語り部の経営者たち
-
WOOC 阪谷泰之社長(4)空室再生は社会問題ではなく、可能性を秘めた資源です
WOOCの経営理念は「空間にバリュー(価値)とデザインを」だ。阪谷泰之(46)はこの理念に込めた思いをこう語る。 「単に空いている場所を埋めるだけでなく、そこに新しい価値やデザイン性を加えるこ…
-
WOOC 阪谷泰之社長(3)全国に173拠点「コワーキングスペース」を作ったのが当たった
レンタルオフィス「ビズサークル」の事業は、創業1年余りで軌道に乗り始めた。 「1年間で200~300戸を管理するようになりました。私自身もがむしゃらに営業しましたよ。今の営業マンより私の方が物…
-
WOOC 阪谷泰之社長(2)リーマン・ショックの時に創業 2つの物件との出合いが転機に
新卒で入社した中堅の不動産会社で順調に出世していた阪谷泰之(46)。しかし、会社が買収されたことを機に、その心境は変化していく。 「給料がカットされたことに加え、出世の道がもうないと悟ったので…
-
WOOC 阪谷泰之社長(1)就職氷河期に「再建中」の不動産会社に入社
コワーキングスペース「ビズコンフォート」と、シェアオフィス「ビズサークル」を合計200拠点以上展開する株式会社WOOC。 代表取締役を務める阪谷泰之(46)は、不動産の空室問題を解決し、新し…
-
ヨンデミー 笹沼颯太社長(8)80万件を超えるデータ活用で“子どもたちの心に刺さる本”の製作を模索
ヨンデミーの評判は口コミで広がり、会員数は順調に増加した。創業5年となる現在の累計会員数は2万人に迫る勢いだ。創業当初は苦労した資金繰りも、2025年1月末時点で累計4.2億円を調達。投資家の間でも…
-
ヨンデミー 笹沼颯太社長(7)“本を読まない時”の読書体験とは? 楽しみ方と感想の書き方を学ぶ
ヨンデミーには子どもの読書を習慣化するための仕掛けがちりばめられている。一つはオリジナルのゲームシナリオだ。「伝説の読書家」を目指すというアニメーションムービーにクエスト機能を搭載。本の感想を提出す…
-
ヨンデミー 笹沼颯太社長(6)現役東大生を中心に250以上の“本の要素”を念入りにチェック・分類するワケ
資金調達に苦戦していたヨンデミーが最初の出資を受けられたのは、創業から数カ月後のこと。読書教育に共感した投資家が手を挙げたという。 「その方は小学生の時に広辞苑を読破し、塾に行かずに大学まで進…
-
ヨンデミー 笹沼颯太社長(5)「子どもが読書にハマる」オンライン教育をなぜビジネスに?
AI司書の「ヨンデミー先生」が、子どもそれぞれにぴったり合った本を選び、楽しく読むためのサポートを行う。読書離れが懸念される今の世の中において、「子どもが読書にハマる」と評判なのが、日本初の子ども向…
-
ヨンデミー 笹沼颯太社長(4)読書教育が普及しない背景に「指導者がいない」という現実
中学3年の頃の笹沼颯太氏(25)は英語に苦戦していた。英単語の暗記が大嫌いだったからだ。高校は内部進学が決まっていたが、このままでは大学受験が危うい。そこで、友達が通っていた「科学的教育グループSE…
-
ヨンデミー 笹沼颯太社長(3)筑駒時代に出会った“読み手”を育てる「読書教育」の衝撃
「学校の授業がつまらない」と感じていた笹沼颯太氏は、小学4年生の時に親のすすめで学習塾の夏期講習に参加した。 「有名な進学塾などではない地元密着型の塾ですが、少人数制で一人一人の学力や個性に合わ…
-
ヨンデミー 笹沼颯太社長(2)小学3年時に何気なく手に取った一冊の本で学校生活が一変
弱冠20歳の時に起業し、子どもを対象としたオンライン読書教育サービス「ヨンデミー」を運営している笹沼颯太氏(25)。1999年に生まれ、千葉県浦安市に暮らしたが、幼少期は本が好きなわけではなかったと…
-
ヨンデミー 笹沼颯太社長(1)子どもの“本離れ”を食い止める今大注目の読書教育サービス
近年、しばしば話題になっている子どもの読書離れ。東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所が共同で実施している「子どもの生活と学びに関する親子調査」によると、2022年における小学4~6年生の平…
-
サイボウズ 青野慶久社長(4)「最近、青野さん見ないね、ま、いいか」が理想の形
サイボウズでは事業の柱のひとつ、ITのプロでなくても業務アプリが作れる「キントーン」が業績を伸ばしている。同社の連結売上高(2024年12月期)約296億円のうち約54%(約161億円)を同商品が占…
-
サイボウズ 青野慶久社長(3)「夫婦別姓」を受けつけない国を訴えた
「サイボウズ Office」「キントーン」などのグループウエアで業績を伸ばしているサイボウズ(東証プライム上場)。 取締役の社内公募制など旧来の経営システムにこだわらない青野慶久社長(53)は…
-
サイボウズ 青野慶久社長(2)取締役の社内公募制を導入 現在は6人中2人が20代
企業向けグループウエア「サイボウズ Office」「キントーン」を主力とするサイボウズ(東証プライム上場)。 業績が停滞していた2005年。社内的にも問題が持ち上がった。離職率が28%にもな…
-
サイボウズ 青野慶久社長(1)作れば大金持ちになるかも…松下電工を辞め、3人で創業
「サイボウズ Office」「キントーン」など、企業向けグループウエアを開発・提供しているサイボウズ(東証プライム上場)。 創業メンバーの青野慶久社長(53)は、子供の頃からコンピューターに夢…
-
尾西食品 市川伸介社長(4)総合非常食のリーディングメーカーを目指す
2011年、東日本大震災が発生した際、国の災害対策本部では食物アレルギーがある避難者への対応ができておらず、問題が露呈した。 15年、アレルギー疾患対策基本法の施行を受け、尾西食品では「だれ…
-
尾西食品 市川伸介社長(3)ライブハウスでギターを演奏することも
市川(64)は亀田製菓で営業を8年、その後は本社購買部に移り、米やピーナツ、アーモンド、燃料の仕入れを5年担当した。 1995年、米を政府の管理下においてきた食糧管理法が廃止となり、生産者が…
-
尾西食品 市川伸介社長(2)地元農協に勤めるつもりが、採用枠がなく…
尾西食品は「アルファ米」で知られる“非常食メーカー”である。 市川伸介(64)は新潟県十日町市の出身。魚沼産米を生産する農家の長男として生まれた。 「奥深い山間地だったので機械化が遅れ…
-
尾西食品 市川伸介社長(1)防災意識の高まりでアルファ米が注目される
尾西食品は、長期備蓄が可能な非常食「アルファ米」のリーディングカンパニーである。 アルファ米はお湯で戻すと15分、水でも1時間で食べることができる。 生米・冷や飯はデンプンのベータ化…