カープで34年 常勝軍団のつくり方
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ドミニカ“鯉の穴”の実態…アマデミー生は3食付き寮住まい
■毎日5人トライアウト カープが中米のドミニカ共和国で運営する「アカデミー」に私は2度派遣されている。 1回目は、投手コーチだった1994年オフ。三村敏之監督から指令が下り、11月か…
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「ストライクが入らない」フランスアは高知で泣いていた
昨年8月にプロ野球記録に並ぶ月間18試合登板で防御率0・51。月間MVPの活躍を見せ、救世主となったのは左腕のヘロニモ・フランスア(25)だ。年俸は8万ドル(約910万円)から、6年契約2年目の今季…
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助っ人家族を24時間サポート…きめ細かすぎる国際部のケア
カープの外国人選手に外れが少ないのは、スカウティングによるものだけではない。球団によるサポート体制も大きな役割を果たしている。 数人の職員によって構成されている「国際部」のケアが素晴らしい。…
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「カープに恩義ある」引き抜きを断り続ける目利きスカウト
ドラフトと並び、戦力供給の軸となっているのが優良外国人選手の発掘だ。これは近年の躍進と切って離せない。 昨季11勝のジョンソン、球団史上最長となる7年間の在籍で通算133本塁打を放った主砲の…
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鈴木誠也の2位指名は“凡打ばかりのプレゼン”も一役買った
今やカープの不動の4番に成長した二松学舎大付・鈴木誠也の2位指名は冒険だった。投手として最速148キロ、打者として高校通算43本塁打の「二刀流」。とはいえ、一度も甲子園に出場していない。中央球界では…
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宮本スカウト一目惚れ マー君よりマエケンが1位だった理由
2006年、PL学園の前田健太(現ドジャース)の高校生ドラフト1巡目指名は、当時担当だった宮本洋二郎元スカウトの眼力のたまものである。 3年時は春のセンバツに出場したものの、夏は甲子園に届か…
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広島のドラフト指名選手を決める「秘伝の2つの表」の中身
ドラフト前のカープ・松田元オーナーとのやりとりは、いつも緊張する。 「ソフトバンクはどこが足りないんや? いいチームは足りないところから取っていくから注意しなきゃいけない」(オーナー) …
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田中広輔3位指名は編成重視のドラフト戦略で急遽決まった
「1位の選手がまだ1人残っとるやろ? 田中よ田中。どうなんだ?」 2013年のドラフト。2位指名が終わったところで、カープの松田元オーナーが口火を切り、事態は急転した。 「田中広輔はどこ…
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「忍者がいる」と視察…中京学院大・菊池涼介の衝撃光景
「忍者みたいな選手がいるんです。見に来てください」 担当の松本有史スカウトの熱意に折れる形で、無名に近かった中京学院大の菊池涼介という選手を見るため、岐阜へ向かった。 部員が100人以…
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高校時代は投手の丸佳浩を野手で指名したスカウトの目利き
まずはカープV3の象徴でもあった「タナキクマル」から始めよう。 その中でも2年連続セ・リーグMVPとなった丸佳浩が、巨人へ移籍する決断を下した。OBとしては寂しいが、FAで主力が流出するのは…