劇場オープン加速させる 吉本興業“地方戦略”の狙いと公算

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■47都道府県で劇場開設を目指す

 東京や大阪で活動する売れっ子芸人にとっては“地方遠征”が増えることになり、肉体的にも精神的にも厳しくなりそうだが、まだこれからの若手芸人にとってはありがたい話なんだそう。大宮の会見に登場した「NON STYLE」石田が「他事務所の芸人から劇場の多さを羨ましがられる。食いっぱぐれがないですからね」とニンマリすれば、「天狗」横山は「僕らの食いぶちでございます」と話していた。

「毎年、NSC(吉本興業養成所)から約1000人の卒業生が出る。その中でテレビで活躍できるのはほんの一握り。これ以上テレビ市場は大きくならないので、芸人が食っていくには劇場を増やしていくしかない。活躍の場がないと、芸人の目標や夢がなくなってしまう。当面の目標は47都道府県に劇場をつくること。それができたら海外進出も視野に入れています」(前出の関係者)

 一見、無謀に思えるが、きっちりとそろばんずくの劇場開設。アメリカで強力なスポンサーを見つければ、ニューヨークのド真ん中によしもと劇場が立つ日が来るかもしれない。

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