巻頭特集 2017年世界はひっくり返る
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国家主義者が跋扈しテロ多発 2017年は“戦争前夜”の様相へ
英オックスフォード辞書が、2016年を象徴する言葉に「ポスト真実(post-truth)」を選んだ。「客観的事実よりも感情的な訴えかけの方が世論形成に大きく影響する状況」を意味し、英国のEU離脱もト…
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トランプ強要確実 日本が強いられる安保とFTAの巨額負担
2017年は日米関係が一気に悪化する可能性が高い。安倍首相の周辺は、「安倍首相とトランプ次期大統領は相性が良さそうだ」などと根拠のない楽観論を唱えているが、トランプを甘く見ない方がいい。 今…
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賞味期限切れ…小池新党vs都議会自民“ドッチラケ”の結末
豊洲問題や五輪競技場の見直しで劣勢の色が濃かった小池都知事だが、都議会の自公が決裂、公明が小池与党色を鮮明にしたことで、ニンマリだ。2017年、小池と都議会自民とのバトルはどうなるのか。 「全…
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したたか米中 習近平とトランプ急接近で日本は孤立化する
台湾総統との電話会談後、「一つの中国」政策について、「必ずしも堅持する必要はない」と、中国を“挑発”したトランプ。南シナ海では米国の無人水中探査機が中国に拿捕される事件も起きたが、今後、米中対立が深…
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加盟国に“反EU”の動き 英国は経済成長で生き残る可能性
「大英帝国の終焉」と騒がれたイギリスの「EU離脱」。2016年6月の国民投票直後は、イギリスは巨大なEU市場を失い、急速に経済が悪化すると懸念された。ところが、意外なことにイギリス経済は、2017年も…
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日本経済にも重大影響 自由貿易・カジノ資本主義の行く末
英国のEU離脱とトランプ米大統領の誕生。2016年に世界を驚かせた2つの「まさか」を生んだのは、グローバル化への民衆の蜂起だ。ヒト、モノ、カネが自由に国境を飛び交う時代に蔓延したのが、会社は株主のも…
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完全なる“軍事国家”に様変わりする日本と自衛隊の運命
トランプ政権誕生で様変わりするとみられるのが日本の安全保障だ。大統領選の期間中、トランプは「日本が米軍駐留経費を大幅増額しない限り、軍を撤退する」と訴えていた。それはそれで結構なことだが、「対米従属…
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史上最低トランプ大統領の米国は半年もたたずボロを出す
米国では今も各地で反対デモが起きるなど、相変わらず評判が悪いトランプ次期大統領。米政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた最近の世論調査では、トランプに好意的な人が45%だったのに対…
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曲芸外交の化けの皮が剥がれた安倍政権は行き詰まり退陣
イギリスのEU離脱にアメリカのトランプ大統領誕生――。2016年は専門家の見立てがことごとく外れ、世界中が茫然自失となった。しかし、17年はこの程度では済みそうにない。世界中で反グローバルの嵐が吹き…