橋本テツヤの快適老齢術
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年をとっても「あの人は何か持ってる」と言われるために
最近、「空き家問題」をよく耳にする。所有者の高齢化などさまざまな原因があるようだが、空き家の多くは老朽化が激しく、住める状態ではないという。 家は生き物だから使われていないと朽ちてくる。人間…
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バイアグラを「生涯青春」の友とする方法
学生時代の友人から「バイアグラの正しい使い方を教えてほしい」とメールが来た。若い女ができたのか、あるいは古女房と久しぶりに交わる気になったのか。その目的は聞かなかったが、70歳を越えてバイアグラに関…
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昔から脈々と続く 「最近の若いヤツは」と言うべきか否か
「最近の若い者はまったく礼儀を知らない」と憤慨する年配者がいる。この言葉はいつ頃から使われ始めたのだろうか。その経緯は分からないが、ずっと昔から脈々と続いているのだろう。 旧日本海軍、山本五十…
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言い始めると止まらない 年寄りの愚痴が認められる境界線
ことわざに「年寄りの愚痴」がある。年寄りになると、とかく愚痴が多くなることを意味する。 愚痴とは、言ってもしかたない不平や不満をくどくど並べることだが、年寄りだけでなく若い人でも愚痴る人はい…
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それ思い込み? 「ハロー効果」を知って高齢者詐欺を撃退
高齢者が増えているせいか、脳の活性化についての講演依頼が多い。本欄でも、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の「五感」を駆使した脳の活性化について書いたことがある。先日、70代の女性から「霊感は脳が活性化し…
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老化の進み具合は「ありがとう」の回数でもわかる
人は「ありがとう」を一日何回言っているだろうか。ある調査によれば、その回数は平均7.5回で、言われる回数は4.9回だという。「ありがとう」は、他人から何かしてもらったときに言う感謝の言葉だが、言うよ…
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カラオケで若返るかストレスになるかの境界線
自宅から駅に向かう途中の住宅街の一角に「昼カラ」と手書きで書かれた小さな看板が出ている。気になっていたが、一度も入ったことがないので見学のつもりでのぞいてみた。11時から17時までカラオケ歌い放題で…
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言葉の乱れを指摘し「小言」を言うと脳は活性化する
長年、放送の仕事をしてきたせいか、僕は「言葉遣い」にうるさい。仕事のメールで、若いスタッフから「了解です」と返信をもらうことがある。異論はあるだろうが、「了解」というのは、目上の者がそれを認めるとい…
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同病相哀れみたい…持病持ち中高年の“心の病”
知り合いに、他人が成功した話は聞きたくないという男がいる。テレビ番組制作会社の経営者で、スタッフは3人しかいない。他社がつくった番組をほめると不愉快な顔をして、「そんな話は聞きたくない」と怒る。自分…
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孤独は寿命を縮める 夢中になれるものを見つけて脱却を
「生きがい」についての講演を依頼されることが多い。生きがいとは、人に頼りにされたり、人に必要とされたりすることで張り合いが出て、生きていてよかったと思うことだが、講演の中で「あなたの生きがいは?」と聞…
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老化現象の進行と生活の相関関係を考える
「自分はまだ若いのだ」と思うようになったら、老化現象が始まっている証拠だという。老化現象とは壮年期の40歳あたりから、記憶力、視力、聴力の低下や足腰が弱るなどの兆候が出てくることだが、これは個人差があ…
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自分に備わった「性質」をもう一度見直してみる
ラッシュ時に、電車の優先席で両足を大きく広げて座っている若者を見かけることがある。足を長く見せたいのか、浅く座って両足を前に突き出している。人の迷惑などお構いなしだ。 優先席は老人専用ではな…
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隣で眠っている20代の女が…真夏の夜の山手線の怖~い話
夏になるとテレビなどで、怪談や心霊現象の話題が多くなる。怖い話を聞くとゾッとして涼しくなるということらしいが、年齢を重ねてくるとそんな話で涼しくはならない。 だが、先日、少し怖い目に遭った。…
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転ばぬ先の自覚と謙虚さ 年を取れば取るほど忘れずに
老齢になると足を上げているつもりが上がってなく、つまずいてしまうことがある。加齢によって筋力が低下しているのだ。僕もスーパーの駐車場に張ってあった高さ40センチほどのチェーンを、若者のようにヒョイと…
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ダイエットを成功させ、おまけにオンナにもモテる方法
風邪は万病のもとといわれるが、今の時代、肥満が万病のもとだ。太り過ぎは気をつけなければならない。ズボンのベルトの上に腹が乗っかっている体形では若い女にモテない。 そこで今回は、悩める中年男の…
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褒められると報いる心理 「返報性の法則」を使いこなす
人は褒められたり施しを受けたりすると、何かお返しをしなければならないという気持ちになる。心理学で「返報性の法則」といわれるものだ。 これは、日常のあらゆる場面で見られる。デパ地下やスーパーで…
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「女友達の男友達」で寂しきひとり酒にオサラバする
大勢の客でにぎわう居酒屋の片隅で、一人ポツンと酒を飲んでいる高齢男を見かけることがある。その姿は寂しく、孤独だ。なぜ一人なのか。男は年を取ると新しい友達をつくることが苦手になるからだ。 会社…
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毎日、三度のメシを家で食べる生活をしてはいけない
孔子の「論語」に「四十にして惑わず」がある。孔子が70歳を越えたころ、自分の生涯を振り返って述べたものといわれる。40歳になって悟りが開け、自分の生き方に迷いがなくなったという意味だが、僕の40歳の…
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「8020運動」を実践する
空腹を我慢すると、細胞が若返ることは以前にも書いたが、僕は朝夕の2回しか食事を取らない。「サーチュイン遺伝子」と呼ばれる長寿遺伝子が働き、老化を防いでくれるからだ。 夕食を食べてから朝食まで…
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担当編集者から送られた「キレキレです」の意味とは?
近所に住む80歳の男性が孫を連れてアイスクリームを買いに行ったところ、店員の女の子から「イクジィですか?」と言われて、僕にどんな意味なのかと聞いてきた。 「イクジィ」は育児と爺の合成語の「育爺…