迫る多死社会 正しい最期の迎え方
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増える「墓じまい」には菩提寺や親戚との事前相談が必須
「もう管理できない」「墓を引き継ぐ人がいない」――。近年、都市部の人口集中や単身世帯の増加で、地方にある先祖代々の墓の管理から遠ざかっている人が増えている。こうした管理者不在の墓は「無縁墓」と呼ばれ、…
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“最後の親孝行”にだまされない 信頼できる葬儀社の選び方
「それがお父さまへのお気持ちですか」「お父さんがかわいそうでしょう」――。4月中旬。病気で夫(77)を亡くした都内の主婦(67)は、悲しみに暮れる遺族に対し、畳み掛けるような口調で葬儀のオプション契約…
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増えつつある葬儀の「生前予約」見積り段階での注意点は
「病院指定の葬儀社に頼んだら葬儀費用が高額になった」「葬儀の段取りにひたすら追われ、故人との時間を過ごす暇がなかった」――。葬儀を終えた遺族から、よく耳にする言葉だろう。そのため、最近では葬儀社や葬儀…
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変わる供養 都市部で拡大するICカード式自動搬送式納骨堂
線香の香りが漂う地下1階の部屋の南側の壁には、縦横約180センチの両開きのガラス扉が3つ。約70畳の部屋は暖色系の明かりに包まれている。それぞれの扉の脇には「参拝口」と記されたタッチパネルとICカー…
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増える「故人らしく」の要望 “ハデ葬儀”の相場観と注意点
祭壇の上には約1300個の金色のシャンパングラスが数段にわたって高く積み上げられ、「黄金のシャンパンタワー」を形作っていた。そして中央には真っ赤な「愛」の字のオブジェ。昨年11月に東京・渋谷区の代々…
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経済的で利用者増だがトラブルも「小さなお葬式」の注意点
「生前の医療費がかさみ、葬儀費用が足りなくなった」「両親と親戚が短期間に亡くなり、老後の貯金が尽きてしまった」――。一般社団法人「日本エンディングサポート協会」の佐々木悦子理事長のもとには、遺族からこ…
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言いなりで高額請求も「初めての葬儀」で注意するべきこと
「ご臨終です」――。厚労省の人口動態統計によると、今は病院で亡くなる人が全体の約8割に上る。遺族は医師にこう告げられ、初めて葬儀への対応を考えるのが一般的な流れだろう。遺体はまず、霊安室に移動するが、…
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「自宅に連れて帰れない!」遺体ホテルに利用者が殺到
高齢化に伴い、日本では年間の死者数が増加傾向にある。厚労省の人口動態調査によると、年間死者数は2000年に約96万人だったが、03年に100万人を突破。17年は約134万人となり、40年には約167…