吉村維新が都議選惨敗で内ゲバ激化…党内から高まる「脱・橋下徹か、代表引責辞任か」の声
参院選(7月3日公示、20日投開票)の前哨戦だった東京都議選で惨敗した日本維新の会がまたモメている。現職1人を含む6人を擁立して全敗。都議会の議席を失い、参院選東京選挙区(改選6+補選1)での勝利は極めて危うくなってきた。そもそも、選挙戦での武器となる公約をいまだに発表していない。昨年末に発足した吉村執行部に対し、当初からくすぶる不満は爆発寸前。党勢失速が分裂の呼び水になりそうだ。
吉村批判に火種をくべたのは、維新創設者で元大阪府知事の橋下徹弁護士だ。
都議選の結果を受け、X(旧ツイッター)に〈永田町で生活する国会議員たちの保守気取りによって、徹底的に合理性を追求する元祖維新カラーが霞んでしまった。保守なんて中途半端にやっても無意味。自民保守、保守党、参政党が持っていく〉と投稿し、共同代表の吉村府知事を擁護。矛先を向けられた東京組は当然、むかっ腹だ。
「牽強付会にも程がある。吉村氏はどこまで行っても橋下氏の操り人形。自分で決められへんから、ずーっと迷走してる。公約発表も先送りで、公示直前の来週になるとか。こんな体たらくで戦えるわけがない。勝てそうなのは選挙区が大阪(改選4)の2人だけ、比例代表は3か4がいいところとも聞く。失笑を買った勝敗ラインの『現有6議席以上』を割ったら、吉村氏はタダじゃすまない。脱・橋下か、引責辞任か。参院選後に決着をつけないと党内は収まらない」(維新関係者)