演劇
-
こまつ座「太鼓たたいて笛ふいて」林芙美子の心の漂泊を大竹しのぶが絶妙に演じ切っている
2002年に初演。前回から10年ぶり、5度目の再演となるが、上演するたびに舞台のテーマと反比例するように世の中のキナ臭さが増しているようだ。 主人公の林芙美子は私生児として生まれ、養父・実母と共に行商を営みながら日本の各地を...
-
なぜ「失敗」は繰り返されるのか…青年劇場「失敗の研究~ノモンハン1939~」は骨太の舞台
日米開戦前夜の1940年に各省庁、軍・日銀のエリートで設立された「総力戦研究所」が「日本必敗」をシミュレーションしたにもかかわらず、その研究成果は握り潰され、日本は無謀な戦争へと突き進んだ。劇作家・古川健の名作「帰還不能点」だが、本...