高校野球
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PL学園 堅守の裏に名ノッカーあり…河野有道コーチはとにかく寡黙。無言がかえって怖かった
僕がPL学園3年春にセンバツに出場した1992年から甲子園のラッキーゾーンが撤去された。本塁打は前年の18本からランニング本塁打1本を含む7本に激減した。第1号が星稜(石川)の怪物・松井秀喜で、開幕戦の圧巻の2連発を目撃し、衝撃を受...
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雑念だらけだった初の甲子園 星稜・松井秀喜の弾丸ライナー弾にPLナインは絶句した
厳しい練習や過酷な寮生活を乗り越え、目指すは甲子園出場。僕は1年秋からレギュラーに定着したが、やっと目標を達成できたのは3年春、1992年のセンバツだった。 PL学園はちょうど低迷期で、甲子園に出られないまま、2年秋の新チー...
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常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853
PL学園で甲子園通算58勝10敗。驚異の勝率.853を誇る中村順司元監督はよく「高校で終わりじゃねえぞ。みんな大学や社会人、プロで長く野球を続けて欲しいんだ」と言っていた。そのため、バットの握り方、捕球の仕方にも基本があり、理にかな...
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だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…
PL学園の野球部員は基本的に学校に行くことは嫌いじゃない。なぜなら、学校だけが地獄の寮生活や先輩から解放される「安息」の時間だからだ。1年時は「仕事」が多過ぎて、ほとんど寝られないことを先生たちは知っているため、授業中に寝ていても怒...
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なぜ東大は東京六大学リーグに加盟できたのか…そのまま6校だけで今年が創設100周年
「なに、帝大が加盟したい?」 どうする、と5大学が集まった。 「いいじゃないか」 積極的に歓迎の意を示したのは早大と明大だった。1925(大正14)年4月、東京帝国大学(以下、東大)が正式に加盟して東京六大学リー...
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今夏にも実現? 甲子園に「ビデオ判定」導入の可能性…《審判守るためにも絶対必要》の世論が後押し
10日の理事会で来春からのDH制導入が決定した東京六大学リーグ。同時に、きょう12日に開幕する春のリーグ戦から、「ビデオ判定」の導入も承認された。 リプレー映像で審判のジャッジを検証する「ビデオ判定」が採用されるのは学生野球...
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日本のトップアマ狙いメジャー球団大攻勢!森井翔太郎アスレチックス入団で潮目変わる
黒船襲来──。日本のプロ野球界にとってはさしずめそんなところかもしれない。メジャー球団がアマチュア球界のトップクラスの選手の獲得に本腰を入れ始めたというのだから。 春のセンバツが行われた甲子園のネット裏には、ヤンキース、メッ...
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「7イニング制をどう思う?」「野球はどうなる?」センバツ出場監督たちに聞いた
今年9~10月に滋賀県で開催される国民スポーツ大会(旧国体)で導入される、野球の7イニング制。すでに高校世代の国際試合は従来の9イニングから7イニングとなっており、将来的には甲子園大会への導入も囁かれている。 現場で指導して...
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センバツVで復活!「横浜高校ブランド」の正体 指導体制は「大阪桐蔭以上」と関係者
横浜(神奈川)は昨3月31日、19年ぶり4度目のセンバツ優勝から一夜明け、紫紺の優勝旗を手に凱旋した。 同30日の決勝で智弁和歌山を11-4で撃破。これで昨秋から公式戦20連勝、明治神宮大会に続く秋春連覇となり、1998年に...
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私が「飛ばないバット」に感じる"攻撃面"の意外なメリット…今春センバツにも好例があった
1年前に低反発バットが導入されて以来、高校野球は大きく様変わりしました。 私の体感では、従来の金属バットの打球速度や飛距離を「10」とするならば、低反発バットは「6」程度。その影響の大きさは、今春センバツでベスト4が出そろう...
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横浜高・奥村頼人の「二刀流ドラ1」に現実味…投手でU18代表入り、打者として評価する球団も
19年ぶりのセンバツ優勝を飾った横浜(神奈川)。新チーム発足から、昨秋の明治神宮大会の優勝を含む公式戦20連勝、無敗のまま紫紺の優勝旗を掴んだ。 そんな最強軍団の大黒柱が投打二刀流の奥村頼人(3年=左投げ左打ち)だ。23年ド...
