ボルトン回顧録 インテリジェンスのプロはこう読む
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<10>トランプ氏は大統領選挙に負けても居座るかもしれない
今年11月3日の米大統領選挙。予想外の波乱が起きる可能性もあり得る、と注目されている。 論議のきっかけは2019年2月27日、米下院監視・政府改革委員会の公聴会。トランプ氏の個人弁護士を長年…
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<9>狙われたポンペオ長官 トランプ政権内部対立を助長か
前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)ジョン・ボルトン氏の回顧録。発売から1週間で78万部が売れ、アマゾンのランキングで1位。100万部超えは必至の勢いだ。 しかし、米国を代表する有力紙、ニ…
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<8>対中戦略の内部分裂…米中冷戦の真相は大統領の身勝手
中国は21世紀に「富を増大し、民主主義も成長する」との楽観論が米国で横行したが、現実は間違っていた。 これに対しジョン・ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は「中国は軍事力を拡大…
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<7>トランプ大統領の弾劾裁判中に本書を出してほしかった
米国の野党民主党が、前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)ジョン・ボルトン氏の回想録出版で最も期待したのは、ドナルド・トランプ大統領とロシアの関係、そして「ウクライナ疑惑」の解明だった。 …
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<6>米朝首脳会談で巧みだったのは金正恩委員長の方だった
日本がトランプ米政権に最も期待していたのは北朝鮮の「非核化」だった。だが、期待は一瞬で失望に変わった。 2018年6月12日、シンガポールでのドナルド・トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩委員長…
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<5>イラン訪問は下請け外交 安倍首相をアゴで使う米大統領
昨年春から夏、ペルシャ湾で軍事衝突の可能性が高まった。米軍が空母や爆撃機を派遣、サウジアラビアのタンカーが攻撃を受け、日本の原油輸入ルートが脅かされた。 そんな緊張のさなか、同年6月12~1…
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<4>「トランプ、安倍はベストの関係」という記述は本当か
ジョン・ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の回顧録は、安倍晋三首相の動きを丹念に追っている。 ドナルド・トランプ米大統領との関係についてボルトン氏は、「(安倍氏は)世界のリーダ…
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<3>トランプの要求の裏に国民をけむに巻く米軍基地負担
米政府を揺るがすジョン・ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の回顧録。日本ではドナルド・トランプ米大統領が在日米軍駐留経費の日本負担額を4倍超の年間80億ドル(約8560億円)に引き上げ…
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<2>双方の主張が食い違う 辞め方と出版の経緯は謎だらけ
2018年4月にトランプ米政権入りして以後、ジョン・ボルトン氏は1年5カ月間にわたって大統領補佐官を務めた。今回の回顧録を読むと、2年3カ月間の変わり身の早さと激烈な自己主張に驚かされる。 …
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<1>戦略家の大統領補佐官が「暴露本」を書いた重大な意味
ドナルド・トランプ米大統領(74)に、昨年9月まで17カ月間大統領補佐官(国家安全保障問題担当)として仕えたジョン・ボルトン氏(71)。このほど、同大統領の「能力欠如」を暴露した回顧録「それが起きた…