必要なのかこの人 社外取締役名鑑
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本邦初の勝手格付けによる「番付表」
2015年12月から「必要なのかこの人 社外取締役名鑑」を連載してきた。 終わるに当たって、「社外取締役番付」を作成した。本邦初の勝手格付けである。 東の横綱はROE(自己資本利益率…
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セブン&アイなど 【伊藤邦雄】ROEが金科玉条次代のスター誕生
一橋大学大学院特任教授の伊藤邦雄(64)は“ミスターROE”の異名を持つ。投資家が期待する自己資本利益率(ROE)の数値を達成できる最高財務責任者(CFO)の育成に取り組む。伊藤がセンター長を務める…
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旭硝子など【江川雅子】「株主を重視しない経営」の続編を書くつもりですか
2015年は社外取締役元年である。華麗なキャリアを誇る女性社外取締役が誕生した。江川雅子(59)である。東京海上ホールディングス(HD)と三井不動産が、東京大学理事、ハーバード・ビジネススクール日本…
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鹿島など【坂根正弘】6社掛け持ち 1億円稼ぐ経済界の語り部
上場企業が一斉に社外取締役の導入に動いた2015年春に、有識者や元経営者、官僚OBを急いで確保する争奪戦が起きた。奪い合いが特に激しかったのがコマツ相談役・特別顧問の坂根正弘氏(75)。6社を掛け持…
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ロート製薬など【松永真理】オトコ社会の風景を変えたiモードの名付け親
「日本では生え抜きの女性役員が誕生するにはもう少し時間がかかるが、女性の社外取締役がひとりいれば組織に風穴があく」。日経BPヒット総合研究所電子版「WOMAN SMART」(2015年4月23日付)の…
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三菱重工など【小島順彦】スリーダイヤに独立社外取締役はいらない?
さすが大三菱である。社外取締役は「利害関係のない、独立した有識者や経営者から選任する」という建前だが、経営の実態を知らない官僚の作文などは完全に無視。三菱流を貫き通す。三菱商事会長の小島順彦(74)…
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三井物産など【小林いずみ】私大文学部卒、普通のOLからスーパーウーマンに大変身
コーポレート・ガバナンス・コード(企業統治指針)とダイバーシティー(多様性)が経済界の流行語になった。大企業はバスに乗り遅れるなとばかりに、女性の社外取締役の登用に走り出した。米国企業でキャリアを積…
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東京電力など【數土文夫】「プロ経営者」のクビを切った指名委員会委員長
2015年早々、財界は東京電力の会長人事で騒然となった。 「6月に任期が切れる東京電力の數土文夫(すど・ふみお)会長(74)の後任に東電の社外取締役を務めるLIXILグループ社長兼最高経営責任…
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コナミホールディングス【山口香】役員会への欠席が目立つ「女姿三四郎」
女性の社外取締役に、ダイバーシティー(多様性)を体現する存在としての期待が高まる。スポーツ施設業界首位のコナミホールディングス(15年10月にコナミから社名を変更)は、14年6月から、日本の柔道女子…
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トヨタなど【宇野郁夫】機関投資家の威光で5000万円荒稼ぎ
御年81歳。宇野郁夫は超高齢化社会の鑑である。日本生命保険の名誉顧問としてはヒマなのかもしれないが、かつて11社、現在でも5社の社外取締役と社外監査役をこなす「多重社外役員」である。「彼はスーパーマ…
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三菱UFJFG取締役【川本裕子】 審議会“渡り鳥”が社外取締役で飛翔ですか?
「グローバル化の中で、伝統的な日本型経営は変わらなければならない」 根回しの企業文化を否定する川本裕子(57)を取締役として迎え入れたのは、極めて日本的な企業集団の三菱グループの中核、三菱UF…
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ソニーなど【ジョン・ルース】ハク付けに利用された前米駐日大使のキャリア
ジョン・ルース前米駐日大使(60)の第3の人生は社外取締役ビジネスである。弁護士、大使という異色のキャリアを経て、米国ではIT大手、セールスフォース・ドットコム、日本ではソニーの社外取締役を務める。…
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みずほFGなど【大田弘子】売りは安倍官邸との太いパイプ
みずほフィナンシャルグループの取締役会は15年12月18日、政治献金の再開を決議した。三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループも追随。メガバンク3行の政治献金の再開は18年…
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三菱商事【加藤良三】日給171万円の裏に「由らしむべし、知らしむべからず」
独立した社外取締役制度は官僚の新たな天下り市場を生み出した。社外取締役には財務、経産、外務、法務、検察の有力OBがズラリと並ぶ。常勤の天下りでは個室、秘書、専用車の3点セット付きだった。 非…
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【橘・フクシマ・咲江】4社掛け持ちの“元祖”は女性の数合わせ起用にご立腹
女性の社外取締役の争奪戦が過熱した。経営の独立性とダイバーシティー(多様性)を一石二鳥でアピールできるからで、多彩な顔ぶれが出揃ったが、こうしたフィーバーにいささかおかんむりなのが、女性社外取締役の…
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【夏野剛】ネット関連8社を兼務 報酬は隠れ1億円プレーヤー
西部劇には早撃ちの“賞金稼ぎ”が登場する。現代のネットビジネスの世界で出番を迎えたのが“ディレクター(取締役)ハンター”。上場会社は2人以上の社外取締役の選任が義務付けられてチャンスが広がった。腕と…
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オリックス【竹中平蔵】政治絡む利権漁り 名人芸か天才か
竹中平蔵先生(64)、おめでとうございます。オリックスの株主総会で99.20%の高い賛成票で取締役に選任されました。パソナグループ取締役会長とオリックス社外取締役。両手に花の利権を手になさったわけで…
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富士通【向井千秋】元宇宙飛行士でも損得勘定はプラス
社外取締役という日本企業を弱体化させる制度が本格的に始まった。今年6月1日、金融庁と東京証券取引所によって、企業のあるべき姿を示した「コーポレートガバナンス・コード」(企業統治原則)の上場企業への適…