内藤雄士が分析 トッププロの企業秘密
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青木功 インパクトでアドレスしたところに手が戻ってくる
今年、JGTO会長に就任した青木功プロの名前が出るときには、必ずといってもいいほど「世界の青木」というふうに、世界という言葉が冠されます。その出発点は「バルタスロールの死闘」と呼ばれる1980年全米…
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ルーク・ドナルド リズムやテンポを重視して決して強振しないプレースタイル
2011年はルーク・ドナルドが大きく開花した年でした。 米ツアーと欧州ツアーの両方に賞金が加算されるWGCアクセンチュア・マッチプレー選手権で優勝したルークは、さらに欧州で2勝、アメリカで1…
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宮本勝昌 スイングバランスが崩れずいつも同じところにフィニッシュが収まる
1996年に後援競技ランキング2位で、いわゆる裏シードを獲得した宮本勝昌プロは、米ツアーに参戦した99年にランクを102位に落としたものの、その年以外は常に賞金ランキング上位をキープして現在に至って…
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渡邉彩香 右肘が内側向くハイトップがロングドライブを生み出す
一昨年のツアー初優勝以来、めきめきと力をつけてきた渡邉彩香プロは、昨年も2勝して、一躍リオ五輪の日本代表も視野に入るトッププロの仲間入りをしました。 渡邉プロは172センチと長身で手足も長く…
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J・デイ アドレスをキープして振り負けない体幹の強さ
ここ数年めきめきと頭角を現し、世界ランキング首位に躍り出たジェイソン・デイです。 間近で見て驚いたのは、上半身の強さです。特に胸板の厚みや、腕の太さも半端ではありません。 しかし、そ…
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飯合肇 強靭な足腰で低い重心位置が浮き上がらない
今季シニアツアー開幕戦の金秀シニアは、62歳になった飯合肇プロが制しました。悪天候で競技が27ホールに短縮になったとはいえ、3ホールのプレーオフの末に倉本昌弘プロに競り勝ったのですから、レギュラー、…
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有村智恵 フェースローテーション少ない鋭角なダウンスイングが分厚いインパクトを生む
2012年の日本女子プロ選手権でツアー13勝目を挙げた有村智恵プロは、その優勝で得た3年間のシード権を生かして翌年から米女子ツアーに挑戦しました。 東北高校の2年先輩、宮里藍プロの後を追った…
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谷原秀人 両肩とグリップでつくる三角形を変えずにストローク
谷原秀人プロの魅力は、小気味よく転がり、勢いよくカップインするパッティングのうまさにあります。2012年から3年続けて平均パット数部門で1位になり、昨年も2位と好調を維持しています。 もちろ…
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武藤俊憲 体幹でクラブを振り抜きインパクトゾーンが長い
ツアー通算6勝の武藤俊憲プロはドライバーのうまい選手です。2006年に賞金シードを獲得して以来、4回もトータルドライビング1位に輝いています。 武藤プロのスイングは、体幹の強さを生かして、体…
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岩田寛 武器の飛距離はビハインド・ザ・ボールが決め手
今年のAT&Tペブルビーチプロアマの最終日に、終盤になって惜しくも優勝争いから脱落して4位タイで終わってしまった岩田寛プロ。しかし、フェデックスポイントをしっかり稼ぎ、米PGAツアーでのシード獲得に…
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【A・スコット】ソフトなグリップは感情に左右されずパターヘッドが自然に動く
アダム・スコット(写真=AP)はデビュー当時はタイガー・ウッズを彷彿させるスイングで“ホワイトタイガー”と呼ばれました。 2003年ドイツ銀行選手権を皮切りに、ザ・プレーヤーズ選手権など数々…
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テレサ・ルー インパクトで手元が浮き上がらない力強いドローヒッター
かつて日本のゴルフ界には男女ともに台湾選手という一大勢力が存在していました。 古くは陳清波プロや謝敏男プロ、志明プロと志忠プロの陳兄弟。女子では圧倒的強さを誇った涂阿玉プロなどです。 …
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杉原輝雄 インパクトの再現性が高い五角形スイング
関西のドンというニックネームを聞くと、今でも、あの五角形スイングを思い浮かべるオールドファンは少なくないでしょう。言うまでもなく関西ゴルフ界に君臨した杉原輝雄プロです。 早いもので、杉原さん…
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片山晋呉 手を使わず体の動きだけでクラブをコントロールする
古賀GCで開催された2008年日本オープンでツアー通算25勝目を挙げた片山晋呉プロは、日本ツアーで7人目の永久シード選手です。もちろんゴルフの才能は抜きんでていますが、それ以上に驚異的な努力の人だと…
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李知姫 下からあおる動作なくボールを低く押し込むインパクト
李知姫選手は、日本ツアー参戦16年目を迎えた37歳の大ベテランです。 2013年と14年は賞金ランキング20位台とやや低迷しました。しかし、昨季は春先のPRGRレディスで3年ぶりの優勝を果た…
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【米山剛】半年間はフルショットを封印し土台づくり
昨年、シニアデビューした米山剛プロは13試合に出場して優勝こそなかったものの、ベスト10に7回も入る活躍を見せました。賞金ランキングは堂々の4位になり今季のシードを決めました。 なかでも、印…
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池田勇太 芯でボールを打ち抜く再現性の高いスイング
3年連続で多忙な男子ツアーの選手会長を務めながら、その間に毎年1勝ずつ、日本オープンを含む3勝を挙げた池田勇太プロの成績は立派です。 ルーキーイヤーの2008年こそ未勝利でしたが、09年日本…
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田村尚之 切り返しのループ動作は「間」「リズム」が取りやすい
ツアーには異色といわれるプロが数多くいますが、田村尚之プロほど異色なプロは少ないでしょう。サラリーマン生活を続けながら日本オープンのベストアマになるなど有名なトップアマでした。 日本ゴルフ協…
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金庚泰 安定したショット生む切り返しの脱力感
昨年は、持ち前の勝負強さを見せて、2010年以来の2度目の賞金王の座に返り咲いた金庚泰選手。日本アマを連覇(05、06年)するなどアマチュア時代からその実力は光っていました。 アジア大会(0…
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【奥田靖己】ゆるゆるグリップでヘッドに仕事をさせる
ゴルフファンの多くは、奥田靖己プロという名前を聞くとゴルフ誌によく取り上げられる“ゆるゆるグリップ”をすぐさま連想するでしょう。僕も、奥田プロのスイングを見ていて、いつも羨ましいと思うのは、ふわりと…