コロナに翻弄 世界のサプライチェーン
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トランプ政権が中国を製造業の表舞台から引きずり降ろす
ファーウェイ外しやティックトック、領事館閉鎖、南シナ海から香港問題と、あの手この手の中国叩きに、中国側は「米国は断交する気か」と身構える。11月の大統領選が終わっても、米中に関係改善を期待するのは難…
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経産省が2200億円の補助金も…ビジョンなき日本の製造業
中国一極集中を回避するために、経済産業省は今年度の補正予算で2200億円を確保した。5月22日~6月5日の先行締め切りまでに90件、約996億円の応募があり、57件の574億円を採択。医療関連の生産…
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ミャンマーではミシンにもソーシャルディスタンス
「うちではミシンとミシンの距離を2メートル確保しています」 今どき、工場のミシンもソーシャルディスタンスに気を使わなければならない時代になった。小島衣料(本社・岐阜県)のミャンマー工場(201…
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労働者が「働かせて」と…縫製基地バングラデシュの惨状
バングラデシュは、ユニクロ、ザラ、ギャップなど、世界の注文を引き受ける屈指の縫製基地だ。2010年、小島衣料(本社・岐阜県)は「現地に飛び込めばなんとでもなる」というオーナー・小島正憲氏の一念で進出…
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マスク流通大打撃 ベトナムへの見直しも言葉の壁が障害に
「中国一極依存のリスクをコロナ禍で痛感した。再度、ベトナムでの製品づくりに挑戦したい」――2月初旬、筆者にこう抱負を語ったのは、関東地方でマスク生産に携わる中小企業X社の管理職だ。中国に輸出を惜しまれ…
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「台湾回帰政策」で雇用が回復…脱中国のすさまじい本気度
前回、中国を出てインドに向かう台湾企業が増えていると書いた。台湾は、中国に進出した高付加価値産業を回帰させる一方、労働集約型の産業を南下させ、産業チェーンを築く構想がある。それが政府主導の「台湾回帰…
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“地殻変動”進むも中国企業にとって外資の撤退はむしろ好機
コロナ禍でサプライチェーンの地殻変動が進んでいる。マスク不足で翻弄させられた日本も、製品供給網の脱中国が焦眉の課題だ。コスト、防疫、国際政治も視野に入れた工場の布陣――。ベトナム、バングラデシュ、ミ…