スクープドッグ咆哮記「北島康介」編
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<最終回>「あとはいい記事書いてくれ!じゃあな」と手を振った
北島康介は下町が生んだヒーローだった。 家族思いの北島は、祖母の誕生日にエルメスのスカーフをプレゼントしたこともあるという。読者の関心は、どうしたらそんな子供に育つのかということもある。そこ…
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<第4回> きっと下町の“いいとこ全部”があいつを育てたんだろうな
北島康介の父親、富士男さんは端正な顔立ちで、渥美清の顔とは似ていないが、どこか雰囲気が下町の人気者“寅さん”のようだった。 シャツの腕をまくった富士男さんが、肉を並べるショーケースを指さして…
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<第3回>「お兄ちゃん、あんた最後まで粘るねえ」と話しかけられ…
「肉のきたじま」の前で私はずっと待っていた。近隣住民の取材もあらかた終え、なんとか父親・富士男さんの話が聞けないかと粘ることにしたのだ。 ワイドショーや競合の雑誌記者も店の前で待っていたが、取…
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<第2回>週刊誌がスポットを当てるのはやはり“人間”に尽きる
週刊誌は記者クラブに入っていない。人員も限られているためすべてのニュースには対応できないし、よしんばニュースを追いかけたとしても単独で取材することが多い。北島康介のバルセロナ世界水泳金メダルの快挙も…
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<第1回>「負けないという気持ちがある限り負けない」というのが口癖
アテネオリンピック、北京オリンピックで金メダルを獲得し、史上初の平泳ぎ2大会連続2種目制覇を成し遂げた北島康介。アテネでは「超気持ちいい」、北京では「何も言えねえ」というコメントを発し、私たちの記憶…