ウラジーミル・プーチンとは何者か
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テレビの映像を深読み “プーチンの後継者”と話題になった謎の若者の正体
プーチン大統領に「後継者」が現れたと、日本のテレビが騒いでいた。聞いたこともないロシア語メディアを引用する形で。登場したのは5月9日、ウクライナ侵攻さなかの戦勝記念日の軍事パレードだという。この日の…
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「アベノサクラ」の記憶…安倍晋太郎・晋三“親子2代”でロシアに植樹
アベノミクスにアベノマスク。安倍晋三元首相をめぐっては数々の新語が生まれたが、モスクワに「アベノサクラ」とでも言うべき木がある。2013年にプーチン大統領と会うため、日本の首相として10年ぶりにロシ…
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プーチン大統領のご都合主義 コロナも戦争も「悪いのは外国」と責任逃れ
この男は本当に外国脅威論が好きだ。例えば、隣国を北大西洋条約機構(NATO)に加盟させないための超強硬措置が、ウクライナ侵攻だった。 戦争前に世界を揺るがしたもう一つの大事件、2020年から…
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ロシアのコロナ超過死亡は世界ワースト級「スプートニクV」の陰で人命軽視
ウクライナで戦争を始める前、ロシアが主要国で「1位」に躍り出たものがある。新型コロナウイルスに伴う10万人当たりの「超過死亡」の数だ。待てよ、プーチン大統領は「世界初のワクチン」とうたい、スプートニ…
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戦勝記念日パレードに小さな変化 市民が掲げる親族の遺影パネルに「反戦」のメッセージ
ロシア人にとって第2次大戦の勝利とは何なのか。日本人には「赤の広場」の軍事パレードのイメージが強いが、筆者の抱いた印象は違った。春の到来を祝うように公園で老若男女が愛唱歌「カチューシャ」を口ずさみ、…
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なぜロシア人の多くはプーチンにだまされたのか? 考えられる「3つのこと」
ナチス・ドイツ総統ヒトラーは遠い過去の人物で、2人目はもう現れないと思っていた。すると目の前にロシアのプーチン大統領が登場。前々から存在感はあったが、ウクライナ侵攻で牙をむき出しにし、国際社会をいや…
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国際的に孤立するプーチンは「上半身裸の乗馬姿」までG7サミットでネタにされる
ロシアのプーチン大統領が、主要国首脳会議から事実上追放されたのは2014年、クリミア半島併合時のことだった。それから8年後のウクライナ侵攻。そのさなかの先進7カ国(G7)首脳会議は、もはや主要国でな…
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秋田犬の返礼に知事に贈った猫の名前が「平和」という皮肉
「ミール」──。 ロシア語で「平和」や「世界」を意味する。プーチン大統領が寄贈し、この名前が付けられた猫が秋田県で暮らしている。愛犬家は2012年に秋田犬「ゆめ」を贈呈された返礼として、佐竹敬…
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プーチン大統領もホンネは迷惑? 犬の“プレゼント攻め”でやむにやまれず「多頭飼い」
いくら犬好きでも、何匹も飼いたいと思うかは別問題だろう。1匹でも大切にする愛犬家はいるし、多頭飼育崩壊はもはや愛犬家とは言えない。「ファーストドッグ」と約14年間連れ添ったロシアのプーチン大統領は、…
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夫人と離婚、愛犬の死…2013~14年にプーチン家の環境は大きく変わった
ウクライナで亡くなった飼い主を待ち続ける秋田犬がいた一方、原因をつくったロシアのプーチン大統領が「愛犬家」というのは不条理だ。人や動物の犠牲を分からないのなら頭が足りないし、知っていて戦争しているの…
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愛犬家・プーチン大統領は“ウクライナのハチ公”「リニ」に何を思った
この戦争で数え切れない命が奪われた。人間だけではない。ウクライナで受難したのは犬や猫などペットも同じ。人間(ロシアのプーチン大統領ら)の一方的な都合によって犠牲になっていることを考えると、いたたまれ…
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ロシア国民は「オルタナティブ・ファクト」の中で生きている
前回まで、ロシアのウクライナ侵攻や欧米の制裁後もプーチン大統領の支持率が下がらず、むしろ上がっている奇妙な現象の背景を説明した。国民の多数派が「受け身」であること、攻撃されると強いリーダーの下に集ま…
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戦争を起こした張本人の支持率がなぜ上がる? 疎外されたロシア世論の向かう先
前回、ロシア国民が「受け身」という実態を紹介した。消極的ではあるものの結果的にプーチン大統領を支持している。ウクライナ侵攻をやめさせるための日米欧の制裁がいくら厳しくても、その構造は簡単に揺るがない…
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鉄のカーテンの内側はバーチャル? ロシアは政治に無関心な「受け身」の国民が支える
ロシアがウクライナに軍事侵攻した2月下旬以降も、プーチン大統領の支持率が下がらない。隣国で死なせた将兵数は国防省発表で1000人以上、英国推計で1万5000人。制裁や外国企業流出で、国内経済はぼろぼ…
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プーチン大統領50歳の思い出 ポール・マッカートニーの「赤の広場」コンサートで上機嫌
米映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイトルが「ア」ではなく「ザ」でなければならない理由を、翻訳者の福光潤氏がメルマガで解説している。不特定の未来でなく、特定の未来に戻ってこなければならないと…
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プーチン大統領はウクライナの「心臓部」を焼き尽くすのをためらった?
ウクライナ侵攻を振り返ると、不思議なことがいくつもある。例えば、ロシア軍は遠方に控えた艦艇や爆撃機から巡航ミサイルで攻撃しながら、首都キーウ中心部を狙うことは比較的少なかった。周辺に当たる北部キーウ…
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プーチン大統領は暗殺を恐れ…触れ合う一般市民は「サクラ」ばかり
ロシアのプーチン大統領の「影武者」説をまことしやかに話す人がいるが、少しずつ年を取るものだし、写真や映像は昼夜や屋内外で見え方が変わるくらいなので、筆者はくみしない。他方、プーチンの周りに影武者では…
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隠しきれない「日本軽視」はウクライナ侵攻前から始まっていた
日ロ関係の冷却化が止まらない。プーチン大統領がウクライナ侵攻に踏み切って間もない3月、対ロシア制裁に報復する形で日本を「非友好国」に指定。北方領土問題を含む平和条約締結交渉を続けることは「不可能だ」…
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奇妙な日本人の「プーチン観」…勝手に憧れたり、嫌悪するのはなぜ?
ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻に踏み切った後、日本で悲しいニュースがあった。東京・銀座にあるロシア食品専門店の看板が無法者に蹴られて破壊された(5月に米国籍の男逮捕)。よりによって経営者はウ…
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教会の東西対立が深刻化…ウクライナには「反プーチン」教派が
フランシスコ・ローマ教皇が東方正教の復活祭(イースター)に合わせて訴えた停戦は、実現しなかった。ウクライナ侵攻を続けるロシアは呼び掛けに応じず、プーチン大統領は4月24日未明、モスクワの大聖堂での祈…