阿久悠没後10年 チャコが語るあの時代
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50代でビクターからテイチクに移籍 そしてエイベックスへ
「歌い手崩れ」がビクターの役員になったのですが、「私でいいのか」と不安と反省の日々でした。それでも責任を持ってやらなければという思いがあってチームワークを大事にしました。みんなでいつも音楽論や作品論を…
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行かないより行った方がいい やらないよりやった方がいい
最初はアシスタントをやったり、売れていない歌手を担当しました。先輩のディレクターからは「オイ飯田! 歌い手崩れ」なんて呼ばれて。まだミュージシャンが制作者になる時代ではありませんでしたからね。でもね…
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「ルイジアナ・ママ」が30万枚売れて辞められなくなった
東京生まれで4人兄弟の長男です。音楽との出合いは日吉にある日大高校の時、坂本九さんと同級生でした。九ちゃんがジャズ喫茶で歌っているらしいというウワサを聞いて、渋谷のジャズ喫茶に訪ねていきました。 …
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斉藤和義は煮詰まると先生の著書「作詞家憲法」を読む
今回、斉藤和義さんには「どの曲を選んでいただいてもいいです」と伝えました。すると大橋純子さんが歌った「たそがれマイ・ラブ」がいいとおっしゃって。斉藤さんは作詞に煮詰まると阿久悠先生の「作詞家憲法」を…
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交渉事では実際に会う…先生が残した言葉「狂気の伝達」
沢田研二さんのヒット曲「勝手にしやがれ」は福山雅治さんの歌唱を収録致しました。交渉は簡単ではありませんでした。 この時、阿久先生に教わったことを思い出しました。「実際に相手に会う」ということ…
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詞、曲は時代の「飢え」をキャッチすることから生まれる
今回はいつも思っていることを話してみたいと思います。 各社にご協力していただいて「地球の――」とは別に、各社がそれぞれのベスト盤をリリースしていただきました。実はみなさんにお願いしたいことが…
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「UFO」をだれに歌ってもらうか考えている時にテレビで…
今回のトリビュートに入れたピンク・レディーの「UFO」は「渚のシンドバッド」「ウォンテッド」に続いて3つ目のミリオンセラーになった曲です。当時のピンク・レディーは日本中を席巻して絶頂期でした。 …
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恥ずかしくないのかと怒られ…「ペッパー警部」誕生秘話
ピンク・レディーのデビューの前年に「ザ・ピーナッツ」が引退しました。僕はそれがさみしくて、ハーモニーができるような女性デュオをつくってみたいと思っていました。ちょうどそんな時に後のピンク・レディーに…
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拓郎さんから「阿久さんが大好きだから書きますよ」と…
飯田久彦さんは音楽業界では知らない人がいない名物プロデューサー。「チャコ」の愛称で知られ、サザンオールスターズの「チャコの海岸物語」の「チャコ」は飯田さんのことだという。没後10年になる阿久悠の作品…