ジャニー氏の性加害を黙認してきたメディアが村西とおる排除のなぜ…「文春が発端」は事実誤認
「本当に失礼です。マスコミはジャニーさんの性加害と同じように、なかったことにしようとしているのでしょうか」
こう憤るのはAVの巨匠、村西とおる監督の周辺である。性加害スキャンダル追及の口火を切ったのは村西監督だが、監督の名前がほとんど報じられないのである。
7日、ジャニーズ事務所が初めて性加害への対応について会見を開いたが、ジャニー喜多川氏の性加害スキャンダルが最初に世間の目にさらされたのは1988年に元フォーリーブスの北公次が出した「光GENJIへ」だった。この告白本の仕掛け人が村西監督であり、この本ができた経緯は評伝「全裸監督」の著者の本橋信宏氏が8月に出版した「僕とジャニーズ」で詳しく書いている。
告白本後、週刊文春がジャニー氏のホモセクハラについてキャンペーンを張り、文春を訴えたジャニーズ事務所が最高裁まで争って敗北。それが大きな流れだった。