経済ニュースの核心
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カーボンバブルがはじけるとリーマン危機再来か 2000兆円もの座礁試算が発生との試算
「気候変動問題への対応が最重要アジェンダ(課題)だ」 全銀協の高島誠会長(三井住友銀行頭取)は、金融界が直面する最大の課題についてこう強調する。 カーボンニュートラル(排出量実質ゼロ)…
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藤田観光の「ウルトラC」大企業の名を捨て中小企業になっても生き延びる
第三者割当増資で調達した資本を同時にほぼ全額減資する。そんなウルトラCを行う企業が出てきた。ワシントンホテルなどを展開する「藤田観光」だ。 減資されるとわかっている資本を提供する殊勝な投資家…
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サイバー攻撃に身構える金融界 ロンドン五輪では悪意ある接続が約2億件
日米、欧州の各政府・機関は19日、中国のサイバー攻撃を一斉に非難した。中国政府とつながりのあるハッカーが世界でランサムウエア(身代金要求型ウイルス)などによる攻撃を行い、世界経済の脅威になっていると…
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GPIF宮園雅敬理事長は“もっている男” 運用実績は過去最大の黒字
「やはり“もっている男”は違う」 市場でこう評価されているのは、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の宮園雅敬理事長だ。 GPIFがこのほど発表した2020年度…
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三菱UFJ亀沢宏規社長肝入りも…出足からつまずいたデジタル戦略の目玉施策
理系出身のメガバンクトップとして注目されている亀沢宏規三菱UFJフィナンシャル・グループ社長。その亀沢氏の肝いり戦略として打ち出した新たな決済インフラ「GO-NET(ゴーネット)」が出足からつまずい…
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ふくおかFG提供のネット専業「みんなの銀行」は根付くのか
「われわれはファーストペンギンになる。新しいデジタルバンクの海に飛び込んだ」 5月28日に開業した「みんなの銀行」の横田浩二頭取は、こう抱負を語り、「絶対に魚はいると信じてやっていきたい」と強…
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阪急阪神HDは業績急落も…タイガース絶好調で株主総会を難なく乗り切る
阪急阪神ホールディングス(HD)は16日、大阪市北区の梅田芸術劇場で定時株主総会を開催した。274人の株主が参加したが、質疑応答では例年活発かつ手厳しい指摘が連発する阪神タイガースに関する質問はひと…
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スルガ銀危機の火種“かぼちゃの馬車”創業者がYouTube開設
スルガ銀行と筆頭株主のノジマが経営方針で対立。スルガ銀行の副会長を務める野島広司氏(ノジマ社長)が6月29日開催予定の株主総会を待たずに退任した。スルガ銀行は2018年、シェアハウス向け不正融資で経…
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金融庁が神経をとがらせる「身代金要求型ウイルス」の猛威
「アメリカでの石油パイプライン輸送停止、国内証券会社のデリバティブ取引停止などランサムウエアによるサイバー攻撃が活発化している。国内外の重要インフラにおいても被害が発生しており、NISC(内閣サイバー…
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ミツカンのトップ交代と相続問題 創業家から初の女性社長
大手食品メーカーのミツカンホールディングス(愛知県半田市)は5月24日、空席となっていた社長に、中埜和英会長(70)の長女で創業家一族の裕子氏(45)が就任した。同社で女性が社長になるのは初めて。和…
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“リアル半沢”改革で三菱UFJ本店建て替え 特別顧問どこに?
「リアル半沢」が動きだした。4月1日に三菱UFJ銀行頭取に就いた半沢淳一氏(56)は、銀行が所有する本館を数年かけて建て替え、「MUFG本館」とする。と同時に、大手町・丸の内地区に9棟ある拠点を集約し…
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目標“10兆円” 政府が音頭「官製大学ファンド」の落とし穴
10兆円規模を目指す政府の大学ファンドが動き出した。今年度中にも運用を開始する方針で、今秋以降、運用委託会社の選定に入る予定だ。この動きに呼応するように「信託銀行、大手運用会社などがファンド受託に向…
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市場が懸念するSBIグループ総帥・北尾吉孝氏の蹉跌
「特捜が融資先のA社に入って、大物政治家へ金が流れていないか調べているとの真偽不明の情報が駆け巡っています」 市場関係者がこう話すA社は、横浜に本社を置く再生可能エネルギーを手掛けるベンチャー…
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“銀行と証券の壁”ファイアウオール緩和へ金融庁が調査へ
銀行と証券を隔てる「ベルリンの壁」が崩れる可能性が高まっている。「ファイアウオール」(銀行と証券の隔壁)と呼ばれる規制で、同規制が撤廃されれば、顧客は銀行サービスと証券サービスをワンストップで受けら…
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政投銀はタガが外れたのか?ワタミの実質メインバンクに
「これは本来、日本政策金融公庫の案件なのではないでしょうか。日本政策投資銀行には飲食・宿泊事業の審査ノウハウがあるとは思えないんですが……」 政府系金融機関OBがこう心配するのは、日本政策投資…
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東芝社長を突然辞任…車谷暢昭氏もう再就職先を見つけた?
東芝に買収提案していた英投資ファンド「CVCキャピタル・パートナーズ」は19日、東芝に「(買収)検討を中断する」旨の書面を送った。事実上の買収撤回である。当初、CVCは7月上旬にも1株5000円で東…
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東証が3市場に再編へ…生き残りかけた企業のM&Aが急増する
「東証の市場再編で取引先企業から多数の相談が寄せられています」 メガバンクの幹部はこう明かす。東証は2022年4月に大企業の東証1部、中堅企業を中心とする2部とジャスダック、そして新興企業向け…
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群馬県大手信金の理事長にパワハラ疑惑…多数の社員が退職
群馬県の大手I信用金庫で理事長によるパワハラで多数の職員が退職に追い込まれた可能性があるとして、地元の労働基準監督署が注視している。この信金は2002年に地元の2信金が合併して誕生した、地元を代表す…
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日本郵政とテンセントが楽天に出資 中国へ流出は防げるか
「日本郵政のデータがテンセントに流れることがないような仕組みを構築する」 日本郵政の増田寛也社長は3月30日に記者会見し、資本・業務提携先の楽天が中国IT大手のテンセント子会社から出資を受ける…
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日本生命が保有株売却の動き…安定株主失い地銀は戦々恐々
日本生命が地銀株の売りに動く、しかも業績の低調な地銀株から優先して売るというので、地銀が戦々恐々となっている。 日本生命は2021年度から3年間で、保有する地銀の株式を簿価ベースで250億円…