叡明(埼玉)中村監督「あくまで地元に特化したい。全国から選手を集めることは全く考えていません」

公開日: 更新日:

 7日津田学園(三重)と対戦する叡明の中村要監督(51)は、2019年8月の就任から6年で初の甲子園切符を手にした。以前は同じ埼玉の強豪・浦和学院で7年間コーチを務め、春夏6度の甲子園出場の経験がある。強豪校が集う激戦区の埼玉大会をいかにして勝ち抜いたのか。

  ◇  ◇  ◇

 ──花咲徳栄、浦和学院といった全国から逸材をかき集める優勝経験校が君臨する激戦区の埼玉大会を勝ち抜いての初出場。勝因は?

「なんでしょうかね……。10回やったら1回しか勝てないかもしれないですけど、その1回が今回だったんじゃないですかね。(ライバル校の)強力な打線、投手、経験値、チームの雰囲気……を考えると、そうなるんじゃないかと」

 ──叡明はメンバー全員が自宅から通う地元出身選手。寮も室内練習場もサブグラウンドもなく、不利な環境です。

「そもそも、メンバー、メンバー外という考え方は僕にはありません。全員が平等に同じ練習をすることで、チーム一丸の全員野球が作り上げられる。そこから、目に見えない力を生み出す。それが源になっているのかなと思います。ベンチ入りメンバー20人ばかりが野球をやって、あとは球拾い……というのは、そもそも高校野球ではないし、全員野球にはならない。僕は生徒を指導するにあたり、父親のつもりでやっている。自分の子が不当な扱いを受けたらどうだろうかと考えると、特別扱いはできません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  2. 2

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  3. 3

    中山美穂「香典トラブル」で図らずも露呈した「妹・忍」をめぐる“芸能界のドンの圧力”

  4. 4

    炎天の弔辞で高橋克典が読み上げた「芸能界のドン」秘話…ケイダッシュ川村会長告別式

  5. 5

    叡明(埼玉)中村監督「あくまで地元に特化したい。全国から選手を集めることは全く考えていません」

  1. 6

    中居正広氏に新事実報道!全否定した“性暴力”の中身…代理人弁護士は「出どころ不明」と一蹴

  2. 7

    突然告げられた強制米留学、現地では毎日ドミニカ人全員に飯を奢り続け、球団の領収書を切った

  3. 8

    長澤まさみの身長は本当に公称の「169センチ」か? 映画「海街diary」の写真で検証

  4. 9

    嫌というほど味わった練習地獄と主力との待遇格差…俺の初キャンプは毎日がサバイバルだった

  5. 10

    ドジャース「投手」大谷翔平がMLB最大落差の“魔球”を温存する狙い…リハビリでは「実戦でもっと試したい」と