がん
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俳優・山崎努さんはステージ4から回復 食道がんでの高齢者に負担のない治療選択
俳優の山崎努さん(88)がステージ4の食道がんで闘病されていたことを月刊文芸春秋に語り、話題を呼んでいます。幸い治療を終えたいまは、すっかり元気になられたようで何よりです。 文芸春秋によると、胆のうの痛みで受診。そのときの担...
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小倉智昭さんのがん死で気になる「2025年問題」
昨年暮れ、小倉智昭さん(享年77)が、膀胱がんの闘病の末に亡くなられたのはショックでした。私と同い年の団塊世代だからです。 今年は、団塊世代がすべて75歳以上になる「2025年問題」がクローズアップされる節目の年。小倉さんの...
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若者に増加中の大腸がん…沖縄に見られる世界との共通点
がんは高齢になって発症しやすい病気です。一般論として間違いありませんが、若くして発症するケースもあります。その典型が大腸がんで、世界的に若い人の発症が増えているのです。 米国がん協会がんサーベイランス研究のグループは、世界保...
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青森県は20年連続ワースト…死亡率から見える“がんの県民性”
がんにも県民性があることをご存じでしょうか。厚労省が毎年まとめている「人口動態統計」には、都道府県別がん死亡データが掲載されています。今月13日にまとまった2023年版によると、75歳未満年齢調整死亡率(全部位)で青森県は86.1で...
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乳がん手術後の「乳房再建」で後悔しないために知っておきたいこと
乳がんで乳房の全摘手術を受けた人に対し、人工乳房による再建が保険適用となったのは2013年。それから10年以上が経つが、乳房再建について「言葉もどんな治療法かも知っていた」という人は16%に過ぎない(乳がん手術後の「アピアランスケア...
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仕事を失うことは命を失うのも同然…見栄晴さんは下咽頭がんの手術を選ばなかった
「たぶん“がん”だと思うので、病院に行ったら予約を早くしてくれるように初めにお願いしてください」 今年の1月、診てもらった耳鼻科を出てすぐ、追いかけてきた看護師さんにそう言われ、さすがに動揺しました。 お正月に家族旅行...
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梅宮アンナさんの告白が話題…乳がん検査でエビデンスあるもの、ないもの
乳がんで右胸を全摘したタレントの梅宮アンナさん(52)が診断のいきさつやこれまでの気持ちの変化などについて文春オンラインに語った内容が話題を呼んでいます。その中には、がん専門医として注目したポイントがありますから、解説しましょう。 ...
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(11)やせる2型糖尿病薬と長寿との関係…抗がん剤より副作用が少ない
古い2型糖尿病の飲み薬であるメトホルミンに抗老化作用があるのなら、新しい2型糖尿病の飲み薬にも同様の効果があるのではないか? そう考えるのが自然だ。 実際に、2014年に日本で発売になった「SGLT2阻害薬」に抗老化作用があ...
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がんと血管病を併発したデーモン閣下…手術の順番はどうなる?
音楽家のデーモン閣下が早期がんのほかに、大動脈の病気にかかっていたことを告白し、話題を呼んでいます。突然、重い病気を2つも突きつけられ、動揺したようですが、このようなことは決して少なくありません。今回は、こういうときの対応について考...
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見栄晴さんは偽陽性でホッ…PET検査が“万能”ではない根拠
ステージ4の下咽頭がんで闘病中のタレント・見栄晴さん(57)が自らのSNSに転移の恐れがあったことを投稿。不安が募った気持ちを語っていて、話題を呼んでいます。 一連の報道などによると、8月末にPET検査を受けたところ、光る部...
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小中高では授業を実施…大人も「がんの知識」を子供や孫と一緒に学ぼう
高齢化の影響で男性は3人に2人、女性は2人に1人ががんになる。日本はいまや世界有数のがん大国で、がんについて正しい知識を深めることは不可欠だろう。そんな流れを受けて、小中高ではがん教育が行われている。それで抜け落ちるのが、大人のがん...
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山川豊さんが告白…肺がんの脳転移は長期延命どころか治る可能性も
今年1月にがんであることを発表した歌手の山川豊さん(65)が、ステージ4の肺がんだそうです。 「日刊ゲンダイ」にそのことを語ったインタビュー記事が話題になっています。診断を受けたとき、頭に2カ所の転移があったそうです。 ...
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高身長は「がん」のリスクが高い…身長と病気の関係がわかってきた
身長と病気との関係が改めてわかった。 中国・復旦大学付属上海市第5人民病院のウー・ヨウゲン氏らの研究調査によると、身長が高い人は、がんになるリスクが高いという。「Cancer Epidemiology(がんの疫学)」誌(20...
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子宮頚がん予防…HPVワクチン接種後の不調が生じやすい3つ理由
子宮頚がんを予防するHPVワクチンの積極的勧奨が2022年4月に再開されたが、接種率は依然、低いままだ。本紙9月4日号に続き、HPVワクチンについての情報をお届けする。 ◇ ◇ ◇ 大阪大学大学院の八木麻未特任...
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「じんましん」と「がん」との気になる関係…リスク49%増
「じんましん」は皮膚が赤く膨らんで、強いかゆみを伴う皮膚炎の一種です。急に出現して、時間が経つと消えてしまうという特徴があります。 通常はアレルギーに伴って起こりますが、その原因は分からないことも多いのが実際です。じんましんは...