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120キロ台「速球」で台風の目に 浦和実エース石戸颯汰をプロスカウトはどう見たか
28日の準決勝で智弁和歌山(和歌山)に敗れた浦和実業(埼玉)。初出場ながらベスト4入りを果たした原動力のひとりが、エースの石戸颯汰(3年)だ。 MAXでも130キロそこそこ、常時120キロ台の“速球”ながら、初戦の滋賀学園(...
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健大高崎・石垣元気の「高卒直メジャー」に現実味…手負いの今秋ドラ1候補巡り日米が綱引き
「おいおい、本気で試合で投げるつもりか?」「いくらなんでもムチャだよ!」 甲子園のネット裏で視察していた12球団のスカウトが騒然としたのは、センバツの1回戦が行われた18日のこと。 最速158キロを誇る今秋ドラフト1位...
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「飛ばないバット」を歓迎する声も…今春センバツ出場校の監督&コーチが明かす対策と影響
今年のセンバツは低反発の金属バットが本格的に導入され、ちょうど1年。従来の「飛ぶバット」は打球速度が速く、ケガ人が続出。そのため、「飛ばないバット」になった経緯がある。 導入初年度の昨センバツは、高校野球で金属バットが使われ...
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東洋大姫路・岡田監督が吐露「本当は履正社に再任用で残る予定で、母校に戻るつもりは…」
24日の2回戦で広島商に敗れたものの、20日に壱岐を破り、2011年以来の甲子園で初戦突破した東洋大姫路。22年3月まで履正社(大阪)を指揮して全国制覇も経験。就任後、初めて母校を甲子園に導いた岡田監督に話を聞いた。 ◇ ...
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早実・和泉実監督が語る進路事情「プロ志向の子が増えて、他の強豪大に進むケースも」
初戦を勝ち抜き、明日25日に聖光学院(福島)と対戦する早実。近年は少子化の影響で選手集めに苦戦する強豪校も少なくないが、早実はどうなのか。名門校を率いて34年目の和泉監督に聞いた。 ◇ ◇ ◇ ──早実はどのよ...
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健大高崎・石垣元気の圧巻投球にスカウトは「危ない」…プロが注目も故障復帰直後で緊張走る
「モノが違う」「いや、危険だよ」 ネット裏のスカウトからは、期待と不安の声が入り乱れた。 センバツ高校野球6日目。2回戦に入った昨23日の敦賀気比(福井)戦で、春連覇を狙う健大高崎(群馬)のエース・石垣元気(3年)が今...
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東海大札幌・遠藤監督に聞く「北海道が強豪校の草刈り場になっているのはなぜですか?」
近年、北海道の中学生たちの県外流出が止まない。大会連覇を狙う健大高崎(群馬)はエースでプロ注目の石垣元気(3年)や、初戦の明徳義塾(高知)戦で10回1失点完投勝利の下重賢慎(3年)ら北海道出身者が4人。2年前のセンバツを制した山梨学...
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浦和実・辻川監督「浦学とは過去通算2勝50敗くらい。昨秋勝てたのは奇跡ですよ」
激戦区を制し、春夏通じて初の甲子園出場を果たしたのが、明日22日出場の浦和実だ。昨秋の県大会は強豪の聖望学園や浦和学院を下して優勝。関東大会は準決勝で横浜(神奈川)に敗れはしたものの、2-3の接戦を演じた。1988年に就任した辻川監...
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東洋大姫路・阪下蓮が1回緊急降板…春の「二枚看板」相次ぐ故障に12球団スカウト悲鳴
「ヤバそうだな…」 ネット裏のスカウトが思わず天を仰いだ。 20日のセンバツ高校野球。優勝候補の東洋大姫路(兵庫)のエースで、今秋ドラフト候補の最速147キロ右腕・阪下蓮(3年)が初回に23球を投げただけで緊急降板し、...
