習近平「アジア皇帝」への野望
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王毅外相が宣言 “5通”でもぎ取るアジア主役の座
今月5日から北京で開かれていた年に1度の全国人民代表大会(日本の国会に相当)は、15日に終了する。外交面に関してのキーワードは「一帯一路」だった。 「一帯一路」とは、習近平政権が2013年秋か…
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経済問題そっちのけ “総書記崇拝イベント”と化した全人代
3月5日から15日まで北京で行われている年に一度の中国の国会、全国人民代表大会(全人代)が、「異色の大会」となっている。いわば「習近平崇拝イベント」と化しているのだ。 5日の午前中に行われた…
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中国で「韓国の楽天」が大炎上…広がる不買運動
「『楽天』は、中国人のおかげで成り立っている会社のくせに、中国人に牙をむくとは何事だ!」「『韓国鬼子』の先兵が『楽天』だ。今すぐ中国から追い出せ!」 「楽天」が中国で、集中砲火を浴びている。中…
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南シナ海 中国の言い分「CIAはマレーシアを抱き込んだ」
〈トランプよ、南シナ海はカリブ海じゃないんだ。分かってくれよ〉 先週2月23日、こんな変わったタイトルの社説が、中国を代表する国際紙「環球時報」に載った。社説の内容は、こんな調子だ。 〈…
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トランプ時代の新戦略 日本は「中国活用」外交を目指せ
このたび新著「活中論」(講談社刊)を上梓した。これからは「中国に対抗する」よりも、「中国を活用する」ことに力を入れようと説いたものだ。 中国の諸問題を日々、指摘している私がこんな本を出したの…
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国家主席の初恋の人 キーパーソンがワシントンに飛んだ
「今月下旬、北京からキーパーソンが、ワシントンへ向かう。その目的はズバリ、習近平主席の訪米の調整だ」 こう明かすのは、ある中国の関係者だ。そのキーパーソンとは、李小林・中国人民対外友好協会会長…
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金正男暗殺 封印されていた「北朝鮮生け贄論」が再浮上
「“事件”から1週間経って、この1年余り封印されてきた『北朝鮮生け贄論』が、中南海(北京の最高幹部の職住地)でまた浮上してきた」 こう明かすのは、北京のある中国人学者だ。 2月13日の…
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トランプ大統領取り込みに必死 「国有企業改革」の大号令
中国で長年、「親方日の丸」的経営を続けてきた中国の国有企業に、突如として習近平政権から改革の大号令がかかった。中国の経済関係者が解説する。 「アメリカ時間の2月9日に、習近平主席とトランプ大統…
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中国は日米首脳会談を酷評「中身のない“おみやげ外交”」
「こういうのを、中身のない『大礼包外交』(多大なおみやげ外交)というのだ」 日本中が注視した先週末の安倍・トランプ会談だったが、中国は酷評した。冒頭の発言は、中国中央電視台(CCTV)で日米首…
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視聴者の前で17億円を賭けたアリババ会長と不動産王
「中国首富」(中国一の大富豪)といわれる中国最大のインターネットショップ「アリババ」の馬雲(ジャック・マー)会長が3日、「6月から新たに『Buy+』(バイジア)のサービスを始める」と宣言した。 …
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“米国の内乱”にニンマリする中国のトランプ
〈特朗普(トランプ)が、メキシコとの「国境の壁」を築く大統領令に署名しただって? 施工業者の入札ではぜひ、中国企業を指名してほしいな。何たってわが国には、7300キロもある万里の長城を建築した実績があ…
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国境の壁よりもヒドイ? 「積分落戸」の合法的人種差別
2月1日から、人口820万人の江蘇省の省都・南京市で、中国初の、そして恐らく世界にも類例を見ないであろう戸籍制度が誕生した。 中国では「積分落戸」と呼ぶが、いわゆる「合法的人種差別政策」であ…
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中国でもトランプ台風 底抜け「I字型不況」がやってくる
1月28日から始まった春節(旧正月)の大型連休で、再び日本各地に中国人観光客が大挙して押し寄せている。昨年は637万人も訪日し、今年の春節の旅行先人気ランキングでも、日本はタイに続いて2位だった(携…
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米大統領に就任した「特朗普」が引き起こす米中貿易戦争
前回(24日掲載)に続いて、「特朗普(トランプ)」の話題である。1月20日の大統領就任以降、中国でも「特朗普」一色の感がある。ある北京在住の中国人が、コッソリとこんなことを言ってきた。 「トラ…
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トランプ就任式を中央テレビが放送 専門家ら厳しい顔で…
「こちらワシントンは、『反特』(反トランプ)の嵐です! 支持率38%、1億ドル以上の警備費、そして60人もの民主党議員の不参加。そんな中で『核のボタン』が、オバマからトランプへと引き渡されました」 …
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“韓国イジメ”に拍車 戦々恐々とする次期大統領候補たち
日本と韓国が、慰安婦像問題を巡って再び紛糾している。16日には、韓国京畿道議会が、竹島にまで慰安婦像を設置すると言い出した。次期大統領候補者たちは、右派から左派までこうした動きを支持しており、今後の…
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習近平がダボス会議に初参加 最大の狙いはトランプ包囲網
1月17日、ついに習近平主席がダボス会議に乗り込む。毎年1月、世界中の政経官学のVIPたち2500人ほどが、スイスの寒村ダボスに集まって、世界の趨勢を議論するダボス会議に、中国の国家主席が初めて参加…
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トランプ次期政権に発した「南シナ海」「台湾」2つの警告
昨年末から、中国の空母「遼寧」が不穏な動きを見せている。12月25日に宮古島と沖縄本島の間を抜けて、初めて太平洋に出たかと思えば、その後は台湾とフィリピンの間のバシー海峡から南シナ海に向かい、海南島…
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年間2500万台突破…中国の自動車販売「絶好調のカラクリ」
新年快楽! 本年も中国の野望とチャイナリスクに斬り込んでいきます。 〈日本は5年ぶりに年間自動車販売台数が500万台を割り込んだのに、中国は世界で初めて年間販売台数が2500万台を突破した!〉…
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首都機能マヒ 北京を襲うPM2.5“ウーマイノミクス”の恐怖
先週、札幌に50年ぶりの大雪が降ったことで、北海道の空の玄関口である新千歳空港がマヒしてしまった。同様に、北京の空の玄関口である北京首都国際空港は、このところ連日、欠航や遅延が相次いでいる。それは大…