睡眠
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睡眠中は脳の代謝「デトックス能力」が低下するとの最新研究
人が眠っている間には「脳がリフレッシュされる」という考え方があります。脳には有害な物質を掃除する役割を持っている細胞があって、脳脊髄液を介して、それを脳から排泄するような仕組みがあるのです。これを「グリンパティックシステム」と呼んで...
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睡眠ホルモン「メラトニン」で感染症の悪化が予防できる?
風邪をひくと睡眠時間が長くなり、眠った分だけ体が回復した気分になるものです。その一方で熱があって体調が悪い時に、睡眠時間が短いと、より病状が悪化した気分になります。これは気のせいでしょうか? じつはそうではありません。睡眠を...
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睡眠不足で糖尿病になる? 4時間睡眠は41%もリスクアップ
日本人は世界的に見ても、睡眠時間が短いと言われています。大人の睡眠時間として、最も健康的だと考えられているのは、1日7~8時間の睡眠をとることですが、特に現役世代でそれを守っている人は少数派ではないかと思います。 短い睡眠で...
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朝起きられず遅刻を繰り返す…長期休み明けは「睡眠相後退症候群」に注意
長期休み明け、朝起きるのがつらい経験はないだろうか。連日、遅寝、遅起きを続けると朝起きるのが困難になる「睡眠相後退症候群」を発症する可能性が高い。「青山・表参道睡眠ストレスクリニック」院長の中村真樹氏に聞いた。 夜になると自...
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プロに聞いた! 腰痛対策で押さえておきたい「寝具」の選び方
寝具大手の「フランスベッド」が今年2月、20~69歳の男女1000人を対象に夏の睡眠に関する調査を実施。夜の寝苦しさを感じない人のうち、夏に寝具を取り換えている人が8割で、その8割以上が寝苦しさの項目全てを感じないと回答した。夏の夜...
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「夜型」の人は無理に「朝型」にシフトしないほうがいい 病気や死亡リスクが上昇する
2月が終わり、朝の訪れが早くなってきた。1月、2月と6時台だった東京の日の出時刻は、3月10日過ぎから朝5時台に突入し、最も早くなる6月初めに向けてこれから毎日1~2分ペースで早くなっていく。人間も日の出に合わせてだんだん早起きにな...
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早寝をしていた子供は小学校の成績が優秀?睡眠時間は関係ない
適切な睡眠時間と睡眠の質は、子供の健康状態や学習能力に影響を与えると考えられています。 一方で、学習能力を最大限に高めるための理想的な睡眠習慣については、一貫した結論が得られていません。また、睡眠と学習能力の関連性について、...
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「睡眠不足」は人の魅力を減少させる…寝不足の顔はバレる
睡眠時間を削って、仕事や課題を進める方は少なくないと思います。しかし、極端に睡眠時間を削るようなスケジュール進行は控えた方が賢明です。 スウェーデンのカロリンスカ研究所の実験(2017年)によると、「きっちり睡眠をとった人ほ...
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最適な睡眠時間を維持するだけじゃダメ…高齢者の睡眠と死亡リスクの関係
寝つきが悪い、夜中に目が覚めてしまう、日中に眠気が出てしまうなどの睡眠障害は、生活の質を大きく悪化させます。高齢者では、じつに50%もの人が何らかの睡眠障害を経験しているといわれています。 睡眠時間と健康状態の関連性について...
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「寝だめ」の医学的有効性は? 普段の睡眠6時間以下に効果あり 米国で3400人を対象に調査
睡眠時間を十分に取ることは、健康長寿のための重要な生活習慣と考えられています。アメリカの専門学会の提言では、毎日7時間以上の睡眠を取ることが、心身の健康のためには必要だと記載されています。しかし、実際にはもっと短い睡眠しか取れていな...
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睡眠は時間より規則性が大事…睡眠専門誌で6万人の調査報告 総死亡リスクが20~48%低下
食事や運動と同じように、睡眠は人間に必要不可欠な生活習慣であるとともに健康長寿のバロメーターでもあります。体を動かすことは良いと分かっていても面倒ですし、健康な食事はどのようなものかは分かっていても、不健康な食事の方がおいしいのが常...
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【睡眠時無呼吸症候群】最新治療ならCPAPが合わない人も続けられる
「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の治療には、マスクを装着して就寝する「CPAP(シーパップ)」という持続陽圧呼吸療法が行われる。しかし、マスクの不快感などから治療を断念するケースも少なくない。そんな人にとって解決策のひとつになる新しい...
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若い頃のように熟睡できない…悩む高齢者は自身の「眠りの状態」をしっかり把握する
若い頃みたいにぐっすり眠れなくなった──。こんな不満を抱え、睡眠に悩む高齢者が増えている。睡眠は加齢とともに変化していく。高齢者が熟睡するためのポイントを東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏に詳しく聞いた。 一般的に、高...
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熟睡と快適な目覚めを得るために大事なのは「睡眠バランス」だ 眠りの質を上げる6カ条
猛暑が去り、眠りやすい季節がやって来た。しかしもし、次のどれか1つ以上に該当する場合、自分の睡眠を見直した方がいい。 ★日中、眠気を感じて仕事に集中できない ★居眠りやうたた寝をよくする ★朝すっきり目覚められない ★長...
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どれだけ寝てもひどく眠くなる人は…「特発性過眠症」かもしれない
寝ても寝ても目が冴えず、日中にボーッとした状態が続く「特発性過眠症」という病気がある。過剰な眠気から、社会生活が難しくなる人も少なくない。東京都医学総合研究所睡眠プロジェクトの宮川卓氏と本多真氏に聞いた。 過眠症は、睡眠を妨...
