語り部の経営者たち
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タイミー 小川嶺代表(2)起業の原点は高校の生徒会長時代
タイミーは、スポットワークという新しい働き方を世に広めて急成長中の会社である。 中学、高校とサッカー少年だった小川(27)がビジネスに関心を持つきっかけとなったのが、高校2年生の3学期に生徒…
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タイミー 小川嶺代表(1)新しい働き方「スポットワーク」のトップランナー
タイミーは、「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をマッチングするスポットワークサービスを展開するベンチャーだ。 1日、または数時間という単発の仕事であるため、ワーカーにとってはスキマ時間を…
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ダイブ 庄子潔社長(4)コロナ禍で立ち消えになった上場の夢…不採算事業の整理、オフィス縮小で大ナタ
2011年3月の東日本大震災から2週間後、仙台にいた庄子潔氏(45)に当時勤めていた会社のS社長から会いたいと連絡が入った。上京し新宿の本社に着くと、近くの伊勢丹に連れていかれた。震災対策の話ではな…
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ダイブ 庄子潔社長(3)就職できず人材派遣会社に登録…いつも励ましてくれた担当者
米国のコミュニティーカレッジを中退して仙台に戻ってきた庄子潔氏(45)。20歳という若さもあり、なんとかなると高をくくっていた。実家のすし屋は経営が傾き、頼るわけにはいかない。とりあえずカネを稼がな…
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ダイブ 庄子潔社長(2)米国に“クラブ留学”するも高速道路で電柱に激突して帰国
高校生の庄子潔氏(45)はヒップホップ三昧の日々を送っていた。 「といっても僕、案外マジメなんです。学校には毎日、遅刻せずに行き、授業が終わるとクラブに繰り出す。どんなに夜遅くなっても、次の朝…
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ダイブ 庄子潔社長(1)リゾートバイト派遣業で今年3月に東証グロース上場
コロナ禍で壊滅的な打撃を受けた日本の観光産業。影響が及んだのは宿泊施設や旅行業だけではなかった。人材派遣会社のダイブも一時は存続の危機に見舞われた。観光地のホテル・旅館、レジャー施設などに短期移住し…
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イー・ロジット 角井亮一会長(4)解決策を提示し、感謝され、そこから利益が生まれるのが商売の基本
イー・ロジットを2000年に立ち上げた角井亮一(55)。 最初の5年間は時代を先取りし過ぎた事業モデルゆえに仕事獲得に苦労したが、05年ごろから事態は一変。アマゾンの日本参入、楽天市場の出店…
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イー・ロジット 角井亮一会長(3)「物流の革命児」と騒がれるが…起業後5年は鳴かず飛ばず
EC専門の物流代行業を手がけるイー・ロジット創業者の角井亮一(55)は、1997年、船井総研を退社し、かねて継ぐつもりでいた家業の光輝物流に入社。その翌年、大胆な決断を下す。 経営難に陥って…
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イー・ロジット 角井亮一会長(2)船井総研でネット通販事業を担当し運命が変わる
EC専門の物流代行業を手がけるイー・ロジットの創業者、角井亮一(55)。中学生の頃は、いわゆるマイコン少年だった。 「PC-6001というパソコンを買ってもらいました。パソコンを持っている中学…
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イー・ロジット 角井亮一会長(1)スタッフの働き方と事業の成立は子どもの時に知った
「お客さまのことを考えたら、やってあげたいことがたくさんある。それをかなえていくのが仕事だし、顧客から感謝されてこそ売り上げが立ち、利益が出るのだと思います」 仕事の神髄は他者への貢献と、そこ…
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グリーンモンスター 小川亮社長(6)大人向けに開発したアプリ「株たす」を小中学生も使うと知り目からウロコ
グリーンモンスターの強みは、投資に関して、経営陣も初心者からスタートしている点だ。 「証券会社の人たちやその道のプロは、簡単なことまで難しく説明する。僕らは何の知識もないところから始めているの…
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グリーンモンスター 小川亮社長(6)オフィスを間借りして机2つで船出…社運を賭けたアプリが大ヒット
2013年7月の創業から数え12年目を迎えたグリーンモンスターだが、「当初は2年も続けばいいかと思っていた」と小川氏(46)は本心を明かす。 「インデックスで一緒に働いていた仲間が後押ししてく…
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グリーンモンスター 小川亮社長(4)執行役員まで務めた会社が粉飾決算で“起業”を決意
小川氏(46)が社員となったゲーム制作会社のインデックスは2000年代前半、飛ぶ鳥を落とす勢いで業界を席巻していた。 マッドハウス、タカラトミー、日活といったコンテンツ会社を次々に買収。上場…
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グリーンモンスター 小川亮社長(3)寝ている間に1000円札を財布に忍ばせてくれた彼女の存在
一橋大社会学部4年になった小川亮氏(46)。3年までに取れる単位は全部取ってしまい、残すはゼミだけになった。卒論のテーマは「メディア依存システム」。 「メディアがスポンサーによってコントロール…
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グリーンモンスター 小川亮社長(2)一橋大社会学部に進学、美術館のバイトをしながら目を肥やす
大学入試までわずか半年。しかも成績は下のほう。そうした悪条件でも、小川亮氏(46)は楽観していた。県内有数の私立中高一貫校、滝高校の教師からは「中学から内部進学してくる生徒は地頭がいいが、そのぶん、…
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グリーンモンスター 小川亮社長(1)体験型学習アプリで投資家デビューを支援
「金融先進国」の米国では義務教育の段階で投資についての授業が組み込まれている。社会人になって自身の資金ができると、投資に回すのが自然な流れ。一方、「金融後進国」の日本では投資を学ぶ機会がほとんどなく、…
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サンヨー製菓 池田光隆社長(4)"モロッコヨーグル"を危機に追い込む駄菓子店の減少と材料高騰
駄菓子屋で牛乳瓶の形をした“モロッコヨーグル”を覚えている人も多いだろう。半世紀以上、ロングセラー商品を生み出している老舗が常に頭を抱えているのが人手不足だ。 「ほんとなかなか人が続かないとい…
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サンヨー製菓 池田光隆社長(3)モロッコヨーグル製造に求められる職人的な勘と経験
池田光隆氏(53)がサンヨー製菓に入社したのは、2001年。入社から約5年後、36歳の時に3代目社長に就任した。 「モロッコヨーグルを作るのは、実は相当な経験と職人的な勘が必要なんです。誰でも…
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サンヨー製菓 池田光隆社長(2)1個5円の駄菓子は身近だった瓶牛乳にヒントを得て生まれた
一度は誰もが口にしたことがあるであろう駄菓子のベストセラー商品“モロッコヨーグル”。開発秘話を3代目の池田光隆社長(53)に聞いた。 「当時、牛乳やヨーグルトが瓶で配達されていた時代でしたから…
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サンヨー製菓 池田光隆社長(1)駄菓子でお馴染み「モロッコヨーグル」秘話 8坪に満たない長屋で誕生
甘酸っぱいクリームが、口いっぱいに広がる。どこか、懐かしい味と独特の舌触り。幼い頃に誰しもが駄菓子屋などで一度は口にしたことがあるであろう「モロッコヨーグル」。これを長年販売しているのがサンヨー製菓…