日本経済一歩先の真相
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もはや失敗した政策 アベノミクスを「加速させる」空疎さ
安倍首相は「アベノミクス加速国会」と位置づけているそうだ。26日に召集された秋の臨時国会。所信表明演説で、首相は「アベノミクスを一層加速し、デフレからの脱出速度を最大限まで引き上げてまいります」と言…
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重しとなる景気は停滞 整いつつある「第3次大戦」の条件
北朝鮮が9日に通算5度目の核実験を強行した。その衝撃も冷めやらないうちに、もう新たな核実験に向けた準備を終えたとの報道もあるから、驚いてしまう。今年中に再び核実験を実施すれば、1年間で3度目というハ…
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世界経済を到底救えぬアベノミクスのグローバル化
世界経済の下振れリスクへの危機感を共有できたのが、唯一の成果だ。ただし、危機を抜け出すための「解」は、どの国の首脳も持ち合わせていない。中国・杭州で開かれたG20サミットを簡単に総括すれば、そんな評…
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マイナス金利が招く銀行連鎖破綻の再来
先週末、米ワイオミング州の保養地ジャクソンホールに各国の中央銀行トップや名だたる経済学者が集結していた。米カンザスシティー連銀が開いた経済シンポジウムへの出席が目的だ。世界の金融関係者が注目した討論…
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今こそ協調を グローバル時代に超低金利政策の破綻は必定
このところ、1ドル=100円の円高水準がすっかり定着してきた。平均株価も1万7000円台のカベを越えられず、1万6000円台半ばで小幅な上げ下げを繰り返している。 昨年暮れに1ドル=120円…
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またゼロ成長 リオの喧騒にカキ消された「悲惨なGDP」
新聞もテレビも報道はリオ五輪一色で「ときどきSMAP解散」といった具合だ。安倍首相も長期休暇をたっぷり取って、山梨の別荘でゴルフ三昧である。平和なお盆休みムードの中、4~6月期のGDP速報値がさりげ…
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明確に違わぬ自・民・維…「政党政治」がついに終わった
戦後70年続いた政党政治もいよいよ終焉の時を迎えたなと思わせるに十分な結果だった。先の東京都知事選ほど現在の政党の無意味さ、無力さ、非国民性をまざまざと見せつけた選挙はない。 国政も都政も、…
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相模原だけじゃない 世界規模で連鎖する身勝手な凶悪犯罪
「障害者なんていなくなってしまえ」――。こんな勝手な理由でおびただしい数の命を次々奪うとは「まさか」と言うほかない。相模原の障害者施説で40人以上を刺し続けた男は、自身の抱いた歪んだ価値観に基づき、凶…
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改憲の口実と化す地球規模の動乱 今こそ平和国家の役割を
このところ、国内の報道は都知事選一色だ。私の住む広島でもニュースのトップで扱い、どの候補が何をしゃべったかと伝えている。参院選後は安倍内閣の閣僚をはじめ、政府の要人たちもおとなしいものだ。うっかり口…
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「分裂と抗争」の時代にこそ現行憲法の基本精神が大事
究極の後出しジャンケンである。悲願の改憲に賛同する勢力が衆参両院で3分の2議席を制し、安倍首相は満面の笑みを浮かべていた。再来年9月までの総裁任期中の改憲実現を胸の内に抱いているのは間違いない。 …
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改憲勢力「3分の2」で奪われる日本経済の低迷脱却の好機
参院選の投開票まで、あと3日。有権者はアベノミクスの継続を本気で望むのか。今こそ何ひとつ成果を挙げていない実情を検証すべき時だ。 異次元緩和の開始から3年余り。日銀の資金供給量(マネタリーベ…
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英EU離脱 ただ傍観の政権では歴史の激流にのみ込まれる
やはり、めったなことは言うべきではない。消費増税の先送りのため、安倍首相が5月の伊勢志摩サミットで唐突に繰り出した「詭弁」が、まさか現実になろうとは。 サミット議長の「世界経済はリーマン・シ…
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世界の趨勢は「統合と協調」から「分裂と抗争」へ
世界が注視してきた“審判の日”が、ついに訪れた。イギリスのEU離脱の賛否を問う国民投票が始まった。国内世論はまさに真っ二つ。投票直前まで離脱派と残留派の拮抗が続き、調査によっては離脱派が上回るケース…
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とうとう三菱まで見放した アベノミクスのバラマキ財政
これだけの大ニュースがマスゾエ問題の狂騒にうずもれているのは不思議でならない。 メガバンクの雄、三菱東京UFJ銀行が国債の入札に有利な条件で参加できる「国債市場特別参加者(プライマリー・ディ…
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もはや看過できない政治家と一般人の不公平
結局、厳しい目の第三者による調査報告書は「違法性なし」だらけだった。舛添都知事の政治資金の公私混同問題は、政治資金規正法や政党助成法が、いかに「ザル法」であるかを満天下に知らしめた。 盆や正…
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失政隠しの反論封印…消費増税断念を1人で決めた独裁者
いつから日本は独裁国家になったのか。国庫の収支や国民生活を大きく左右する消費増税の先送りを安倍首相はたった1人で決断したように振る舞う。異様な光景だ。 これだけ重い政治判断を国会はおろか、与…
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青春ドラマのキャプテンにサミット議長は務まらない
伊勢志摩サミットがついに始まった。26日、27日の2日間、勢いを失った世界経済への対応策が大きな議題となるのは間違いない。 議長を務める安倍首相の考えは「主要国が財政出動で政策協調する」の一…
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熊本のためにも政治資金のムダを改めよ
先週金曜から1週間、開いた口がふさがらない。おびただしい数の政治資金の私的流用がバレた舛添要一都知事の釈明会見のことだ。愚にもつかない言い逃れにもあきれたが、カネの使い道もあまりにもバカげている。 …
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世界経済の名の下に失政を糊塗…時代錯誤の財政出動
安倍首相は大型連休中に欧州各国とロシアを歴訪。今月26日からの伊勢志摩サミットに向けた下準備に費やしていた。G7である英国、ドイツ、イタリア、フランスなどに、「機動的な財政出動の協調」を呼びかけてい…
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G7のテーマに「世界経済」を掲げる愚
伊勢志摩サミットの開催まで、いよいよ1カ月を切り、安倍首相はますます大ハリキリ。来る大型連休には、熊本地震を受けて、日程を短縮させたものの、1週間かけて欧州を歴訪する。 G7であるイタリア、…