羽川豊の視点 Weekly Watch
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今季日本人13人参戦の米女子ツアー 厄介な「敵」は会場ごとに異なる芝質だけではない
竹田麗央の米ツアーデビュー戦は通算11アンダーの8位。まずまずのスタートでした。この大会は過去2シーズンの優勝者が各界のセレブリティーと共に戦うプロアマ形式。特殊な大会だからでしょう。出場選手のプレ…
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トーリーパインズの厳しい戦いを見て悪条件を大歓迎したジャンボ尾崎の「格言」を思い出した
前週の男子米ゴルフ「ファーマーズ・インシュアランス・オープン」の会場はカリフォルニア州サンディエゴのトーリーパインズGCサウスコース。太平洋に面した美しいコースは7765ヤード(パー72)と距離が長…
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ライフスタイルの「多様化」と「時短」がゴルフの常識を変える バーチャル×リアルの新リーグまで始動
「ゴルフの未来はどうなるのか」 そんなことを考えたのは、バーチャルとリアルを融合させた、新しいゴルフリーグが米国でスタートしたからです。 この新リーグは屋内スタジアムが舞台。ドライバー…
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ワイアラエCCで見せ場をつくった平田憲聖は1打の重みを実感して夢をかなえてほしい
ハワイのワイアラエCC(7044ヤード・パー70)は、「ソニー・オープン」の舞台として日本のファンにもお馴染みです。大会名が「ハワイアン・オープン」だった1983年、青木功さんの放った18番の奇跡の…
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開幕戦は新パターで記録的V!世界屈指のショットメーカー松山英樹が「パット名人」になる予感
ハワイからうれしい「新年の挨拶」が届きました。 松山英樹が米男子ゴルフ今季開幕戦「ザ・セントリー」(ハワイ州プランテーションC atカパルア=7596ヤード・パー73)で、ツアー記録の通算3…
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来季の日本勢には世界で大暴れしてほしい。特に女子は1年目から優勝を狙えるメンバーが揃っている
米PGAツアー最終予選会で金谷拓実が3位に入り、上位5位までの狭き門を突破しました。夢の舞台が実現し「本当に苦しかった……。うれしい。それだけです」と言って涙を流しました。その言葉がすべてでしょう。…
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プロは「ゴルフがうまい」だけではいけない。ファンは“人間性”にも厳しい目を向ける時代
女子プロ協会は毎年12月、入会1、2年目の会員を対象に3日間「新人セミナー」を行っています。名刺の渡し方や挨拶など、社会人としてのマナーだけでなく、アンチドーピングや税金の講義まである。 男…
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米女子ツアー最終予選通過者はこれで万々歳ではない 1年目に待ち受ける長距離移動、食事の苦労、酷暑
米アラバマ州で行われている来季の米女子ツアー出場権を争う最終予選会(Qシリーズ)の最終日は岩井姉妹、山下美夢有、吉田優利らが上位にいますが、悪天候で中断。翌日(現地10日)に延期された。降雨や寒さの…
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日本シリーズで思い出す 怖さ知らずのパッティングで制した青木功さんとのプレーオフ
賞金王争いが注目された今年の日本シリーズは、金谷拓実が逆転で僅差のマネーレースを制しました。 会場の東京よみうりCCはこの時季、硬く締まった高速グリーンが選手を苦しめます。やや砲台で傾斜もき…
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ツアー選手の年間評価に“賞金ランク”は適正か? 大会毎の賞金格差を前に無理がある
米女子ツアーの古江彩佳が、平均ストローク69.99で日本人初の「ベアトロフィー」(最少平均ストローク賞)を獲得しました。長年同ツアーを見てきましたが、日本人選手もここまできたかと、感慨深いものがあり…
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米ツアーで生き残るために必要なものは何か…壁に立ち向かうか、諦めるかはその人次第
日米女子ツアーの来季シード選手が決まりました。米ツアーのポイントランクがギリギリ80位だった勝みなみは、前週の試合で78位に上がり3季目に入ります。 吉田優利と稲見萌寧はシード圏外となり、報…
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石川遼の迷いがないゴルフから「御殿場」との相性のよさを感じた...16度目の出場で4度目V
三井住友VISA太平洋マスターズで、石川遼が大会最多の4勝目を挙げました。16度目の出場で4度目の優勝です。会場の「太平洋御殿場」とは、よほど相性がいいのでしょう。 プロ野球の投手でも球場に…
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竹田麗央の米女子ツアー初Vは遠くない。コースごとに異なる芝質に慣れれば十分戦える
竹田麗央(21)が、日米女子ツアー共催のTOTOジャパンクラシックで優勝し、来季から米女子ツアーで戦うことになりました。 竹田の魅力は圧倒的な飛距離です。攻めのゴルフを身上とし、それを象徴し…
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ZOZO終幕も米ツアー国内開催の意義は大きい 選手、ファン、関係者に大きな刺激を与えてきた
2019年から始まった日本開催の米男子プロゴルフ(PGA)ツアー、「ZOZOチャンピオンシップ」が6年契約を終えて幕を閉じました。 第1回大会はT・ウッズが松山英樹を退け優勝。これで大会の知…
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世界最高峰のツアーで結果を残すには技術の向上だけではなく、カラダの勉強も欠かせない
今年も24日から米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(千葉・アコーディア・ゴルフ習志野CC)が開催されます。推薦出場する大西魁斗(26)は今季、米下部ツアーのポイントランキングにより、来季のレギュ…
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今平周吾の日本オープン優勝で「パッティングの極意」とは何かを考えた
今年の日本オープンは見応えがありました。最終日の18番。今平周吾のロングパットは約20メートル。カップの手前には小さなコブがあるスライスラインでした。ギャラリーもテレビを見ているファンも、今平が打つ…
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ゴルファーは「環境」に翻弄され育っていく…米ツアーで成功目指すなら早期挑戦すべき理由
「米国のコースは何が難しいのですか?」 そんなことをよく聞かれます。米国では第1打がフェアウエーを外れるとバンカーや池越えとなるケースが多く、バーディーチャンスにつけることは難しい。もちろんす…
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竹田麗央へ…米挑戦を迷っているなら「前へ出ろ!」 飛距離、ショットの精度は十分対応できる
日本女子オープンに優勝した竹田麗央(21)が、来季の米女子ツアー参戦を懸けた12月の最終予選会出場を示唆しました。本人はまだ決めかねているようですが、飛距離、ショットの精度は十分対応できる力がありま…
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飛ばない古江彩佳の「総合力」…米女子ツアーで日本人初「ベアトロフィー」も視野
総勢9人の日本人選手が参戦した今季の米女子ツアーも終盤に入りました。次戦が終わると中1週でアジアシリーズに入ります。ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)レースで首位に立つ西郷真央はこの位置をキープし…
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ラフ地獄の日本シニアOPで「ゴルフの基本」を痛感…求められる強い体と無駄のないスイング
前週の日本シニアオープンは、約25センチも伸びたラフに参りました。各ホールにはフォアキャディーがいても数メートル先に落ちたボールが見つからない。同組の選手やキャディーが総動員でボールを捜し、そこから…