令和のコメ騒動の深層
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(8)地域のうねりが国の政策も突き動かす…絶望を希望に変える好循環の輪は広がっている
疲弊する稲作農家を支援して増産しなければ、「令和のコメ騒動」は解決できないのに、政策の方向性はどこを向いているのか。昨年11月29日に財政当局の農業予算に対する考え方が示されたが、それは次のように解…
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(7)日本の学校給食を利用し胃袋から「属国化」…すべての大本はアメリカの占領政策にある
今回の「令和のコメ騒動」が深刻化した根底には、そもそも国内のコメ生産が減り過ぎてきていることがある。根本原因は、長らく続いているコメの生産調整(減反)政策とコメ農家の困窮だが、その大本は戦後の米国に…
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(6)米価高騰の犯人捜しで展開される「農協悪玉論」には裏がある
米価高騰の犯人捜しでは「農協悪玉論」も展開されている。農協がコメを隠して価格をつり上げているかのような見方があるが、実態は違う。農協は今、コメが集まらず困っているのだ。 コメ流通全体における…
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(5)「盗っ人に追い銭」外交の生け贄にコメを差し出してはいけない
輸入米が増加している。77万トンの「ミニマムアクセス」(最低輸入量)を超えたら、1キロあたり341円の関税がかかる。「禁止的関税」と言われ、この額を払ってでも入ってくる輸入米はないと思われていた。し…
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(4)多くの農家が潰れるから企業参入促進というおかしさ 間違った「議論の前提」が稲作を崩壊させる
現在の日本は短絡的な目先の効率性の追求を強めており、安全保障や多面的機能といった長期的・総合的視点が失われている。これでは、稲作農家を守り、十分なコメ供給を確保できる見込みが立たない。 今後…
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(3)国内の供給不足を放置し、輸入米8倍増に力を入れる日本政府の愚かさ
政府が喧伝してきたコメ高騰の「流通悪玉論」は否定されたが、それでもコメ不足だとは認めない。一方で、2030年までにコメ輸出量を8倍に増やすという目標が発表された。輸出市場の開拓は追求すべきひとつの可…
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(2)遅れた備蓄米放出…流通改悪論は否定されるも、政府は「コメ生産不足」を認めず
さすがに米価上昇が止まらず、世間の騒ぎが大きくなってきたので、今年に入ると、ついに備蓄米が放出されることになった。しかし、あくまで、コメは足りているが、流通業者がコメを隠しているのが問題だから、放出…
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(1)政府のメンツがコメ不足を覆い隠す…農家「時給10円」の苦境を放置
「令和のコメ騒動」が収まらない。政府の「コメは足りているのに流通がコメを隠した」という説明は本当なのか。流通悪玉論で目くらまし、根本原因に目を背け続ければコメ不足は常態化する。国内生産はさらに激減し、…