大谷はともかく、山本由伸には高い壁…ドジャース日本人Wタイトル獲得の条件

公開日: 更新日:

 ドジャースは投手、特に先発陣の起用法には細心の注意を払っており昨季に先発した投手は17人で、総イニング数は799回3分の1。メジャー平均12.7人、総投球回数834回3分の2だっただけに、いかにド軍が先発陣の負担軽減に努めていたかがわかる。

 プライアー投手コーチによれば、今季も昨季の起用法を継続するという。

 そんな中、選手成績予想の的中率が高いことで知られる米野球データサイト「ファングラフス」の予想システム「ZiPSプロジェクション」によれば、今季の山本は最多で29試合192回に登板し、16勝8敗、防御率3.63、188奪三振。記者投票によって決定する新人王やサイ・ヤング賞で重視される選手の貢献度を示すWARは4.3で昨季のスネル(前パドレス)の4.1を上回るという。

 その一方で、「ZiPS」は起用法が制限された場合の予想も行っており、26試合172回で14勝7敗、防御率3.63、168奪三振と算出。イニング数、奪三振数が少なくなるため、WARは3.9に減少する。昨季、フィリーズ・ノラ(32試合193回3分の2、12勝9敗、防御率4.46、202奪三振)がWAR3.9で、ナのサイ・ヤング賞投票では選外だった。起用が制限されれば、必然的に勝ち星、奪三振数が減り、勝利貢献度も下がるため、よほど好投し続けない限り、栄誉を手にするのは厳しくなる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…