今そこにある東京都の危機
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<7>保育園転用で世間を騒がせた久我山東原公園は今
京王井の頭線久我山駅から徒歩5分。人見街道を一本入った閑静な住宅街の中にある。久我山東原公園(久我山5丁目)からは、相変わらず、子供たちの笑い声が響いていた。 昨年6月、田中良区長が待機児童…
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<6>7日待ち…家族が亡くなっても火葬場の空きがない
わが国の人口は、約1億2686万人――(「人口推計」から)。毎年約100万人が生まれ、同130万人が亡くなっている。高齢化社会の中、今後は年々、死亡者数の増加が見込まれ、団塊世代が平均寿命を超える2…
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<5>大地震で東部エリアの住宅は火と水にのまれる
3.11の余震が今なお続く中、東京の耐震性は心もとない。都は、さまざまな建築物ごとに耐震化率の目標を設定。住宅では、2015年度末に90%以上、20年度末に95%以上が目標だが、14年度末で83.8…
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<4>東京都を破壊する「千代田市」構想
代理戦争を制した千代田区の石川雅己区長(75)は、なんとしても成し遂げたい悲願を持っている。区を市に“格上げ”する構想だ。初当選した2001年から唱えていて、2014年策定の「第3次基本計画改定方針…
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<3>老人の孤独死が年間5000人の時代に
急速に高齢化している東京都。現在、約300万人いる高齢者(65歳以上)は、団塊の世代がすべて後期高齢者に突入する8年後の2025年には332万人に増え、高齢化率は25・2%。198万人が後期高齢者だ…
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<2>2028年「二ツ塚処分場」の期限切れで“ゴミ戦争”勃発
昭和40(1965)年、夢の島で大量に発生したハエの大群が、江東区の空を黒く染めた。江東区民の間に他区のゴミの持ち込みを拒否する動きが高まり、いわゆる「ゴミ戦争」に発展。特に住民の反対でゴミ焼却場を…
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<1>東京にもある“隠れ借金” 毎年5000億円を返済に充てる
先日総務省が発表したデータでは、東京都は20年連続の転入超過。人口は1365万人にまで膨らみ、高齢者ばかりが目立つ地方を尻目に“我が世の春”を謳歌(おうか)している。なにしろ、東京都は大企業から入る…