テレビ 見るべきものは!!
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菅野美穂「砂の塔」は日本の現状描く“階層サスペンス”か
すごいな、タワマン。金曜ドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」(TBS系)の舞台であるタワーマンションのことだ。 引っ越してきたばかりの主婦・亜紀(菅野美穂、好演)は、高層階に住むセレブ主婦たちの…
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バカリズムが巧みにデフォルメ 「黒い十人の女」脚本の妙
面白い題材を掘り起こしたものだ。ドラマ「黒い十人の女」(日本テレビ系)である。ベースは1961年に公開された市川崑監督の同名映画。9人もの愛人を持つドラマプロデューサーが、裏で手を組んだ女たちに命を…
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「Bリーグ開幕戦中継」はTVの強みを発揮できるコンテンツ
それは歴史的な一戦であり、画期的なテレビ中継だった。22日夜の男子バスケットボール「Bリーグ」の開幕戦である。プロ野球にセ・パ両リーグ、サッカーにJリーグがあるが、Bリーグはそのバスケット版。既存の…
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ドラマ「ラストコップ」 唐沢演じる“昭和のデカ”が面白い
突然、元気な刑事ドラマが始まった。唐沢寿明と窪田正孝の「ラストコップ episode0」(日本テレビ系)である。 もともとはhuluで配信されたオリジナルドラマだが、10月から地上波で放送す…
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武井咲「せいせいするほど−」の程よいユルさが心地よい
今期の連ドラも終盤戦。全体的に低調といわれるが、スタート時と比べてじわじわ面白くなったものもある。「せいせいするほど、愛してる」(TBS系)はそんな一本だ。 有名企業の副社長(滝沢秀明)と広…
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高島&高畑出演ドラマ そもそも設定と内容に無理があった
先週、高島礼子主演の「女たちの特捜最前線」(テレビ朝日系)が6話目で終了した。視聴率の低迷による打ち切りといわれるが、高畑淳子の息子が婦女暴行の容疑で逮捕されたことで、二重に悲愴感が漂う。 …
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ただの食ドラマにあらず 伊原剛志「ヤッさん」が醸す人情
主人公の設定が秀逸だ。テレビ東京系のドラマ「ヤッさん~築地発!おいしい事件簿」である。 ヤッさん(伊原剛志)はホームレスだが、銀座の高級店で賄い飯をごちそうになる。また築地市場の仲買人とも対…
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寺尾聰「仰げば尊し」はテレがない“ベタ”な作りを楽しむ
TBS系の日曜劇場、今クールのタイトルは「仰げば尊し」だ。中高年には懐かしいこの曲も、今どきの小学校や中学校の卒業式では歌われなくなっている。「仰げば尊し」に続く歌詞が、「わが師の恩」であることを知…
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江口&尾野「はじめまして、愛しています。」への期待
大ヒットドラマ「ひとつ屋根の下」(フジテレビ系)が終了してから、約20年が過ぎた。 柏木家の次男で「チイ兄ちゃん」こと雅也の福山雅治(47)は人気音楽家&俳優となり、女優の吹石一恵(33)と…
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家を通じ“生き方”提案 北川景子「家売るオンナ」脚本の妙
北川景子(29)といえば、昨年の「探偵の探偵」(フジテレビ系)が印象に残る。北川は全身から怒りのオーラを発するヒロインを、キレのいいアクションも披露しながら見事に演じていた。その後、DAIGOの妻(…
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上川隆也主演「沈まぬ太陽」は大人が見るべき力作だ
WOWOWの「沈まぬ太陽」が後半の第2部に突入した。作家・山崎豊子の代表作のひとつであり、7年前に渡辺謙主演で映画化もされている。WOWOW版の最大の特色は連続ドラマだということだ。しかも全20話で…
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長谷川京子「ふれなばおちん」 ガチンコ人妻対決が見もの
ハセキョーこと長谷川京子(37)も、いつの間にか2児の母。堂々の人妻女優である。 「ふれなばおちん」(NHK・BSプレミアム)は、ドラマ化もされた「斉藤さん」と同様、小田ゆうあの漫画が原作だ。…
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ダサいキャバ嬢好演 元AKB倉持明日香と“神セブン”に期待
先週、深夜ドラマ「OLですが、キャバ嬢はじめました」(TBS系)が始まった。主人公の菜奈子(倉持明日香)は25歳。中規模の広告代理店に勤務するOLだ。彼氏はいるが、貯金はない。料金滞納で電気を止めら…
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松岡茉優「水族館ガール」 光る脇役から“主演”への試金石
“お仕事ドラマ”の秀作「重版出来!」(TBS系)が終わったら、「水族館ガール」(NHK)が始まった。主人公の由香(松岡茉優)は商社3年目のOL。上司(木下ほうか)から「使えないヤツ」の烙印を押され、…
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クドカンが「ゆとりですがなにか」に込めた“応援のヤジ”
確かに「ゆとり世代」と呼ばれる若者たちがアタマにくるのも当然だ。社会人になった彼らは、「使えない、覇気がない、ガッツが足りない、言われたことしかやらない、ライバル意識がない、危機感がない、緊張感がな…
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「昼のセント酒」 原作大胆アレンジは地道なロケハン成果
テレビ東京系で放送中のドラマ「昼のセント酒」をご存じだろうか。 「セント酒」とは銭湯に入った後で飲む、罰あたりのようなうまい酒のことだ。このドラマの主人公は小さな広告会社に勤める営業マン・内海…
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満島ひかりが好演 「トットてれび」が伝える時代の熱気
よく思いついたものだ。若き日の黒柳徹子さんを、満島ひかり(30)に演じさせようだなんて。 ドラマ「トットてれび」の舞台はテレビ草創期。日本のテレビ放送開始は昭和28年だが、黒柳さんはNHKの…
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「99.9」で緩急自在の芝居 香川照之の出演作にハズレなし
香川照之(50)が出ている「日曜劇場」にはハズレがない。「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」「流星ワゴン」、そして今回の「99.9―刑事専門弁護士―」だ。 主役は嵐の松本潤(32)。飄々と…
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大野智「世界で一番難しい恋」で際立つ小池栄子のキャラ
嵐の大野智(35)といえば、すぐ思い浮かぶのが「怪物くん」だ。まさかの実写化。あの怪物くんを誰が演じられるのかと思ったら、なんと大野がピタリとはまってしまった。 あれから6年。その可愛げのあ…
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前田敦子ハマリ役 「毒島ゆり子」の奔放ヒロインに釘づけ
やるなあ、あっちゃん。「毒島(ブスジマ)ゆり子のせきらら日記」の前田敦子(24)である。AKB48を卒業後、何本もの映画やドラマに出演してきたが、今回が“女優・前田敦子”史上最高の出来かもしれない。…