日本外交と政治の正体
-
北の危機を煽り憲法改正まで言い始めた安倍首相のおごり
安倍政権は、北朝鮮が軍事行動に出るかもしれない――との危機を煽り、それを政治利用した。 象徴的だったのはミサイルだ。すぐにも北朝鮮のミサイルが飛来するかのごとく騒ぎ、国民に避難訓練まで指示し…
-
日本政府は北朝鮮のミサイル発射を国民に警告できない
弾道ミサイルの脅威はその速度にある。北朝鮮が日本を攻撃し得る中距離弾道ミサイル「ノドン」は一般的に、落下速度が秒速2000~3000メートルとされる。 この速度でミサイルが日本に飛んで来ると…
-
世界平和とは 日本の鎖国を「賢明」と評した哲学者カント
ドイツの哲学者カント(1724~1804年)が近世最大の哲学者であることには異論がないだろう。1795年に出版された政治哲学の著書「永遠平和のために」は、欧州各国が今のような平和的な関係を築き上げて…
-
「金融界」と「軍産複合体」に乗っ取られたトランプ政権
米国のトランプ大統領が選挙期間中に最も強調していたのは、産業の空洞化を防ぐための「国内工場の強化」と、海外で展開する米軍の活動規模の「縮小」だった。トランプ政権が誕生し、この推進役を担ったのが、バノ…
-
国民は声上げず 米と日本の政治風土は大きな隔たりがある
トランプ政権が発足した米国では「トランプはヒトラーになるのではないか」という懸念が広がっていた。トランプは、政権批判するニューヨーク・タイムズ紙などの記者を大統領報道官室の会見場から締め出し、「大統…
-
安倍政権で醸成 沖縄県民の独立志向は確実に高まっている
1972年5月15日、沖縄県は本土に復帰した。県民はもちろん、国内中が喜びに包まれ、やっと戦後が終わった――という雰囲気が広がった。 2010年の夏に開かれた全国高校野球選手権大会(甲子園大…
-
森友問題で日増しに増大する安倍政権への国民不信
安倍政権が今もなお高い支持率を維持しているのは、日本政治の大きな謎と言っていい。国民が重要だと思う政策、例えば原発の再稼働、消費税の引き上げ、自衛隊の海外派遣などを見ても世論調査では反対が多数を占め…
-
森友問題が安倍政権に対する「国民不信」に火をつける
安倍首相が「嘘と詭弁」で乗り越えられると考えているのであれば、間違いだ。連日、取り沙汰されている大阪市の学校法人「森友学園」の問題。安倍首相は6日の参院予算委で国有地の売買金額について問われると、「…
-
森友問題の本筋は安倍首相・財務省理財局長ラインである
大阪府の学校法人「森友学園」に約10億円の国有地を“タダ同然”で売却した問題は、日本の政治、行政機構が崩壊している表れである。 明治以降、国有地の不当な払い下げ問題が政治問題化したことはある…
-
森友問題から見える官僚機構の腐敗と日本の危機的状況
大阪市の学校法人「森友学園」の国有地払い下げ問題をめぐる一連の経緯を見ていて感じたのは、日本政治の驚くべき腐敗ぶりである。 あらためてこの問題を振り返ると、①大阪・豊中市の国有地の更地価格に…
-
「安倍首相広報紙」見られることを朝日新聞は認めるのか
11日付の産経ニュースで〈安倍晋三首相「私は朝日新聞に勝った」〉と題した記事が掲載された。内容は次の通りだ。 〈昨年11月のニューヨークのトランプタワーでの初会談で、軽くゴルフ談議をした後、安…
-
安倍首相「米国隷属」の原点は祖父の岸信介元首相
安倍首相と米トランプ大統領の会談に対し、自民党の高村副総裁は「極めてうまくいった」と言い、茂木政調会長も「最高の成果」と語っていた。日本国内の大手メディアも同様の論調が多い。 しかし、海外メ…
-
トランプ大統領に隷属姿勢の安倍首相に世界の首脳は嘲笑
トランプ大統領が、イスラム圏7カ国(イラン、イラク、シリア、イエメン、リビア、スーダン、ソマリア)からの一時入国を禁じる大統領令を発したことに対し、世界中に非難の声が広がっている。 国連のグ…
-
CIAや軍を敵に回したトランプは大統領を続けられるか
米国のトランプ政権が発足した。トランプ新大統領は「大統領令」を使い、メキシコとの壁の建設やTPPからの離脱、NAFTA(北米自由貿易協定)の枠組みの再交渉に加え、イスラム系7カ国の入国禁止――など次…
-
TPP離脱表明したトランプを「説得する」という首相の寝言
米共和党のドナルド・トランプが第45代合衆国大統領に就任した。就任演説で、「アメリカンドリームを取り戻す」などと強調していたものの、具体的な政策は何も示されなかった。おそらく歴代大統領の中で最も空虚…
-
福島原発事故や豊洲地下水汚染で“御用学者”が跋扈する日本
東京・江東区の「豊洲市場」の地下水検査の結果で、環境基準を大幅に上回る汚染物質が検出された。見つかった有害物質はベンゼン、ヒ素、シアンの3種類。地下水1リットル当たりの濃度観測の結果、ベンゼン(環境…
-
トヨタはトランプの恫喝発言に今後どう対処するのか
〈トヨタはメキシコ、バハで新工場を造り米国向けカローラを造るという。許されない。米国で工場建設するか、高額国境税を払うかだ〉 米国のトランプ次期大統領のツイートに波紋が広がっている。 …
-
トランプ、英EU離脱 2017年は世界の不安定さが一段と増す
2017年が始まった。東西冷戦の終結以降、これだけ不安定な国際環境の下で迎えた年もないのではないか。 2016年に“つくりだされた”不安定な状況を列挙したい。 ①米国でトランプ次期大統…
-
場当たりアダ トランプ次期大統領は安倍首相を信頼しない
安倍首相の外交姿勢は場当たり的である。 米大統領選の期間中、安倍首相は「トランプは外国首脳に信用されていない」と散々、批判していた民主党のヒラリー・クリントンとだけ面会した。しかし、選挙で共…
-
米国防長官に就く狂犬 アフガン戦争の射殺を楽しみと発言
米国のトランプ次期大統領は、国防長官にマティス氏を起用すると発表した。トランプはマティスの隣に立ち、彼を「MAD DOG(狂犬)」と紹介。私は「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)で、「MAD」の日本…