橋本テツヤの快適老齢術
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「自分の生活は幸せか?」と本気で考えることの効能
放送作家の養成塾に講師として招かれた。塾生のひとりが、「新聞によるとモロッコでは処女膜の再生手術がはやっているらしいですね」と言う。イスラム圏は婚外交渉を禁じているから、さもありなん。モロッコの刑法…
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若者は短縮言葉、高齢者は…口癖でわかる年齢と脳内構造
新聞の読者欄に12歳の少女からの投書が載っていた。 「どうして若者は何でも略そうとするのだろう。テスト対策を“テ対”、クリスマスパーティーを“クリパ”と話している。これでは何のことだかわからな…
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愛した昔の女や亡くした伴侶へ…「贖罪の期限」はあるのか
65歳の知人男性が絵画の個展を開いた。本業は老舗の酒屋だが、趣味で描いた作品が20点ほど展示してあった。すべて女の顔だ。 「なぜ、女の顔ばかりなの?」と聞いてみた。彼は「贖罪のつもりで……」と…
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花火と着物の着付けと時の流れと…着付けできない母親たち
清少納言の言葉に、「ただ過ぎに過ぐるもの 帆かけたる舟 人の齢 春、夏、秋、冬」がある。ひたすら過ぎ去って行くものを表している。今年も7月半ばを過ぎた。近頃の僕は、感動が薄らいでいる気がする。サッカ…
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「美女のおしっこを飲んで健康になる」は本当なのか
57年前に85歳の生涯を閉じた心理学者、ユングが言った言葉に「老賢人」がある。人生の悟りを開いた人間のことだ。 長く生きていれば知識も知恵も深くなるはずなのだが、僕はそうはいかない。20年前…
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「地下アイドル」見学 非日常の世界ではじける効能の是非
いろいろな経験をして、見聞はそれなりに深いつもりだったが、世の中にはまだまだ知らないことが多々あることを知らされた。 土曜の夕方、知人のルポライターに誘われて「地下アイドル」なるものを見学に…
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日本は労働人口が減少 増え続ける外国人店員は是か非か
ここ数年、コンビニや飲食店などに外国人店員が多くなった。以前は中国人が多かったが、最近はフィリピン、タイ、ベトナム、ネパール、スリランカ、インドネシア、ウズベキスタンなど、さまざまな国の人がいる。 …
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殺伐とした世の中に…仏教の「和顔施」と「言辞施」の意義
繁華街を歩いていると、人とすれ違うたびに怖さを感じることがある。職場での人間関係がうまくいかずにイライラしているのか、理由はそれぞれあるのだろうが、険悪な顔つきでわざとぶつかってくる人がいる。 …
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100人に1人が あなたを貶める「サイコパス」の見分け方
小規模のスーパーで働いている50歳の女性から、イジメについての相談を受けた。同僚女性に、商品の並べ方が遅い、レジ打ちがのろま、客に対する言葉遣いが乱暴だなどと、攻撃的な言葉を浴びせられるのだという。…
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「因果応報」と受け止められることと受け止められないこと
「後悔先に立たず」という言葉がある。後になってから、ああすればよかった、こうすればよかったと悔やんでも取り返しがつかないことだ。2カ月前、5歳年下の妻に先立たれた70歳の知人が、「もっと優しい言葉をか…
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ストレス・肥満・精力減退の意外な関係と重要なタンパク質
中高年の男女を対象に、「ストレス」についての講演を行った。現代社会において、ストレスが心身の病気に関与していることは知られていることだが、そもそも、ストレスとは何なのか。生活上の精神的重圧(プレッシ…
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断捨離できるものと捨ててはいけない価値あるものの境界線
かれこれ40年以上も事務所として借りていた恵比寿の建物が老朽化し、移転することにした。書物や資料など、必要な物を梱包し始めている。人から見ればゴミにしか見えない物でも、一つ一つに思い出があり、遠い昔…
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依存症大国ニッポンと高齢女性の傍若無人
わが家の近くに、「カップ酒」の自販機がある。早朝にどこからかやって来ては、その自販機前で酒を飲む60代後半の男がいる。飲み方が尋常ではない。一気に飲み干すと、また買って飲む。それを数回繰り返している…
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「年寄と仏壇は置き場がない」と「年寄は家の宝」の違い
コンビニやスーパーなどのレジに、客の推定年齢を入力する「客層ボタン」なるものがあるのをご存じだろうか。新型レジを導入した店では廃止したようだが、旧式レジの店にはまだある。さりげなくレジを観察すると、…
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昭和の女性のたしなみ言葉づかいが懐かしい
電車の優先席で、スマホを手にゲラゲラ笑っている女子高生2人がいた。前には80歳代の女性が立っている。「お年寄りに席を譲ってあげなさい」と声をかけたが、無視して譲ろうとしない。 礼節を口授した…
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こっそり確認したくなる 爪でわかる“年齢”と“女性の本性”
電車の中で爪を噛んでいる男がいた。子供の頃からの癖なのだろうか。心理学的に言えば、オトナが爪を噛むのは情緒不安定、欲求不満、自己中心、甘えん坊などの要因がある。 ペギー葉山のヒット曲に「爪」…
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友達のいない寂しい老後にしないために
先週、恵比寿駅前を歩いていたら知り合いの雑誌編集者に声をかけられた。マスクをしていたせいか、「風邪ですか?」と聞くので、「いや、花粉症」と答えると、「若いですネェ」と言う。花粉症で若いと言われたのは…
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物忘れと探し物を生み出す無意識行動とその対処法
「うちの主人たら、メガネを自分の頭にかけているのに、オレのメガネどこへやったぁと、大騒ぎするのですよ」と知人の妻が愚痴をこぼした。ギャグのような話で笑ってしまったが、これは老眼世代によくあることらしい…
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孤独な老人の相手に…優しい人形美人ロボットへの期待度
旧知のSさんと久しぶりに会った。酒に酔いながら、森友学園の文書書き換え問題などを論ずると、Sさんが「真実はひとつしかないのだ!」と息巻く。5年前に大腸がんの大手術を受けて、一度は死を覚悟したというS…
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“引きこもり”寸前の中高年の気持ちを打開する簡単な方法
関東地方に春一番が吹いた日、知人の男から「やることがなくてツライ」という相談を受けた。高齢者の話ではない。会社の人間関係に嫌気が差してセミリタイアした50歳の男の話だ。「セミリタイア」とは、会社など…