スクープドッグ彷徨記 三遊亭円楽編
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<第6回>「名前を譲ってからは仕事の話をしなくなりました」
落語界のスターとして順風満帆に出世していったかにみえた5代目三遊亭円楽。しかし周囲からは「噺はうまいが、師匠の(三遊亭)円生のモノマネだ」と言われ続け、本人も悩み、一時は自殺未遂するほど苦しんだ。晩…
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<第5回>自費6億円を投じた寄席は経営不振で4年で閉館
昭和7(1932)年生まれの5代目三遊亭円楽(本名・吉河寛海)は東京・浅草の出身で、実家は浄土宗の寺院、易行院(通称・助六寺)。幼いころは病弱で、腎炎、結核との闘病を経験し、太平洋戦争中は東京大空襲…
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「なんで、下着なんか来て風呂に入っているんですか?」
「笑点」メンバーの林家木久扇に言わせれば、5代目三遊亭円楽は“大トラ”だったという。紳士的な風格の師匠だが、さて、一体どういうことなのか。 「地方に公演に行くと、終わった後に地元の人たちと宴会を…
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<第3回>とらやの大きい羊羹を右手でむきながら食べていく
飲む、打つ、買うが三拍子そろった落語の世界だが、円楽師匠はまったくの下戸で、大の甘党だった。 5代目円楽一門会会長の三遊亭好楽がこう語る。 「とらやの大きい羊羹があるでしょう。あれをこ…
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<第2回>円楽に怒られないのは同格の桂歌丸くらいだった
「笑点」の舞台裏で、意外にもメンバーに厳しかった5代目円楽師匠。古参メンバーの林家木久扇が語る。 「(三遊亭)小遊三も怒られた。笑点に入ったとき、回答者として頭の中で最初に面白いことを言わなけれ…
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<第1回>“瞬間湯沸かし器”だった「笑点」の顔
今年50周年を迎えた人気番組「笑点」(日本テレビ系)。番組開始時からのメンバーで5代目司会の桂歌丸が勇退し、6代目の司会に春風亭昇太が抜擢。歴代司会者は立川談志、前田武彦、三波伸介と続くが、最長23…