医師や企業からも注目を集める「N-NOSE」の可能性 後悔しない明日のために、知っておきたい「がん」のこと~HIROTSUバイオサイエンス
医学界で大きな注目
今、がんの死亡率減少に貢献する可能性があるとして医学界で大きな注目を集めているのが「N-NOSE」(エヌノーズ)。
HIROTSUバイオサイエンス社が扱っている、世界初の線虫によるがんリスクの早期発見サービスだ。
第3回となる今回は、これまで医師としてがん治療に携わってきた京都大学名誉教授で田中医療創造研究所代表の田中紘一氏と「N-NOSE」を福利厚生の一環として導入しているラジオ局・株式会社ニッポン放送で人事総務部に所属する髙橋利光氏に取材を依頼。現場の声を聞いてみた。
なかなか伸びない、がん検診の受診率
かつて日本人の死因第1位は脳卒中(脳血管疾患)だったが、1981年にトップになって以来今日まで、がんがずっと1位の座を占め続けている。
国立がん研究センターのまとめによると、日本では生涯でがんに罹る確率は男性が62%、女性が47%となっており、「日本人の2人に1人が一生に一度はがんに罹る」といわれるほど。がんが日本人の国民病と言われるのも当然かもしれない。
ところが、それだけ罹患率の高いがんにもかかわらず、同センターが3年に一度発表している「40歳以上のがん検診平均受診率」を見ると、2022年に胃がんの検診をした人は37.2%、肺がんは45.0%、大腸がんは41.5%にすぎない。
この結果を2019年と比較すると、胃がん39.0%、肺がん45.8%、大腸がん41.2%とほぼ横ばいの状況で、2023年に国が策定した「第4期がん対策推進基本計画」において掲げた受診率の目標である60%の達成には残念ながらほど遠いといわざるを得ないのが現状なのだ。
がん治療に何よりも大事な早期発見
こうした中、京都大学名誉教授で田中医療創造研究所代表の田中紘一氏は、「今や日本は医学が急速に進歩するとともに、医療に伴う社会の仕組みもしっかりとできています。その意味で日本は世界でも有数の医療大国といってもいいでしょう。長らく死因の第1位を占めているがんにしても早期に発見し早期に治療すれば何も怖くない。だからこそ、早期の発見が何よりも大事なのです」
「しかしながら、医学界だけではなくさまざまな分野の方が努力していらっしゃるにもかかわらず、ここ数年、がん検診の受診率は40%前後で停滞し一向に伸びてきません。これをいかに解消するかということは今後の日本の将来を左右する大きな問題だといってもいいと思いますね」と警鐘を鳴らしている。
「N-NOSE」は社会の課題を解決するきっかけとなるテクノロジー
早期に発見する機会を逸してしまい、がんが進行した状態で見つかると事態は深刻なものになりがちだ。がんに見舞われた本人が肉体的に苦しむことはもちろんのこと、家族も精神的や経済的に苦しむことになるケースが決して少なくないからである。
まさにそれらを未然に防ぐためにも早期発見・早期治療は重要であり、田中名誉教授もその点を指摘しつつ、「N-NOSE」に注目する理由をこう語る。
「がん検診の受診率が思うように伸びず国やさまざまな機関が受診率の向上に向けて努力を重ねています。そうした中、検診に行くきっかけを作ってくれるテクノロジーとしての『N-NOSE』の役割を私は非常に高く評価しています」
「線虫の特性を生かしたテクノロジーを社会のために役立てようというそういう時代がやって来て、実際に線虫の嗅覚を活かした世界初の技術が、自宅でがんのリスクを調べることのできるサービスとして実用化されました。このように社会のために役立つサービスとして、これから先『N-NOSE』がどのような進化を遂げていくのか大いに楽しみなところではありますね」
■N-NOSEの詳細はコチラ
「N-NOSE」が社会にもたらす5年後、10 年後の「成果」に期待
今、国民の2人に1人が罹るというがん大国・日本では世界でも例を見ない超高齢化社会が進行している。そうした中にあって今後、がん患者はどうなっていくのだろうか?依然として増えていくのか、それとも減っていくのか?
田中名誉教授は、この先、社会の高齢化に伴い、がん患者はますます増えていくのではないかと指摘する。
人の細胞というのは体の中でがんを作りながらも、それを自分自身の免疫力で壊して生きている。しかし、高齢になればなるほど免疫力が弱くなってきて、がんの発生率が高くなってくるからだ。となれば、がんと仲良く付き合っていき、早く見つけて早く治す、これに尽きる。
「私は医師として、患者さん一人一人の『立場』に立った治療が何よりも必要だと考えています。患者さんがどれだけ悩まれているか、困っているか。どんな患者さんにも『立場』に合わせて対応させていただくことが大切だと考えてきました。それは『がん撲滅のため』にも必要だと思っています。その為には受診・検診される方が増えていくことが重要なんです。今後『N-NOSE』がそのきっかけとなっていってほしいと思います」
「先ほどもいいましたが、私は今、『N-NOSE』に期待していますが、注目しているのは今後の成果なのです。このまま順調に推移すれば5年後にがん検診の受診率が上がり、10年後にがんの死亡率が下がることは間違いないでしょう。私はそれをぜひ見てみたいですね」(田中名誉教授)
■N-NOSEの詳細はコチラ
企業も「N-NOSE」に注目。健康管理に寄与
一方、法人企業の中にも「N-NOSE」に注目し社員の健康管理に役立てようというところが増えてきた。例えば、「オールナイトニッポン」などでお馴染みのラジオ局。株式会社ニッポン放送もその1つだ。
同社人事総務部の髙橋利光氏は、「当社では福利厚生の一環として社員の健康管理に取り組んでいますが、部署ごとに多忙となる時期があることから、常設で医務室を開設しております。診察だけでなく採血検査や人間ドックなどの健康情報の集約、インフルエンザの予防接種などを毎年行っています。その中で『N-NOSE』は画期的な検査だと考え導入を決めました」と語る。
「実際に受検した社員からは『健康に漠然と不安があったが、検査を受けてほっとした』という声が出ており、その後定期的に受検してみようという社員も見受けられます。当社のように時間調整が難しい社員の多い企業さんにとって、尿を採取するだけという手軽さでがんのリスクを調べられるのは大きなメリットがあると思いますね」とその効果のほどを語った。
まだ一般的な知名度は十分ではない「N-NOSE」だが、1人でも多くの人が使うようになれば世の中は大きな影響を及ぼすに違いない。
われわれも田中名誉教授や高橋氏ともども「N-NOSE」の未来、及びその成果に大いに期待して見守りたいものである。
N-NOSEはネットや薬局などで、購入可能になっている。
価格は定期検査コースなら1回1万5800円(税込)、1回検査コースなら1万6800円(税込)【つづく】
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■提供:HIROTSUバイオサイエンス「N-NOSE」(エヌノーズ)
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