ボブ・ディラン追いかけ50年…吉田拓郎と井上陽水の現在
ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞に対し、吉田拓郎(70)が「ボブ・ディランがいたから今日があるような気もする。多くのことがそこから始まったと僕は思うのだ」とコメントした。03年の肺がん摘出手術から、更年期障害、うつ病と体調不良が続き、ファンを心配させていたが、現在は2年ぶりのコンサートツアーを行い、4カ所5公演ものステージに上がっている。
このカムバックについて、拓郎は「嫌な事を全部やめて、健康を取り戻した」と語っている。妻で女優の森下愛子(58)の献身的な支えもあり、体調は良好のようで、先日は肝臓がんと闘病中のミュージシャン、ムッシュかまやつ(77)が拓郎から励ましのメールを受け取ったことを明らかにしている。
拓郎の作詞作曲でかまやつが歌い、ヒットした「我が良き友よ」を、かまやつはラジオで流し、拓郎の友情に感謝していた。
「ツアーといっても、場所は関東首都圏のみ。拓郎さんが自宅から通えて、日帰りできることを条件に選定されているのです。全国津々浦々を飛び回っていたころと比べれば、完全復活とは言えませんし、声量も落ちていますが、嫌な事を全部やめたストレスフリー生活によって、元気を取り戻しているのは確か。ステージでは、ボブ・ディランを聴いて家出を考えた青春時代の秘話を披露して客席を爆笑させたり、和気あいあいとした雰囲気ですよ」と、音楽ライターは言う。