元NHKアナ内多勝康さんは早期退職し病児支援に 医療ケア児とその家族に捧げる「第二の人生」
「いい意味での“広告塔”でありたいですね。コロナ禍でマスコミ対応は少なくなりましたが、医療的ケアなどをテーマとしたイベントや講演会はなるべく受けるようにしています」
「もみじの家」の定員は11人。看護師などの常勤職員は20人。この他に、母体の成育医療研究センターの医師やソーシャルワーカー、薬剤師がサポートしている。年間運営費は約2億円。収入の内訳は67%が国からの報酬、16%が世田谷区や東京都などからの補助金等で、5%が利用料。残りの12%は企業や個人からの寄付金で賄われている。
「毎年、綱渡りというと大げさかもしれませんが、ギリギリの中で運営しています。特に去年は新型コロナのために4月から6月にかけて完全閉鎖し、年間の利用者数は前年比4割以上も減少しました。そのため収入が大幅に下がり、例年以上に寄付のお願いをせざるを得ませんでした」
その甲斐あって、寄付の件数は19年度が1971件だったが、昨年度は2450件にも伸びた。
「クレジットカードから毎月寄付してくださる方が年々増えてきています。本当にありがたい」