司法通訳人は見た!ニッポンの外国人
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やり甲斐ある特別な仕事だった司法通訳 辞めたキッカケは元警察官の“ある発言”
考えてみれば、一介の外国人で民間人でありながら大手マスコミの記者たちでさえ近づけない事件捜査の生の現場を見られたことは、私の人生の中でもかけがえのない大きな経験になったし、やり甲斐のある特別な仕事に…
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神奈川県警で新人採用の面接官を担当 司法通訳人に絶対に採用しなかったタイプがいる
放送作家やシナリオライターが、司法通訳人について話を聞きに来たことがある。司法通訳人がテレビドラマかマンガの主人公になるのも時間の問題かと思い、今からワクワクして期待しているところだ。 使命…
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犯罪者の「親や家族を養うために」は大半が作り話…刑を軽くする見え見えの猿芝居
以前、コミック週刊誌でヒットした警察官マンガ「マッド★ブル34」の一場面で、主人公が後輩の若い警察官に「警察という職業は、他人の家庭の幸せのために自分の家庭を不幸にしてしまう。悲しい宿命だ」というセ…
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警察はキャリアとノンキャリアに二分…ノンキャリアのほうが現場経験豊かなのに
日本全国の警察官は約30万人いるらしい。マンモス組織の中でキャリアとノンキャリアに二分し、キャリア組は警官になった時点ですでに警部補だが、ノンキャリア組のほとんどは巡査部長で定年を迎える。 …
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日本の警察官は中国人に人気がある 目線を合わせて職務質問する動画がSNSで拡散
日本の警察は意外にも在日中国人、特に中国人観光客に人気である。片足をひざまずいて、乗用車のドライバーと目線を合わせ職務質問している動画が「それこそ市民の公僕だ」と褒め称えられSNSで拡散された。共産…
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在留カードで年間1億4000万円荒稼ぎ「偽造」のウラ稼業は今に始まったわけではない
今年9月、警視庁と兵庫県警など5県警からなる合同捜査本部が千葉県旭市で出入国管理法違反容疑の中国籍の男女5人と日本人の計6人を逮捕した。日本で生活する外国人向けの「在留カード」を偽造し、ネットで販売…
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被疑者の「引き当たり」は通訳人にとってはオイシイ仕事 移動の社内で世間話をすることも
司法通訳人の仕事は、取り調べのほか、自白した被疑者を犯行現場に連れて行き、実地検証、いわゆる「引き当たり」の通訳もある。刑事さんにとっても、被疑者にとっても、また通訳人にとっても、たいそう期待して行…
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容疑者に口説かれ、犯罪側に寝返ってしまったイラン人司法通訳の顛末
司法に携わる通訳は2通りある。警察署・検察庁・裁判所側と、弁護士側。敵対関係とまでは言わないが、お互いに知り合ったり、事件について話し合ったりしてはいけない。また両側の仕事を同時に受け持つこともでき…
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新たな法律を作らない限り…「チャイニーズドラゴン」の通訳をして思うこと
在日中国人の間にはいくつかの“黒社会”組織が存在する。今でいう反社で、出身地域によって、〈福建幇〉〈上海幇〉〈北京幇〉〈広東幇〉〈東北幇〉などに分かれて結成されるが、どこもお金のために身をていして、…
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中国人犯罪者の口を割らせるには「ヒマワリの種」がいい
取調室と言えば「カツ丼」。日本の刑事ドラマでは鉄板ネタ。刑事が出前のカツ丼を注文し、容疑者に食べさせ、最後に容疑者が完落ち……そんな話はフィクションで、法改正の現在は取り調べの際に食べ物を出すことは…
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取調室では容疑者にたばこを差し出し、お決まりのセリフを…
取調室で刑事さんの傍らにいる通訳は、彼らの苦労を痛感する。 今は禁止されたようだが、当時はよくたばこを武器にしていたものだ。真っ正面に座っている容疑者にたばこを勧めながら、最初の挨拶をする。…
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90年代の出稼ぎブームと偽装結婚 ビザ延長前の調査では「中国人妻のホクロの位置」まで聞かれた
1990年代は改革開放政策が実施され、中国では第1次海外留学という名の“出稼ぎ”ブーム。日本はまだ金満国で、TOEFLなどのテストもなく、留学先で1番人気。ただ、中国より物価の高い日本で学費も生活費…
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「あったぞ!」盗みの現場を確定させたのは犯行前の意外なルーティンだった
「人往高処走、水往低処流」──人は高いところを目指し、水は低いところへ流れる。 つまり、時には危険を冒しても人の道を外しても、常に今よりも高い境地を目指すべき。中国ではごく当たり前のことで、1…
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福建省に豪邸3つを建てた「泥棒3兄弟」他人の旅券で日本に再入国し再び泥棒稼業
「三十年河東、三十年河西」──世の中のものは常に変化することを例える中国のことわざだ。 今でこそ、中国は世界第2の経済大国となり、GDPも日本の3.8倍になったと喧囂(けんごう)されてから久し…
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中国人泥棒は日本社会に一大センセーションを巻き起こしたが、GDP逆転でピタリと減った
10年間、民間の司法通訳人として手掛けたのは万引・窃盗などの軽犯罪、強盗・殺人などの凶悪犯罪、偽装結婚などの詐欺犯罪、旅券・外登証偽造などの知能犯罪など多種多様。この仕事に就くきっかけにもなった違法…
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初仕事は中国人同士の殺人事件の現場 密入国者に殺されたギャングとその愛人
アジア人犯罪が急激に増えた1990年代から2000年代。外国人犯罪者の司法通訳として奮闘し続けた。 初仕事は川崎市・小川町で発生した中国人同士の殺人事件。中国のギャング・蛇頭が自分たちの手引…
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神奈川県警J刑事は丸刈りにゴツい体格…見た目はまるでヤクザだった
かつては「ここがヘンだよ日本人」(TBS系)など外国人タレントとしても大活躍した中国人ジャーナリストの周来友氏。中国ギャング・蛇頭などアジア人犯罪が急激に増えた1990年代から10年ほど「司法通訳人…