維新は“東西分裂”へ加速必至…悲願の「高校無償化」実現にメドも、くすぶり続ける3つの火種

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 調子に乗っている場合ではなさそうだ。

 日本維新の会が自公と高校授業料無償化を柱とする新年度予算案の修正で実質的に合意。維新は悲願の高校無償化の実現にメドがついたことで「参院選向けの実績ができた」と大ハシャギのようだが“東西分裂”に拍車がかかる可能性がある。

「高校無償化なんて、東京では1票にもなりませんよ」と嘆くのは、東京維新関係者。こう続ける。

「都は既に無償化を実施しており、2024年度からは所得制限を撤廃している。だから、我々が参院選で『無償化を実現した』とアピールしても都民には響かない。それより、かねて維新が主張している現役世代の社会保険料負担引き下げに踏み込むべきだった」

 別の東京維新関係者はこう言う。

「高校無償化は、そもそも関西組の発想です。大阪府でも24年度から実質的な無償化が開始。ところが、府内在住者に適用される一方、近隣の府県から通う生徒は対象外で、地域格差が問題視されている。それを払拭するために、国の予算に無償化を盛り込ませようと画策してきたともっぱらです。そんな『関西最優先』の発想にも、納得のいかない思いです」

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