日本経済一歩先の真相
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首相の“天下し”もあり得る 森友学園「安倍記念小」疑惑
文科省の組織的な「天下り」あっせん問題に続いて、国有不動産の民間への「天下り」が大きな問題となってきた。そもそも、学校法人「森友学園」の教育方針がムチャクチャだ。経営する「塚本幼稚園幼児教育学園」の…
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大国は責任を放棄 米中ロ連携時代は等距離外交に舵を切れ
世界が非常に大きく変わりつつある。冷戦時代はとうに終焉し、グローバル時代の枠組みも崩れる寸前だ。イギリスのEU離脱にアメリカのトランプ大統領誕生と昨年来、世界に反グローバルの嵐が吹き荒れる中、「分断…
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国内の問題山積み 注力すべきは外交よりGDP600兆円の実現
昨年10~12月期のGDP速報値が発表された。メディアは「4四半期連続のプラス」と好意的に報じていたが、実態は決して褒められたものではない。実質GDPのプラス幅は年率換算で1%。前期比のナマの数字だ…
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“緊密な関係”に名を借り 軍国化への分岐点となる日米会談
トランプ政権の発足後、初めての日米首脳会談があと2日に迫った。安倍首相は「親密な信頼関係の構築を進め、安全保障や経済面で緊密な協力を確認したい」との考えだが、相手は極端な米国第一主義者である。アメリ…
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ヤンキー・ヒトラーに“モミ手外交”の安倍首相の情けなさ
就任2週間足らずで、戦後70年以上に及ぶ世界秩序の歴史があっさりと蹴散らされた印象だ。トランプ大統領がイスラム圏7カ国からの入国禁止など、国際世論を二分する大統領令を連発。世界中にハレーションを巻き…
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米国第一大統領は「市場原理」を勉強せよ
あまりにもレベルの低いイチャモンだ。トランプ米大統領が「日本では我々の車の販売を難しくしているのに、数十万台の車が大きな船で米国に入ってくる」と名指しで批判。「公平ではなく、話し合わなければならない…
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安倍首相 4カ国歴訪でも透けて見えた「共栄圏」の亡霊
なぜ、このタイミングだったのかといぶかしんでしまう。東南アジアなど4カ国歴訪を終えた安倍首相のことである。 世界各地で新旧両勢力の対立が激発しそうな情勢の中、多くの国と友好関係の構築に励むの…
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古い時代に逆戻り 世界の発展の否定に等しい米国第一容認
本当に絵に描いたような「一国主義者」である。米国のトランプ次期大統領が来週20日に控えた正式就任前から口先介入を猛烈に展開中だ。 米国での雇用創出を掲げるトランプ氏にすれば、労働力の安いメキ…
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干支から占う行方 丁酉は「利己本位」と「衝突」の年に
新年の干支は、丁酉(ひのととり)である。これは、どのような年を意味しているのか。 安岡正篤さんの著書「干支の活学」(プレジデント社刊)によると、「丁」という字は〈一と1とからできており、一は…
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成果は首相の選挙運動 返還を遠ざける北方領土の共同開発
「私の世代でこの問題に終止符を打つ」――。安倍首相は北方4島の元島民たちにそう約束したばかりだが、まさか、こんな形で終止符を打つつもりなのか。 ロシアのプーチン大統領を遠くモスクワから首相の地…
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混乱に乗じた首相のスケベ心 日ロ首脳会談の先に待つもの
ロシアのプーチン大統領が、ついに日本へやってきた。安倍首相は地元・山口県長門市の老舗旅館で出迎え、伝統的な温泉宿で「おもてなし」するが、最大の焦点となる北方領土交渉は、このくつろいだムードで話し合わ…
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協調外交は立派だが…ギャンブル立国は絶対あり得ない
柄にもなく、立派な心がけだ。今月26、27の両日に安倍首相が真珠湾を訪れ、オバマ米大統領とともに戦争犠牲者を慰霊することになった。次期大統領にトランプが選ばれるや、イの一番にトランプタワーに駆けつけ…
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TPP固執に垣間見える 21世紀型の「大東亜共栄圏」構想
さすがに往生際が悪すぎる。安倍首相が今国会でのTPP承認と関連法案の成立に、いまだ固執している。 衆院での強行採決に続き、今度は自然成立を狙って、11月30日までだった会期を延長させた。会期…
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トランプ相場が証明した“黒田バズーカ”の役立たず
ここにきて急激に円安が進んでいる。10月初旬には1ドル=100円前後でウロチョロしていたが、ここ数日は110円台に突入。アッという間に1割ほど安くなった。 一方、株価は急上昇し、終値で10カ…
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“怪物大統領”がトドメを刺す 「統合と協調」の国際社会
世界情勢が混迷の様相を深めている。それは、今年6月に英国が国民投票を経てEU離脱を決めたのを機に予想はできた。国際社会は「分裂と抗争」の時代に移行するだろう、と。ただし、「まさか、ここまでとは」と思…
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不言実行と口先だけ 「2人の黒田」の出処進退を思う
同じ「黒田」でも、こうも違うのか。任期中での物価2%目標達成を断念した日銀の黒田東彦総裁と、25年ぶりのリーグ優勝で有終の美を飾った広島カープの黒田博樹投手のことだ。2人の黒田の隔たりの激しさには改…
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肝心部分は必ず伏せてハナから国民の理解を求めない政権
「最後の警告です。道を開けなさい」――。装甲車の大型スピーカーが英語でそう呼びかけ、盾を構えた隊員7人と小銃を持った5人がジリジリと前に進む。すると、暴徒化した群衆に扮する約30人の私服隊員たちは、す…
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大戦前夜を彷彿…TPPに躍起になるほど世界の分断を招く
今国会の最大の焦点だというTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の審議が始まった。米国の次期大統領候補2人がそろってTPPに反対する中、政権与党が承認を急ぐ理由が分からない。 安倍首相は「日本…
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グローバリズム終焉 古い閉じた時代に逆戻りする世界経済
英週刊経済誌「エコノミスト」の先週号に、オバマ米大統領による長い寄稿文が載っていた。間もなく退任を控え、グローバル化に伴う不平等を認めた上で、それでも「古い閉じた経済」に戻るべきではないと訴えた。次…
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欧米の反グローバリズム傾斜に政権は無為無策
アメリカの大統領選挙がいよいよ、大詰めを迎えている。気がかりなのは民主党のヒラリー・クリントン、共和党のドナルド・トランプ両候補とも「反TPP」では足並みを揃えていることだ。その背景には、超大国に渦…