語り部の経営者たち
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バルニバービの佐藤裕久会長(4)食をベースに「住みたくなる街」をつくる
全国に飲食店を96店舗展開するバルニバービの佐藤裕久は、2016年、淡路島に荒れ地300坪を購入し、その後1万坪まで買い増し、4年がかりでカフェや居酒屋、ホテルなど17施設を開業した。現在、年間40…
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バルニバービ 佐藤裕久会長(3)「飲食業こそ不動産を取得せよ!」が持論
バルニバービ会長の佐藤裕久(62)は、大阪のバッドロケーションである南船場エリアにカフェレストラン「アマーク・ド・パラディ」(1995年)と、「カフェ ガーブ」(1998年)を開店し、大ヒットさせた…
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バルニバービ 佐藤裕久会長(2)「カフェで街を変えた男」ともてはやされた
バルニバービの佐藤裕久会長(62)は、1995年に発生した阪神・淡路大震災をキッカケに飲食店を始めた。「希望を失った人たちに食を通じ元気を回復して欲しい」と、95年12月、人通りが少なく、家賃の安い…
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バルニバービ 佐藤裕久会長(1)飲食店を始めたキッカケは阪神大震災 食には人を元気づける力があります
レストラン「カフェ ガーブ」などを全国展開するバルニバービの佐藤裕久会長(62)は、2016年、淡路島西海岸の荒れ地をまず300坪強、購入し、それ以降1万坪まで買い増しを続け、そこに約4年でカフェや…
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横引シャッター 市川慎次郎社長(8)自ら「社長戦力外通告」を発令する
2015年、市川慎次郎(47)は意識改革の一環として、「社長戦力外通告」を発令する。 「中小企業は社長しか分からない、社長じゃないとできないということが多すぎるんですよ」 横引シャッタ…
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横引シャッター 市川慎次郎社長(7)人情経営がダイバーシティー化につながる
横引シャッターは、横引きシャッターや水平シャッターなどの特殊シャッターに特化した専業メーカーだ。2008年には、足立区が優れた技術を持つ地元企業を認定する「足立ブランド」にも選ばれている。 …
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横引シャッター 市川慎次郎社長(6)「社員は家族」という父の経営哲学
市川は若い頃、創業者である父のカバン持ちをしながら、「人喜んでこそ商売なり」という経営哲学を叩き込まれてきた。父は「社員は家族」と言い、一人もクビを切らなかった。人を大切にする経営を貫いた人だった。…
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横引シャッター 市川慎次郎社長(5)カリスマ社長の急死で内紛勃発
2011年、2度目の経営危機は突然やってきた。父が会議中に虚血性心不全で倒れ、帰らぬ人になってしまったのだ。 カリスマ社長の急死は会社に大きな混乱を招いた。求心力を失った社内では、ある古参社…
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横引シャッター 市川慎次郎社長(4)コツコツと6年間で7億円の負債を返済
2004年、9億円にも上る負債を返済するというミッションを担った悪戦苦闘の日々がスタートする。 市川慎次郎(47)は経理部に乗り込み、伝票を一枚一枚チェックした。すると、出てくるわ出てくるわ…
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横引シャッター 市川慎次郎社長(3)このままでは借金で首が回らなく…会社の経営状態を知り愕然
1970年、市川の父はシャッターの修理などを手がける「中央シャッター」を創業した。 大手メーカーが製造した横引きシャッターの下部レールにゴミなどが挟まりやすく故障が多かったことから、父は「上…
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横引シャッター 市川慎次郎社長(2)金髪とピアスをやめ、ヤンチャを卒業した日
高校時代の市川はヤンチャで、金髪で、7個のピアスを着けているようなイマドキの若者だった。 「ちょうど、僕らの世代がピアスのはしりだったんです」 授業もサボりがちで、退学にならないように…
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横引シャッター 市川慎次郎社長(1)戦力になる社員を年齢で切るのはもったいない
元気な高齢者が増える中、定年延長や定年制度の廃止を導入する会社も少しずつ現れている。 その中でも横引シャッター(東京都足立区)は、定年のない会社のモデルケースのひとつとして注目されている。 …
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スプリングバレーブルワリー 井本亜香社長(4)47歳になって初めて営業に「私以上に受け入れ側が戸惑っていた」
「鹿児島支社営業部長に異動してもらうが、半年後の(2018年)10月には鹿児島支店長になってもらう」 本社マーケティング部に14年近くいて、そろそろ異動だろうと予想はしていたが、上司から営業部…
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スプリングバレーブルワリー 井本亜香社長(3)学んだことは我慢することの大切さとスタッフに任せること
大企業であるキリンビールの女子総合職でありながら、「完全に飲食の人になりました」と言う井本亜香(53)。なのに、2003年4月25日の六本木ヒルズ開業と同時に開店したキリン直営のバー「ハートランド」…
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スプリングバレーブルワリー 井本亜香社長(2)キリンの社内公募に手を上げ、バーの副店長に
「オープン直前、予期せぬアクシデントが発生したなら、井本さんはどう対処しますか」 「予期せぬことは、いつも起こるものです。そう構えていれば、大抵のことは解決できます」 「なぜ、井本さんは応…
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スプリングバレーブルワリー 井本亜香社長(1)短大卒「一般職」でキリンビールに入社し「総合職」に転身
「おめでとう。君の念願がかなったよ。来月から本社に転勤してもらう」 上司からこう言われたが、井本亜香(53)はすぐには喜びを感じられなかった。むしろ、意外感が圧倒してしまう。地元・香川の四国学…
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ローランド ゴードン・レイゾン社長(4)ユーザーが最高レベルの満足を得られる製品を提供したい
新たな音楽市場を切り開く、ゲームチェンジャーな製品を世に送り出すローランド。社長のゴードン・レイゾン氏(58)は海外部門の立て直しなどで手腕を発揮した。2021年夏の週末、キャンプを楽しむレイゾン氏…
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ローランド ゴードン・レイゾン社長(3)前社長からの直々のヘッドハンティング
楽器メーカーのローランドは、シンセサイザーや電子ドラム、ギターのエフェクターなどで定評がある。社長のゴードン・レイゾン氏はイギリス出身だが、2013年から同社のイギリス法人で働き始めることになる。 …
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ローランド ゴードン・レイゾン社長(2)3つのスキルを買われ「フェンダー」からの“誘い”が
キーボードやリズムマシンなどで知られる楽器メーカー、ローランドは、売り上げの9割を海外が占めるグローバル企業でもある。社長のゴードン・レイゾン氏はイギリス出身だ。大学で会計学を学び、会計担当者のトレ…
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ローランド ゴードン・レイゾン社長(1)日本を代表する楽器メーカー初の外国人社長と「演劇」
シンセサイザーやギターのエフェクター、電子ドラムなどで定評のある楽器メーカー、ローランド。実は売り上げの9割を海外が占めるグローバル企業でもある。そんな企業らしく、2022年から社長を務めるゴードン…