後悔しないために、知っておきたい「がん」のこと~HIROTSUバイオサイエンス

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新たなテクノロジー 線虫によるがんリスクのスクリーニング検査でいったいどこまでわかるのか?

 今、日本では生涯のうち2人に1人はがんに罹ると推定され、しかも死因の約3割を占めて第1位となっている。まさにがんは日本人の国民病といってもいいだろう。

 身近でかつ怖い病気だが、早期に発見し治療を行えば恐れる必要のないことも確かだ。そんな中、これまでにない全く新しいタイプのがんのリスク検査が登場し、話題になっている。それは……。

体長わずか1㎜ほどの「線虫」の習性を活用した検査とは

 話題になっているがんのリスク検査はHIROTSUバイオサイエンス社が製造販売している「N-NOSE」(エヌノーズ)だ。

 土壌中に生息している体長わずか1㎜ほどの線虫「C. elegans」(シー・エレガンス)という生き物の性質で、好きな匂いに近づき、嫌いな匂いから遠ざかる「化学走性」という習性を活用した検査法だ。

 線虫は1匹が約300個の卵を産み、4日間ほどで大人になって大腸菌で繁殖するため飼育コストも安い。

 同社の最高技術責任者を務めるエリック・デルクシオ氏は、「がん患者さんの尿の中には特有の匂いがあって健常者と違うのではないかという研究がかなり以前から盛んに行われていて、それが明らかになるとがん探知犬というものが出てきたのです。その時、長年、生物学者として線虫の嗅覚研究をしてきた弊社代表の広津崇亮はある条件下において線虫が人の尿中からがんの匂いを検知してがんに罹患している人とそうでない人を高精度に嗅ぎ分けることを発見し、それががんのスクリーニング検査としてパワフルな威力を発揮するツール『N-NOSE』へと結びついていったのです」とその誕生の経緯を説明する。

■N-NOSEの詳細はコチラ

線虫が反応することが判明している15種類のがん

 現在、線虫が反応することが分かっているがん種は胃、大腸、肺、乳、膵臓、肝臓、前立腺、子宮、食道、胆嚢、胆管、腎臓、膀胱、卵巣、口腔・咽頭の15種類。死亡原因の上位を占めるがん種が網羅されているといってもいいだろう。

 しかも、目や耳がなく匂いを頼りに生きている線虫は嗅覚が非常に発達しており、約1200種類もの嗅覚受容体様遺伝子を持っていることも知られている。人間は約400種類、嗅覚に優れているといわれる犬でも約800種類というから線虫の嗅覚が並外れた能力を秘めていることは明らかである。

 基礎研究において既存の検査との感度比較を行ったところ「N-NOSE」は既存の検査で検知が難しいステージ0、Ⅰの初期段階でも高い感度でがんを検知できた。線虫の嗅覚の鋭さを証明している。

「このように『N-NOSE』は、これまでの臨床研究をベースにし、検査時のがんのリスクを『リスク低~高』で評価する新しい形のがんスクリーニングとなっています。つまり、がん検査の『入り口』と認識していただき、まずは体に負担をかけず、全身を網羅的に調べることを目的としている検査です」

「そのため『N-NOSE』単体ではがんの診断はできません。がんのリスクが低リスクであった人でも、がんに罹患していないとは断定出来ませんし、逆に検査でがんのリスクが高いと判定された方でも、必ずしもがんに罹患していることを示すものではありません。その点を理解していただき、『N-NOSE』の検査結果だけで自己診断することはせず、そのほかの人間ドックや健康診断、自治体の行う検診など組み合わせていただき、必要に応じて医師に相談すること。それががんの早期発見に繋がっていきます」(エリック・デルクシオ氏)

早期発見治療へ。その一助にとの思い

「N-NOSE」の使い方は申し込み後、送られてくるキットで少量の尿を採取し、提出するだけ。日時をきめて病院に行ったりする手間は必要なく簡便なのが特徴だ。

■価格……定期検査コースなら1回1万5800円(税込)、1回検査コースなら1万6800円(税込)とリーズナブルに受けられる。

■高精度……日本がん予防学会(19年6月)、日本人間ドック学会(19年7月)、日本がん検診・診断学会(19年8月)で共同研究機関が発表した臨床研究データを集計するとがん患者をがんと判定する確率が86.3%と高い精度を示している。

■早期発見をサポート……線虫は非常に微量ながんの匂いにもしっかり反応するためステージⅠの早期がんリスクの判定が可能で、解析データから性能の評価指標がわかるAUCを導き出すとステージⅠの早期がんにも高い性能を示している。

■苦痛がない……検査は少量の尿でできるため、注射の痛みや被ばく、バリウムを飲む、胃や腸に内視鏡を入れる、長時間の拘束などといった身体的負担がない。

■全身を網羅……胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がんの5大がんはもちろん、一般的ながん検診では検査項目に含まれていないその他のがんリスクを調べることができる。

 などさまざまなメリットがあるのも見逃せないところだろう。

■N-NOSEの詳細はコチラ

 現在「N-NOSE」は多くの学会や論文、雑誌などを通じてその成果が発表され、日本はもちろん世界中で注目を集めている。

「今『N-NOSE』を世界中の多くの研究者の方々が紹介してくださっています。それはがんのスクリーニングの新しいテクノロジーとして『N-NOSE』を認めてくださったということに他ならず、私たちにとっては何よりも嬉しいことです。人々の健康に寄与する素晴らしい発見をしても、それが人の手に届かなければ何の意味もありません。」

「私たちはこれからも1人でも多くの方に『N-NOSE』を知っていただき、それを使ってがんの早期発見・早期治療に役立てていただけるように努力していきたいと思っています」(エリック・デルクシオ氏)

 今後も新たな可能性を引き出し、われわれの健康に貢献してくれるに違いない「N-NOSE」。その動向を見守っていきたいものだ。【つづく】

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■提供:HIROTSUバイオサイエンス「N-NOSE」
連載2回目はコチラ

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