豹変した生活…“芸能界で生きる”という現実を知った卒業式
問答無用とばかりに、スケジュールを組み、こちらの気持ちなどまったく考慮されていないような大人たち。豹変する世の中、近所の人、人という人が怖くなった。
やがて、頭の中は3つの言葉しか浮かばなくなる。
「いつ終わる」「いつ食べられる」「いつ寝られる」……。
疲れと睡眠不足で朝6時に起きて自転車で通学していた高校に遅刻するようになり、遅刻ばかりになった。ある日、私は生活指導の先生から呼び出され、こう言われた。
「這ってでも来い」
それでも、忙しすぎる状況を伝え聞いていたのか、「それで早退にしろ」と言い添えてくれた。体育の時間だったか、私があまりに青白い顔をしていて、別の先生からは「保健室で寝てなさい」と言われた。
担任の先生と進路相談をしてないことに気がついたのは、卒業式の日であった。職員室で山積みの色紙にサインをしながら、聞いてみた。
「なんで私の進路相談はなかったんですか?」