斉木しげるが語る「シティボーイズ」2人との“阿吽の呼吸”

公開日: 更新日:

 そんなとき、大竹さんが店に来て「きたろうと一緒にコントやろう」って誘ってくれたんです。これがコントユニット「シティボーイズ」結成のきっかけ。僕は30歳になってました。

 その2年後に日本テレビ系のオーディション番組「お笑いスター誕生!!」で、10週勝ち抜いてグランプリを獲得。それから仕事が増えて今に至るのですから、大竹さんの提案は大正解だったわけです。

■3人は普段の雑談もまるでコント

 それからもわかる通り大竹さんというのは起業家タイプで、発想と突進力に優れたものを持ってます。一方、きたろうさんは起業家タイプではないんですけど、世の中を幅広く見てる。芸風こそボケ役でフザケてますが、周囲や社会の動きを冷静に見てないと優れたボケはできませんから、それはそれでキラリと光る面を持ってるわけです。

 で、僕はといえば、誘われるタイプ。引っ張られて、ちゃんとした受け皿があると力を発揮する方ですね。

「シティボーイズ」では大竹さんがツッコミ、きたろうさんがボケ。となると、本来は僕は二枚目役でなければならないんですが、ボケをさらにボケる“大ボケ”を演じることで、社会問題をネタにするにしても、それまでにないシュールさを演出できたと思います。

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