ジャニー氏の性加害を黙認してきたメディアが村西とおる排除のなぜ…「文春が発端」は事実誤認
8日には村西監督、本橋氏、文春の記者だった中村竜太郎氏による村西とおるトークライブ「ジュリー景子社長を撃つ!」も阿佐ケ谷ロフト Aで行われたわけだが。流れはすべて周知の事実なのに7日の会見に至ってもテレビを中心にしたマスコミはごく一部を除き「文春報道が発端となった」と一貫して報道し続けた。村西監督周辺が怒るのも無理はない。
「村西監督のことは無視してもいい、排除してもいいと軽く考えているのでしょうか。AVの監督だからというようなバカにした考えもあるような気がします」(先の監督周辺)
そうなのか。もしAVの監督だからというような蔑視があるなら、人権を声高に叫ぶ人たちにあるまじき行為ではないだろうか。男ならむしろ監督のお世話になってきたからと賛同する向きが多いのが普通だと思う。
だが、テレビに関しては大きな問題もはらんでいる。「文春が発端」と報道するのは明らかな事実誤認か間違い。意図的にネグっているとしたら虚偽報道になる。BPO案件になってもおかしくないほどである。
ジャニー氏の性加害に目をつぶってきたことを反省しているふうのマスコミが村西監督のやってきたことを隠蔽する。会見ではジャニーズ事務所だけを悪者にして、ここぞとばかりに追及したマスコミのあさましさといったら。どういう了見なのか、話を聞いてみたい。
(峯田淳/日刊ゲンダイ)