経済ニュース深読み
-
内規違反か?政党交付金が政治家個人に寄付された異常事態
年間約320億円が支給される政党交付金は、贈収賄の温床となる企業や個人からの献金を抑制しようと、1994年、政党助成法として成立したもので、国民1人当たり年間250円を支出、直近の国勢調査をもとに決…
-
9カ月遅延が横浜市長選に影響 菅政権の苦しいカジノ推進
菅義偉首相が、地元・横浜で成長戦略の要と位置づけるカジノを含む統合型リゾート(IR)の推進に苦労している。 コロナ禍によって世界のカジノ収入が前年比9割以上の減少で壊滅状態。そのためIRスケ…
-
批判殺到 東大総長選“消された音声データ”の恥ずべき中身
太った豚になるよりは、痩せたソクラテスになれ――。1964年3月、大河内一男東大総長が、卒業式で述べたというこの言葉は、日本アカデミズムの頂点に立つ東大の気概を示す名言として記憶されている。が、56…
-
「菅新政権」で官邸官僚に変化も…官邸ポリスの暗躍は続く
「菅義偉首相」が濃厚になる中、安倍晋三政権を支えた官邸官僚にも変化が生じている。今井尚哉首相補佐官・首相秘書官が、安倍氏に合わせて退任するといわれている。 第1次安倍政権の発足の時に秘書官とし…
-
河井夫妻初公判 なぜ検察は収賄側100人を立件しないのか
公職選挙法違反の罪で起訴された前法相で衆院議員の河井克行被告(57)、妻で参院議員の案里被告(46)の初公判が、25日に開かれる。 地元広島県の政界関係者を中心に、約2900万円を配ったとい…
-
ウーバーイーツによる事故と会社の対応ぶりに驚かされる
コロナ禍によるニューノーマル(新しい形態)の定着を象徴するのが、街で見かける「Uber Eats」のロゴの入った配達バッグを背に、自転車やバイクで軽快に駆け抜ける配達員だろう。自粛期間を終えても、レ…
-
再選の5日後に粛清人事 小池都知事は“怖い人”を敵に回した
東京都が監督する東京都環境公社の理事長が今月31日、退任する。同13日に再選されたばかりだった。わずか18日でのクビの異常さは、都知事選で大勝した小池百合子都知事の“威光”が、隅々にまで及ぶことを意…
-
改竄と過剰融資 年収200万円の若年層狙った悪徳商法の手口
住宅ローン仲介大手のアルヒと、新生銀行系信販会社のアプラスが手掛けた投資用マンション融資で、かねて指摘されていた審査書類の改ざん、過剰な融資が引き出されていた疑惑を、金融庁が調査することになった。 …
-
イージス・アショア計画中断 肝心のレーダーにも問題あり
「閣議決定された事業を中断するのは、非常に勇気の要ること。それをやった河野太郎防衛相の英断を評価したい」 ミサイル防衛に携わっている防衛商社幹部が、率直にこう漏らす。 先週、河野防衛相…
-
「女帝 小池百合子」がつたえる都知事の虚飾の実像
1期4年務めた小池百合子都知事の最後となる都議会本会議が、6月3日、開かれ、一冊の本が何度も取り上げられた。5月29日に上梓された「女帝」(文芸春秋)――。作者は、新潮ドキュメント賞作家の石井妙子氏…
-
検察は結局、黒川氏のスキャンダルを利用して独立を守った
検察の身勝手が目に余る。ナンバー2の黒川弘務前東京高検検事長が賭けマージャンをして辞任。外出自粛要請のさなか、刑法の賭博罪に相当する行為を行っていたのだから辞任は当然ながら、上級庁の最高検察庁はまと…
-
直葬や一日葬が急増中…コロナ禍で「葬儀崩壊」が加速する
コロナショックで「葬儀崩壊」が、最終局面に入っている。 「この10年で葬式を巡る環境は大きく変わり、お墓は納骨堂、樹木葬、散骨が増え、ネット利用の『見える化』で、お布施、戒名、葬儀料がオープン…
-
免疫バーに免疫ソープ?生き残りはかる風俗経営者らの思惑
「抗体のある女の子を集めた免疫バー、免疫ソープ(ランド)が、安心して遊べるということで、これからはやるんじゃないか。客はいくらでもカネを払うよ」 こううそぶくのは、都内の風俗店経営者。ガールズ…
-
急ピッチで進む検察捜査 ターゲットは河井克行前法務大臣
河井克行前法務大臣をターゲットにした検察捜査が、急ピッチで進められている。 入り口は夫人の案里参院議員の公職選挙法違反事件だったが、既に公設秘書らを買収罪などで起訴、連座制での案里氏の失職は…
-
「東洋経済新報社」出版のビジネスノンフィクションが波紋
「週刊東洋経済」が、昨年4月から11月にかけて連載した「豊田章男 100年の孤独」が書籍化され、その前触れとして東洋経済新報社の公式サイトに全文が無料で公開された。 トヨタ自動車社長・豊田章男…
-
世界を襲う新型コロナ危機 始まった日米中「治療薬戦争」
新型コロナウイルスに対する最大の不安は、治療薬もワクチンもないことである。薬の承認に至る臨床試験には、長い年月がかかり、今回のコロナウイルスは「新型」なので、とても間に合わない。だが、「代用」はある…
-
世間知らずの資産家がカモに…詐欺師のだましのテクニック
茨城県警は今月12日、資産運用会社代表、柏木達哉容疑者(38)を出資法違反容疑で逮捕した。土浦市の40代の男性らに対して、元本と高利回りを約束、2325万円を預かったという。 一見、ありふれ…
-
真相はヤブの中 HIS澤田秀雄氏「詐欺被害」50億円の流出先
警視庁捜査2課は1月28日までに、保証金名目で2億円を詐取したとして、安藤季賢(69)、山本英一(54)の両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。 都内にある日本大学付属板橋病院の近くに薬局を出店でき…
-
筆者も招待…「桜」疑惑背任罪での告発は本質をついている
「桜を見る会」が、犯罪の巣窟となっている。既に昨年11月の段階で、市民団体が公職選挙法と政治資金規正法に違反しているとして安倍晋三首相を告発。今月14日には上脇博之・神戸学院大学教授らが、国の予算を私…
-
カジノ利権で中国企業と政界の接点となった日本人コンサル
北海道と沖縄と中国――。東京地検特捜部が、秋元司代議士の事務所に家宅捜索に入るなど、「17年ぶりの本格的な政界捜査」として永田町を揺るがせている外為法違反事件は、この三角形の中で発生している。 …