といわれる白亜の要塞がある。北西部にある敷地面積1万796平方メートルの中国大使館だ。その…
-
「まんじゅう蒸すのは1軒でいい」全人代で15省庁取り潰し
「長い人生でこんなに驚いたことはない。何せ朝起きたら、私の職場も上司たちも、すべて消えていたのだから」 こう嘆息するのは、中国国務院(中央官庁)に勤める官僚だ。 5日に開かれた全国人民…
-
改憲3点セットで誕生 「新・中国」に“全国民衆”大コーフン
「賛成2958票、反対2票、棄権3票、無効1票。賛成が規定の3分の2を超えたので、憲法改正案は通過しました!」 3月11日午後3時52分。北京の人民大会堂にアナウンスが流れると、集まった296…
-
トランプ関税が後押し 独裁改憲で「強固な習近平の中国」
アメリカのトランプ大統領が署名した鉄鋼25%、アルミ10%の関税措置は、年に1度の全国人民代表大会(国会に相当)開会中の北京を直撃した。9日は、2970人の代表(国会議員)が「万人大礼堂」に集まって…
-
2年後に200カ国網羅 「北斗計画」で着々と進む宇宙支配
3日から北京の人民大会堂で中国人民政治協商会議(国政助言機関)が開会。5日からは全国人民代表大会(国会に相当)が開かれ、「両会」と呼ばれる政治の季節が20日まで続く。 そんな中、今年の「両会…
-
全人代で覇気なし…側近失脚で影響力を失う李克強の落日
5日、北京の人民大会堂で開幕した全国人民代表大会(国会に相当)は、日ごろは何かと存在感が薄い李克強首相が「主役」となる年に一度のイベントだ。初日は「政府活動報告」を2時間近く演説し、最終日の20日に…
-
若者熱狂 春節消費を伸び悩ませた日本発「旅行青蛙」とは
15日から21日まで続いた中国の春節(旧正月)期間中の旅行者は、3.86億人に達し、旅行関連収入は4750億元(約8兆円)に上ったと、中国国家観光局が発表した。 だが、4億人、5000億元と…
-
改憲で任期撤廃 半永久独裁で目指す「社会主義近代強国」
本コラムで先月スクープしたように、中国は3月5日から15日ごろまで行われる全国人民代表大会で憲法改正する。国営新華社通信が25日に正式に発表した。 今回の憲法改正は前文4カ所に加え、第1条、…
-
赤いハゲタカが資産処分 中国発リーマン・ショック秒読み
16日から始まった中国の春節(旧正月)は元日にギョーザを食べ、2日目に麺を食べ……15日目に餅団子を食べ、「発財!」(金儲けしよう)と皆で祝って年初の門出となる。 だが今年の中国の経済界は、…
-
新旧大統領の対立激化 非常事態宣言モルディブで中印火花
16日に春節(旧正月)を迎えた中国は、大型連休の海外旅行ラッシュに沸き、650万人が出国した。だが、2日に渡航自粛勧告が出された国が1カ国だけある。昨年、中国人観光客が約30.6万人も訪れたモルディ…
-
6・15南北会談? 中国が根回しする「融和」と「双暫定」
熱戦が繰り広げられている平昌五輪だが、開幕の「金メダル」は、明らかに北朝鮮の金与正朝鮮労働党第1副部長だった。世界中のメディアが3日間にわたって、競技取材そっちのけで初訪韓した金正恩委員長の実妹を追…
-
対抗措置も? 米中貿易戦争を誘発する「世界同時株安」
「これは紛れもないトランプ暴落だ!」 米国発の世界同時株安で上海株も暴落し、中国でも警戒感が強まっている。中国の経済紙記者が語る。 「最も懸念されるのは、今回の2度にわたった1000ドル…
-
「打倒日本!」13億人民が熱狂応援する“2大金メダル候補”
開幕まであと2日となった平昌五輪だが、ようやく中国でも盛り上がってきた。今年は2月16日が春節(旧正月)とあって、長期休暇に合わせて、ゆっくりお茶の間で観戦できるというわけだ。 そんななか、…
-
15年ぶり交代か 中銀新総裁は「2017年の十大鉄政」の剛腕
いま北京の政界、官界、財界で、その一挙手一投足が注目を集めている人物がいる。その名は、郭樹清(61)。中国全土の832銀行(うち民営は8行)を統括する中国銀行業監督管理委員会主席である。 郭…
-
習近平総書記へのアピールだった河野外相の「熱烈歓迎」
一般に中国の要人たちは、日本の外相の訪中を嫌う。それは、日中関係の状況とは関係ない。日本の外相だけは他国の外相と違って、週末に北京にやって来て日曜日に会談しようとするからだ。中国人にとって日曜日は、…
-
「クローン猿」量産で視野…健康産業を16兆元規模へ拡大
中国が「克隆猴」に沸いている。「クローン猿」である。1月25日、アメリカで発行している世界最高峰の生物学の学術雑誌「セル」がトップ記事で、中国が世界で初めて、体細胞からクローン猿を誕生させたと発表し…
-
訪日10回超リピーターが人口2割 香港で空前の日本ブーム
昨日に続き先週行ってきた香港の話をしよう。 香港は、空前の日本ブームに沸いていた。昨年、日本に旅行した香港人は220万人を突破。全人口が739万人だから、香港人の実に3割が日本を訪れているこ…
-
実質GDP80兆円突破の裏で横行する不良債権の“付け回し”
「昨年の中国の実質GDPは、82兆7122億元(約1430兆円)。前年比6.9%成長し、初めて80兆元の大台に到達した!」 18日、寧吉テツ国家統計局長は年に1度の会見を開いて胸を張った。 …
-
今春憲法改正で前文に「習近平」 3偉人超え終身体制へ
「安倍さんよ、悪いけど、コチラが先にやってしまうぜ!」 習近平主席からの、そんなダミ声が聞こえてきそうだ。 中国が、電光石火の憲法改正に乗り出す。18日からの「2中全会」(第2回全体会…