63年ぶり懲罰 猪木は何しに北朝鮮に行ったのか
「北朝鮮は外貨を稼ぐために次々に経済特区を新設しています。そこでスポーツイベントをやれば人が集まる。猪木氏のスポーツビジネスのノウハウを何としても欲しいのでしょう。一方、猪木氏も、早くから上層部に食い込んでおくと後々、さまざまなメリットがあると考えていると思いますよ」(デイリーNK東京支局長の高英起氏)
猪木はかつて95年に平壌でプロレス興行を行い、2日間で30万人以上の観客と莫大なカネを集め、金正日は大コーフンしたとされる。しかも、今年は北朝鮮の英雄・力道山の没後50年。愛弟子だった猪木がイベントを打てば大盛況になるのは確実だろう。実際、猪木は「もう一度やって欲しいと頼まれた」とテレビのインタビューで言っていた。
「北朝鮮は中国みたいに貧富の格差が進んでいます。金正恩は“ニューリッチ”と呼ばれる富裕層から資金を集めるために遊園地をつくったり、スキー場を建設しています。外貨獲得は長期目標として、猪木氏の力を借りてプロレスを開催できれば、目先の小遣い稼ぎはできるわけです」(高英起氏)
小遣いというと、可愛く聞こえるが、要するにスポーツビジネス利権だろう。それに一役買ったのだとしたら、参院が目くじら立てた理由も分からないではない。