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皮膚を見れば病気が分かる(1)脇の下が黒くザラザラして厚くなっていたら胃がんの可能性
汗をかく夏は、あせもやニキビといった肌トラブルに悩まされる人が少なくない。ただ、治療をしても肌の不調が長引くなら、背後に内臓の病気が潜んでいるかもしれないという。東邦大学医療センター佐倉病院皮膚科教授の樋口哲也氏に聞いた。 ...
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タトゥーがある人は悪性リンパ腫の発症リスクが1.8倍に スウェーデンで患者約3000人に調査
日本では、「タトゥーは歴史的に特定の集団に属する人がするもの」といった認識がありますが、海外ではファッションとして入れる人が増えています。欧米では2割以上の人がタトゥーを入れているという報告もあるほどですから、これはもう一般的な習慣...
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HPVワクチン訴訟 本人尋問「衝撃事実」で広がる波紋
「腕や指先の痙攣が止まらず、ベッドの上で手足をばたつかせて跳ね回る少女」 子宮頚がんワクチン(HPVワクチン)の副反応として報じられた映像が脳裏に残っている人は多いだろう。「危険なワクチン」との認識が世間に広がった要因のひとつ...
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森永卓郎さんは体重減で56キロに…「がん悪液質」で痩せない生活改善を
「体重が落ちちゃって……。いまね、56キロしかないんですよ」 出演したラジオ番組でこう語ったのは、すい臓がんで闘病中の経済アナリストの森永卓郎さんです。体調を心配した司会者にしっかり食事をとるよう勧められると、「お腹はすくんで...
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50歳未満の「新規がん患者」増加! 若者の老化が進んでいる
世界中で「早期発症がん」、つまり14歳から49歳までに診断されたがんが増えている。過去30年間(1990~2019年)で、50歳未満の新規がん患者は約80%も増えているという。浙江大学医学部やハーバード大学、エディンバラ大学などの研...
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新がん治療で注目「放射性リガンド療法」の威力…細胞の内外から放射線を照射
新たながん治療が注目を集めている。「放射性リガンド療法」だ。近畿大学医学部放射線医学教室の細野眞教授に聞いた。 「放射性リガンド療法、これは核医学療法と同じ意味ですが、簡単に言うと、ピンポイントの放射線治療です」(細野教授=以...
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「がん治癒率」…知る人と知らない人で大きな違いが生まれる
オリンパスは、40~60代の男女1万4100人を対象にがん検診の受診状況や受診・非受診の理由などについて調査。その結果を「胃・大腸がん検診と内視鏡に関する意識調査白書2024」にまとめ、今月8日に発表しています。 注目点がい...
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44~59歳のX世代はがんの罹患率がアップする…米国立がん研究所が衝撃予測
現在、44~59歳の人は、1つ上の世代よりも「がん」になる可能性が高くなる──。そんなショッキングな研究結果がアメリカで発表された。「米国立がん研究所」のフィリップ・ローゼンバーグ博士らが、380万人のデータを用いて調べたという。こ...
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俳優の浜畑賢吉さんは81歳で他界…人生100年も可能になる前立腺がんの転移治療
俳優・浜畑賢吉さんの命を奪ったのは、前立腺がんでした。テレビドラマや舞台などで活躍されていましたが、がんで闘病され、今月2日に息を引き取ったそうです。享年81。 前立腺は尿道を囲むクルミほどの小さな器官でそこにできる腫瘍が前...
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古村比呂さんは抗がん剤22回…長期の静脈注射ではCVポートの検討も
抗がん剤について、読者の皆さんはどう思われているでしょうか。「副作用がつらい」「最後の手段」といったイメージを持っている方は少なくないでしょう。 そのイメージを覆しているのが、ステージ4の子宮頚がんで闘病中の女優・古村比呂さ...
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前立腺がんの転移を特定するPSMA-PET検査は生存期間延長につながる
新薬を開発するには莫大な資金が必要で、画期的な新薬が登場すると高額な薬価が問題になることが少なくありません。そこで、がんの専門医らでつくる「JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)」は、胃がんや乳がんなど17のがんの治療費について実態調...
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肺がん治療の今(4)散らばったがんにも負けない薬で叩き、陽子線でとどめを刺す
肺がんと確定診断された際、治療に至るまでの流れはこうだ。 肺がん全体の85%を占める非小細胞肺がんでは、遺伝子検査と、免疫チェックポイントの有無を調べる検査(PD-L1検査)が行われる。 これらでがんの特徴を把握し、...
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肺がん治療の今(3)分子標的薬と免疫チェックポイント阻害剤で攻撃
肺がんといっても、性質はそれぞれだ。その性質に合ったオーダーメードの治療ができれば、治療成績も向上する。難治性のがん、肺がんの治療成績が良くなっているのは、がん細胞の発生・増殖に関わる遺伝子変異を調べることができ、かつ、その遺伝子変...
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肺がん治療の今(2)「組織型」「遺伝子変異」「免疫チェックポイント」でオーダーメード治療
肺がんには、組織型という分類がある。組織型ではまず非小細胞肺がんと小細胞肺がんに分類され、非小細胞肺がんはさらに腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんに分類される。どれに該当するかでできる部位や性質が異なる。かつては組織型によって、治療方...
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肺がん治療の今(1)末期であっても長期生存に希望が見えてきた
2024年6月から、早期肺がんの保険治療に陽子線が加わる(※)。治療の進歩が目覚ましい肺がん。その最前線はどうなっているのか? 「かつて肺がんは、手術ができなければ来年の桜は見られないと言われるほど、非常に治療成績が悪いがんで...