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西日本短大付・西村監督に聞く「いまどきの高校生をどうやって指導しているのですか?」
20日に登場、大垣日大(岐阜)と対戦する西日本短大付の西村監督は日本ハムの新庄監督の同級生。2003年に監督に就任して、今年で22年になる。今月2日にはセンバツの優勝実績もある龍谷大平安(京都)の原田英彦監督が体罰で退職しているが、...
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敦賀気比・東監督への素朴な疑問「退任表明をしながら撤回したのは、待遇が変わったから?」
19日、第1試合で滋賀短大付(滋賀)と対戦するのが敦賀気比(福井)だ。チームを率いる東哲平監督は2011年に就任。15年春にセンバツ初優勝、21年春から5季連続で甲子園出場の実績もある。しかし、23年夏の県大会準々決勝で敗れた直後、...
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巨人・石川達也の大躍進で「横浜高校ブランド」再認識…来秋ドラ1は「150キロ右腕・織田翔希で決まり」の声まで
まるで魔球である。 16日のカブス戦の七回、巨人2番手の左腕・石川達也(26)が、鈴木誠也から伝家の宝刀チェンジアップで空振り三振を奪った。「自信がついた」とメジャー通算150発のハップ、2023年の打点王タッカー、鈴木と並...
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健大高崎・青柳監督が今大会No.1右腕を語る「日本の球団の評価が低ければ、米国へ行ってもいい」
18日は大会連覇を狙う健大高崎(群馬)が登場、明徳義塾(高知)と対戦する。エースの石垣元気(3年)は高校生ナンバーワン右腕と評判。直球はMAX158キロで、今やメジャースカウトも注目する。青柳博文監督と石垣本人に話を聞いた。 ...
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「7回制」だけは絶対にやめてほしい。高校野球が「最初で最後の9回制」になる選手が大半なのに
先日、耳を疑うようなニュースが飛び込んできました。日本高野連が今秋の滋賀国民スポーツ大会の高校野球で、7回制を導入することを決めたのです。ここ数年で球数制限やタイブレーク制、クーリングタイムなど、さまざまな新ルールが導入されてきまし...
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【春のセンバツ】1回戦の勝敗完全予想…大会屈指の好カード「健大高崎VS明徳義塾」は?
第97回選抜高校野球大会(18日~甲子園)の組み合わせが決まった。昨秋の明治神宮大会を制し、優勝候補に挙げられる横浜は市和歌山と対戦。最速158キロ右腕の石垣元気(3年)を擁し、センバツ連覇を狙う健大高崎は明徳義塾と激突する。1回戦...
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【画像あり】センバツ組み合わせ決定!21世紀枠の壱岐は優勝候補・東海大姫路と激突
第97回選抜高校野球大会(18日開幕=甲子園)の組み合わせ抽選会が7日午前、大阪市内で行われ、初戦カードが決まった。 昨秋の明治神宮大会覇者で優勝候補の横浜(神奈川)は2日目の第2試合で市和歌山(和歌山)と対戦する。 ...
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今秋ドラフトの目玉「最速158キロ」高校生右腕にも忍び寄るメジャーの魔の手
「我々にとっては本当の意味で脅威になった。気が気じゃないですよ」 とは、在京セ球団のスカウトだ。3月18日に開幕するセンバツ甲子園で連覇を狙う健大高崎(群馬)のエース・石垣元気(2年)について、 「最速158キロを誇る今...
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昭和の負の遺産「体罰」を考える 「やったら一発アウト。即座に指導者を辞めるべき」
令和の時代に残る「昭和の負の遺産」のひとつに、体罰が挙げられます。 先日、関西の甲子園経験のある強豪校のベテラン監督が、部員への体罰を理由に謹慎処分を受けたと報じられ、世間に大きな衝撃を与えました。私は完全な部外者なので、こ...
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春合宿はデメリットの方が大きいと感じる理由...だからセンバツ出場時もしなかった
春のセンバツに21世紀枠で初出場する壱岐(長崎)に対し、早くも1000万円超の寄付金が集まっているそうです。ふるさと納税を活用し、全国からお金が寄せられているとの報道がありました。島の内外からの期待を背負い、大舞台での活躍が注目され...