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睡眠の質を高める鍼灸…古来より「失眠」は不眠の特効穴
睡眠不足の日々を送っていると、疲労回復が十分にできませんから、日中疲れやすくなります。やる気が出ず、感情のコントロールがうまくいかずイライラしやすくなり、負のスパイラルを生み出しがちです。さらに、睡眠不足の蓄積が、糖尿病などの生活習...
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「睡眠時無呼吸症候群は太っている男性の病気」は大間違い チェックするポイントは?
医療機器メーカーの「レスメド」が行った睡眠に関する調査によると、日本では睡眠の問題を抱えていると回答した人が58%と半数以上を占めたが、医療機関に相談する人は10%しかいなかった。 「日中、眠くて仕方がない」……。睡眠に何らか...
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朝ごはんは糖質が多いほど目覚めがいい 海外学術誌で研究報告
朝が苦手な方は多いと思います。目覚めが悪くなる原因として、睡眠の質や睡眠時間の長さ、運動習慣や食習慣が影響していると考えられます。しかし、これらの原因が目覚めの悪さにどれほど関連しているかを検討した研究は限られていました。そんな中、...
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一番おすすめできる睡眠薬「オレキシン受容体拮抗薬」はクセにならず効果も期待
睡眠薬のイメージのひとつに「クセになりそう」というものがあります。そんなマイナスのイメージのために、睡眠薬を使えずに不眠に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。これに対する答えを先にお伝えすると、「昔に比べるとクセにはなり...
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東洋医学における睡眠に対する考え方 心がリラックスした後に体が休まる
東洋医学の古典に、「まず心が眠り、ついで体が眠る」という言葉があります。心・精神がリラックスして安静となり休んだ後に、体が休まるという考え方です。 良い睡眠のためには、気持ちが落ち着いていることが大事です。その気持ちが「落ち...
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個々の不眠症の特徴を把握したうえでクスリを選択する
前回お話しした不眠症に使われる3つの薬について解説します。 ベンゾジアゼピン受容体は鎮静に関与しているところで、睡眠にも関わっています。「ベンゾジアゼピン受容体作動薬」はここに作用することで睡眠効果を発揮し、その作用時間の違...
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「正月ボケ」から立ち直る方法 時間栄養学の専門家が教える
今日から仕事始め。正月気分を抜いて、普段の生活に戻らなければ、と思っているのに、なんだか体がスッキリしない……という人も多いのではないか。いわゆる正月ボケだが、それを解消するには、その原因を知り、的確な対策を取ることが重要だ。早稲田...
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飛行機エコノミー席でも快適に寝られるグッズ トラベルジャーナリストが推奨
■世界一のメーカーが創った低反発枕 世界中を旅して回るトラベルジャーナリストの渡辺輝乃さん。 「基本的に私はどこでも寝られる特技を持っていますが、飛行機のエコノミー席など狭い空間では、首に巻くタイプの『ネックピロー』があ...
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「枕外来」の整形外科院長に聞く どんな枕なら熟睡できますか?
朝起きたら腰から足にかけてビリビリする。何が問題なのか? 「枕外来」というユニークな外来診療を行っている「16号整形外科」(神奈川県相模原市)院長で、併設の「山田朱織枕研究所」代表を務める山田朱織医師に「快眠のコツ」を聞いた。 ...
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iPhone「ヘルスケア」アプリの意外と知らない使い方 睡眠をサポートしてくれる
買っていたら付いていたiPhoneのアプリ「ヘルスケア」。白地に赤色のハートマークのデザインだ。 ウオーキングやランニングの距離、あるいは歩数計(歩幅、歩行安定性、走行速度も捕捉)としてなら利用している人もいるだろうが、意外...
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寝具製作技能士・大郷卓也氏が教える「体がよろこぶ寝姿勢がつくれれば朝までぐっすり」
起きたときに「肩が痛い」「腰が痛い」というのは、長時間ずっと同じ姿勢で眠っているために起こる。 「気持ちよい朝を迎えるためには、体がよろこぶ“寝姿勢”が大切です」 こう話すのは、国家資格「寝具製作技能士」で、富山県で創...
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最新統計データでわかった「睡眠の意外な事実」 医療情報学教授が分析
経済協力開発機構(OECD)の統計によれば、2019年の日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、先進国の中で最下位レベルだったそうです。しかし「自分はそんなに長く寝ていない」という声も聞こえてきそうです。とくに現役世代で、7時間以上寝...
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「睡眠薬」の現在…ベンゾジアゼピン系から新タイプへの切り替えが進んでいる
年を重ねると、若い頃よりも睡眠の質が低下していく。いわゆる「浅い睡眠」が増えて、寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚める中途覚醒が多くなる。必要な睡眠時間は加齢に伴い減ってくるため、若い頃と同じように眠れないからといって睡眠薬を...
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東京五輪柔道金メダル ウルフ・アロンが大学時代から続ける90分間の仮眠の効用
普段から寝つきはそんなに良い方じゃないと思います。試合が控えているときは眠れないときもあります。2021年の東京五輪前は、過度の緊張でなかなか寝つけない日もありました。 一時期、睡眠サポート用のアミノ酸が含まれたサプリメント...
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「良質な睡眠を得るための食べ方」時間栄養学の第一人者・柴田重信氏が語る
いつ、何を食べるかによって睡眠の質は変わる──。こう言うのは日本の時間栄養学の第一人者で早稲田大学先進理工学部の柴田重信教授だ。2017年のノーベル生理学・医学賞受賞で話題となった体内時計をつかさどる時計遺伝子のメカニズム。地球上の...